家庭の中のバイリンガル教育の盲点

2011.11.4

先日、外国語を使うとキレる人がいる?!~バイリンガルの盲点~ でタクシー中でのハプニングについて書いたように、日常生活の中で外国語を使うのは中々難しい面もあったりする。難しい、というのは「人間関係の上で難しい」という意味ですね。

タクシーは「外」の例だったけど、「中」つまり「家庭の中」でも外国語を使うことは簡単ではなかったりする。親は子供にバイリンガル教育をしたくても、それが家庭の中で問題になる事もあるのだ。

例えば70代の日本人の夫婦の視点。娘(日本人)がフランス人と国際結婚をし、子供が二人がいる場合(孫)。その孫達はかわいいけれど、その孫が兄弟同士で、フランス語で一日中ペチャクチャやっていると、フランス語が分からない日本人のおじいちゃんおばあちゃんは不愉快な気持ちになる事が少なくない。

でも、そこを、子供に「日本語で話しなさい!」と

言うのか、

それとも

おじいちゃんおばあちゃんが我慢するのかは、そのおじいちゃんおばあちゃん次第だけど(笑)

私は、子供の場合は大人(おじいちゃんとおばあちゃん)が我慢するべきだと思っている。なぜなら子供にフランス語と日本語の両方を覚えてもらおうと、親が子供に「兄弟で話す時はフランス語にしようね」と言っている場合も多い。その場合は、兄弟同士でフランス語で話す、というのは、子供からしてみたら、親の言いつけを守っているだけなので、イキナリおじいちゃんおばあちゃんに「日本語で話さないのは失礼だ!」と言われても、子供は意味が分からなかったりする。

それに子供に、「ここは日本なんだから日本語で話しなさい!」と教育するのは「良いこと」なのか?

すこし違うと思う。日本語しかできない相手となら日本語で話すのが礼儀だと思う。でも、外国語が分からない日本人の前で(この場合は、おじいちゃん、おばあちゃん)、その当人とではなく、兄弟同士で日本語でない言語・つまりフランス語で話すのは「失礼」な事なのか?私は失礼だとは言い切れないと思うのだ。

こういう時、子供に「おじいちゃんおばあちゃんの前ではフランス語をしゃべるの止めなさい!」というのは発想が間違っていると思う。

子供をバイリンガルにさせたいけど、日本人の前では日本語しか話して欲しくない。

フランス人の前ではフランス語しか話して欲しくない。

こんな「空気を読むこと」を子供に求めていては、子供は言葉を習う事に対する意欲を失うし、ヘタすると子供は「外国語を話すことは恥ずかしいことなんだ」と感じてしまうかもしれない。

実際、上に書いた事の「欧米バージョン」の例もある。

ドイツ人のおばあちゃんが、孫(日本とドイツのハーフ)とそのお母さん(日本人女性)が日本語で会話するのを快く思わず、孫に「あんな極東の言葉(日本語のこと)なんて覚える必要がない!」と言ってしまうケース。「ここはドイツなんだし、孫もドイツ人でドイツで育つんだから日本語は必要ない」と言い切るおばあちゃん。おばあちゃんも会話に入れず寂しいのでしょうが、バイリンガル教育を否定しているどころか、自分の息子の奥さんの言葉(日本語)を「あんな極東の国の言葉!」と言ってしまうところに、ある意味の差別を感じるし、残念なことである。

一つ言えるのは、子供はこういう大人の微妙な感情を感じ取っているので、家族の誰かが例えば日本語を話す事に反対すると、子供もすぐに「勉強やーめた」と放り投げがちだということ。ひらがなを覚え、カタカナを覚え、漢字を覚えるのだって大変なのに、家族に日本語学習に反対している人がいれば、「日本語やーめた」と、“楽なほう“へと進むほうが子供としては簡単なので・・・。

そう考えると、「外国語を話す事」って、周りにいる人のプライド、感情を蜜に刺激してしまう事なのかもしれない。たとえ家族でも。いや、家族だからこそ、なのかもしれない。

簡単に言ってしまうと、7歳そこらの子供に外国語でペラペラ話されてプライドが傷つく大人もいる、ということだ。たとえそれが自分の孫でも。

そういう事を考えると、家庭の中でバイリンガル教育を始める際には、子供を変な家族内のトラブルに巻き込んでしまう前に、大人同士で方針についてキッチリ話し合ったほうが良いでしょう。

一つ言えるのは、バイリンガルになるのは、そういうトラブルがあっても、親と子が根気よくそれを乗り越えてきた場合だということ。そう、バイリンガルになるにはある意味の「強さ」が求められるのだ。親も、子も。

                                      サンドラ・ヘフェリン

コメント

  • ふ~む、英語(や他の外国語)を喋ったり習ったりするのが周りの意識をして嫌なハーフの子供等が実際にいるね。でも、こういう場合は親が子供の味方になってあげるのも良いと思う。「周りがどう思っても、悪い事ではないから別に良いのだよ」と教えるべきだと思う。子供は皆とよく同じになりたく、味方を求めているから、親等が味方になると、子供に勇気がつけられると思う。

    3:16 PM AF
    • AFさん
      同感です。両方の言語を話すバイリンガルハーフの子供は、その時の周りの環境によっては「少数派」なのですから、せめて親だけでも味方してあげないと。実際に味方をしてあげている親御さんは多いんですけどね★サンドラ★

      8:39 PM サンドラ・ヘフェリン
  • 私は、サンドラさんが既に述べているように、子供をバイリンガル
    に育てようとするならば、やはり強さを親が持って欲しいし、それをみて子供達がバイリンガルに育っていくのであると思います。ですから、国際結婚の道を選んだ時点で、同時に子供をどう育てていくかを早くから夫婦間で話し合うべきであると思います。しかし、それでも、子供の適正(能力、意志の強さ)や周囲(どちらの国に住むか、学校で良い人間関係が作れるか、親類、親戚との関係等)の環境にも柔軟に対応することも必要でしょう。時には、バイリンガルの道をあきらめる事も必要かもしれません。特に、ドイツや日本の様にほぼ単一民族国家で、バイリンガルになるためには、他人から干渉を受けやすい(親類等含む)といえるでしょう。加えて、マインドセットをどちらに向けて育てるか等考えるだけでも、道は険しいと思います。私は、失敗例を知っています。父、日本人、母、米国人、女2人男1人兄弟姉妹でした。マインドセットが、二つの文化の混合で、かつ言語も中途半端な英語と日本語しか話せないようになってました。双方との親戚関係も良好とは言えず、学校でも浮いた状態でした。ですから、精神的に不安定なのです。私は、こういう場合、バイリンガル教育は止め、居住している日本の文化へ適合させることを第一に考えるべきと思っております。言語も、英語はあきらめ、日本語をまずきちんと使えるようにすべきでした。親の不適切な判断の結果、子供達は日本社会でも米国社会でも適合できなくなってしまったそうです。サンドラさんは、触れてませんが、親の能力と子供の能力次第では、バイリンガルをあきらめる勇気も必要だなと、この例から学びました。いかがお考えでしょうか?再度言うことになりますが、親子の能力と、居住環境がバイリンガル教育に適するところかよく考慮のうえ、教育方針を定めるべきであると考えます。そうでないと、子供がかわいそうなような気がします。

    4:04 PM 横山稔
    • 横山稔さん
      実は、私も「なにがなんでもバイリンガルにならなければいけない」と考えているわけではないんですよ^^そのことについて書いたコラムもありますので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。 『バイリンガルの意外な落とし穴』
      読み書きもできて深いテーマについて話せるレベルのバイリンガルになるためには、ものすごい時間を勉強などに費やす必要がありますが、逆に言うとバイリンガルになることを諦めれば、そのぶん違うことに興味を持てる、違うことに時間を費やせる、ということでもあります。現に、上記の 『バイリンガルの意外な落とし穴』 にも書いていますが、ドイツで医者や弁護士になる日独ハーフは日本語はあまりできない事が多いです。つまり、日本語を習うことに時間を費やさなかったから、医学や法律に興味がいった、という事でもあります。(注:もちろん、日本語を習わなかったからといって、イコール医学に興味を持つわけではありませんが一例です。)世の中には色んな生き方があるように、ハーフの場合も色んな生き方があって、どれが正しい、どれが間違っている、とは言えません。ただし、もしバイリンガルになることのみを目標にした場合、それを達成するために、その過程で「これは間違い」「これは正しい」というのは確かにあります。(←たとえば親が子供の教育自体に無関心だったり、勉強に無関心な場合、子供はバイリンガルにはならないなど、そういうことですね。)★サンドラ★

      8:58 PM サンドラ・ヘフェリン
  • うちは中途半端ですが、 とにかく日本にいる親戚が妹ひとりで
    両親とも他界してるので、 そんなに日本語を重視しないで育てました。
    と言うか、 育児が大変で日本語どころじゃなかったって事もあります。

    結果、 子供達のほうがやる気を出して、かなり 遅まきですが、
    日本語を勝手に勉強してくれています。 日本人のような
    日本語は無理ですが、 何しろ必要が無いので、 日本語に
    悩むより 普通に学校の勉強をしっかりしてればいいや、、、って
    思いました。 結果 上の二人は バイリンガルじゃなくて
    トライリンガルになりつつあります。(英語>スペイン語>日本語の順番、、苦笑)
    3番目は大学で来学期から日本語 3年目になり、 10歳のチビはDSで日本語の単語
    くらいは勉強しています。 上が両親と日本語喋る事も多いので、 やはり、 
    全然わからないと、 ヤバイ、、、って思ってるのかも。

    バイリンガルになるように努力してる親や子供のためには、
    ジジババは大人になって、 「ヨシヨシ、 頑張れよ」 って言うべきだと
    思うし、 自分もそうするつもりです。

    うちの場合、 浮いてしまうのは個性だから よしとしてます。
    そういう環境にいるせいかもしれないけど、 周りの事をそんなに
    気にしていたらするべき事が出来ません。 両親さえしっかりサポート
    していれば、 しっかり育つ、、、ってのが、 うちの経験談です。

    バイリンガルにするか、 しないか、我が家流では、 決めないで
    なるように様子みながら、、、で 結果オーライでした。
    日本語学校に毎週いって頑張る元気がなくても、あきらめるって
    事もしないで、 オープンです。

    家族によって事情が違うので、 自分の考えを押しつけたり
    余計な批判をしないのがどこの世界に住んでいても
    正しい常識なような気がします。

    子供にも、 自分の意見は伝えますが、 選ぶのは
    彼等だと思っています。

    きいろ

    5:45 PM きいろ
    • きいろさん
      コメントありがとうございますm(_)m

      >子供にも、 自分の意見は伝えますが、 選ぶのは彼等だと思っています。

      ↑こういうお母さんの元、お子さんたちはのびのびと自由に育っているのでしょうね。いいですね。

      きいろさんが書いていた「10歳のチビはDSで日本語の単語くらいは勉強しています。 上が両親と日本語喋る事も多いので、 やはり、 全然わからないと、 ヤバイ、、、って思ってるのかも。」というの、興味深かったです。下の子供って上の兄弟がやっていることに興味を示すことが多いですよね。きいろさんのコメントを見て思い出したのですが、前にNHKの番組で演歌歌手のJEROのドキュメンタリーをやっていて、JEROが日本語に興味を持った理由は、おばあちゃんの演歌を聴いて育った、ということのほかに、「おばあちゃん(日本人)とお母さん(ハーフ)が、いつも日本語でしゃべっていて、でも僕には日本語を教えてくれなかったから。」だそうです。自分も会話に入りたい、そういう思いから自分で日本語を勉強するようになったって。すごいなーって思いました。でもこれを見ていると、子供に日本語を教えたい親は「漢字の勉強をしなさい!」ではなくて、「日本語を勉強しちゃダメよ!」と言うのが効果的だったりして?笑(←反動で、子供が自分から習うようになることを期待)★サンドラ★

      8:45 PM サンドラ・ヘフェリン
  • 「中途半端な英語と日本語しか話せない」と言うのは、失礼かもしれないけど、ただの勉強不足が原因だとおもう。これは僕自身にも経験があるので言わせてもらいたい。僕は今はバイリンガルだが、昔は勉強嫌いで学校でも勉強をサボっていて、英語も日本語も中途半端だった。親への関係も良好とは言えなかった。しかし、これは僕が勉強嫌いで怠けていただけであった。僕がバイリンガル自体なのは関係がない。しっかり言語文法等を習うと、そりゃ誰だって完璧に何語でも話せるようになる。それは数学だって何だって同じ。何にしても努力は必要。怠けているとそりゃどんなスキルだって劣って錆びてくる。「バイリンガルでは言葉が偏ってどちらかいずれどちらも中途半端になる」と言うのは科学的に根拠が無いと思う。多言語を習い身に付ける言う事は、一つの言葉が劣れると言うことは科学的に証明されていない。それどころか、どちらもが発展すると証明されている。多言語を習うと言う事はプラスが沢山ある。そりゃ、勉強の時間も2倍になりますよ。でもその代わりに、世界観の広さも好機も2倍に広がるのです。私はバイリンガルで良かったと思ってますよ。新しい言葉を習うのはむしろ幼い程安易に身に付けられる。多言語を教えるのは出来れば赤ちゃんの頃からでも習わせる事が理想的だと思う。そうすればどんな言葉でもネイティブ並みに話せる事が出来る。これは非常に貴重なスキルだ。

    7:29 PM AF
    • AFさん
      辛口のコメントありがとうございます!バイリンガルに関しては、子ども本人の興味や適性もありますし、親の方針、親の財力など色んなファクターがありますので、一概にどれが正しい、どれが間違いとは言えないとは思っています。ただAFさんが書いていたように、勉強するに越したことはないでしょうね。沢山の言葉を習うことについては、元々そういう傾向のある子の場合、無理やり言葉を詰め込むと精神に異常をきたすとか、分裂症が悪化する、などと指摘をされたこともありますが、どうなんでしょう。私は医者でないのでわかりませんが、子供のバイリンガル教育やトライリンガル教育などについては本当に色んな意見があるようです。たとえば、私がドイツ・ミュンヘンで学校に通っていた時、ある先生は「ユダヤ人に頭が良い人が多いのは、何百年前、ドイツ人が学校に行かず文字を書けなかった時代、多くのドイツ人が標準語ができず方言しか話さなかった時代に、ユダヤ人の多くは既に何百年も前から子供を学校に通わせ、文字を習わせ、かつ子供にヘブライ語のみでなく、現地の言葉も話すバイリンガルやトライリンガル教育をしていたからだ(つまりドイツに住んでいたユダヤ人はヘブライ語とドイツ語を話し、フランスに住んでいたユダヤ人はヘブライ語とフランス語を話していた。もちろん全員ではないでしょうが)。バイリンガル教育により頭の良さを育てる事ができる。」というのがその先生の自論でした★サンドラ★

      9:14 PM サンドラ・ヘフェリン
  • 以前から子供がどのような条件や環境のもとでバイリンガルとなるのか、というようなことに関心があったので、このコラムを興味深く読みました。国際結婚している知り合いに、この父親の言葉とは違う言葉で子供がバイリンガルになった人がいることが一つには背景にあります。勿論、国際結婚の両親の言葉のバイリンガルが普通なのでしょう。但しその場合でも、回りの大人の世界や、子供本人の感受性や努力の絶妙なバランスが成り立った場合にだけ可能になるのですね。最後に書かれている「バイリンガルになるためには、ある意味の「強さ」が求められる。親も子も。」にはサンドラさん自らの経験の基づく実感がこもっていると受け止めました。

       バイリンガルの中でも社会的・文化的な背景を完全にふたつ持っているサンドラさんのような人を、2倍の人生を送っていると羨ましく思い、尊敬もするのですが、単なるバイリンガルとなる以上のすばらしい環境が子供のときにあったのではないかと考えるのです。両方の文化やその背景(子供のときは遊びとか友達)を同等に享受することがあったのだろうと想像するのです。そこでサンドラさんに是非質問したいのですが、サンドラさんの場合、幼い時から両文化に触れる機会が多く、2カ国語に興味を持ってマスターしたのでしょうか。(漢字の習得にはそれなりの努力が必要であったと思われますが、日本文化への興味が努力の原動力となったのでしょうか。)それとも2カ国語を両親の教育方針の結果覚え、その結果の言葉を武器として大人に至る年月に亘って、二つの言語の背景の文化が備わっていったのでしょうか。

       世の中には言葉を何カ国語も自由に操る人もいます。しかし日本語を流暢に話す人でも、バイリンガルでない場合は大抵の場合、訛りが分かります。サンドラさんの書かれていることをみても、本当のバイリンガルは非常に稀なのではないかと思われるのですが、実際のところどうなのでしょうか。日本語のバイリンガルで漢字も完全にできる人は、どのくらいの人数がいるのでしょうか。他の言語についても、世界的にどの程度のパーセンテージの人がバイリンガルなのでしょうか。その辺りの研究はされ統計があるのでしょうか。このコラムの主題からはそれますが、興味があります。

    8:57 PM Jun
    • Junさん
      Junさんが書かれていた、子供がバイリンガルになるためには「周りの大人の世界や、子供本人の感受性や努力の絶妙なバランスが成り立った場合にだけ可能になるのですね。」に同感です。他の色んな事と同じで、『バイリンガル』に関しても、『こうしたから、こうなる』という単純なものではないみたいですね。
      ご質問の件ですが、私の場合は、子供の頃から父親とはドイツ語、母親とは日本語で話し、土曜日は日本語補習校や公文をやるという環境に置かれ、それ(日本語を習い漢字を勉強する事)が楽しかったから、続けた、といったところでしょうか。楽しくなければ、やめていたかもしれませんね。
      私は楽しかったのですが、今から振り返ると言語の面はともかく、日本とドイツというお互いにあまり似ていない文化と同時にかかわった事は貴重な体験だった反面、不自然だったとも言えます。なぜなら、言葉と文化は切り離せない にも書いていますが、日本の文化と欧米の文化にはマナー等色んな面で対極しているところがあり、子供の頃からその両方を使い分ける(日本人といる時は日本人らしく、ドイツ人といる時はドイツ人らしく)という事は子供にとって不自然なのは否めません。そのため、大人になった今も私には不自然なところが多いなあ、と自分を見ていて思います(笑)それはおそらく上に書いたような幼少期が関係しているにちがいありません★サンドラ★

      12:44 PM サンドラ・ヘフェリン
  • 「どっちも中途半端」は絶対にやめたほうがいいです!
    私がそうなので、子供には中途半端に語学を身につけさせたくないんです。
    私の場合ですが、中心言語がありません。どちらかとういと英語が得意、といえばそうですが、深く考えると頭の中は日本語と英語。どっちか一つでまとめられないため、何を言ってるか分からない、と言われてしまいます。やっぱり10代のころに欧米で過ごした影響は相当大きい。かといって、日本語や日本を完全に忘れたわけではないので、いつもどっちつかずの状態。日本では小学校までしか行っていないので、日本語は小学生レベル。でも語学教育で、というより、文化教育?で失敗したのかな、と思います。
    語学を習わせるにしても、留学させるにしても、語学のみでは済まない。自分が身をもって経験しました。
    うちの場合、英語も日本語もベンガル語も、とぜ~んぶ詰め込んじゃうと絶対に混乱する!どれもしっかり身に付かなくなって、日本でもバングラデシュでも英語圏でも適応できなくなる、という結論に落ち着きました。
    英語は遊び程度で、DVDを見せながらやっています。本人もこれが楽しいみたいです。
    ベンガル語は教材がないのもありますが、バングラデシュとインドのベンガル語圏以外では使うことが殆んどないし、今のバングラデシュは英語が主体になりつつある。ベンガル語に関しては本人の意思に任せることにしました。
    私自身もそうでしたが、結局本人が必要性を感じるか、やりたい、と思わないと語学は身に付かないんです。身をもって経験しました。

    9:03 PM Jannat
    • Jannatさん
      レスが遅れてすみません!
      >英語は遊び程度で、DVDを見せながらやっています。本人もこれが楽しいみたいです。
      ↑いいですね、「楽しく」が一番です。今考えると、ウチの母も私が楽しく日本語を身につけることができるように工夫してくれていました。学校以外の場所でも日本人の友達と遊べるように工夫してくれたり、あと、私はキティちゃんやキキララ、マイメロディなどのサンリオグッズが大好きだったのですが、こういうものをそろえると勉強が楽しくなるだろうと、キティちゃんのノートや鉛筆、消しゴムや鞄などいっぱい買ってくれました(笑)★サンドラ★

      12:49 PM サンドラ・ヘフェリン
    • Jannatさん
      追記です。下に、きいろさんも書いていますが、私もJannatさんの日本語が中途半端だとは全然思わないのですが・・・。語学力が中途半端な人はJannatさんみたいな文章、書けないと思うのですが・・・。★サンドラ★

      12:50 PM サンドラ・ヘフェリン
  • Jannatさんの
    「本人が必要性を感じるか、やりたい、と思わないと語学は身に付かない」
    と、
    サンドラさんが書かれていた
    バイリンガルになるための勉強時間を
    他に費やすことによって開けて来る可能性について、
    心の底から同感します。
    語学に、まず、必要なのは、模倣力と暗記力ですので
    「中途半端」レベルの「語学力」であったら
    確かに小さい頃までは有利なんですが、子ども時代でも、既に、
    この模倣力と暗記力には大きな個人差がありますので、
    誰でも努力すればバイリンガルやマルチリンガルに
    なれるわけでは無いと考えています。
    また、中途半端を超えたレベルに行くには
    模倣力と暗記力だけでは足りませんし、
    その言語に包まれて育つ「絶対的な時間数」や「環境」も不可欠です。
    さらに、語学にせよ、母国語にせよ、常に「切磋琢磨」していないと
    錆びていってしまいますから、バイリンガルやマルチリンガルで
    あり続けることに費やす労力や時間は、無意識のうちにも
    莫大なものとなっていると思います。
    その時間と労力を他のことに費やすかどうか、
    これは、親ではなく本人の選択だと思いますが
    強いて言えば、親は、あまり気負いすぎないほうが
    良いのではないか、というのが、実感です。
    なぜなら
    特に、幼少期には、学校や友人や地域の影響が少なく
    親の影響が絶大ですので、そのことに関して
    責任を重く感じる方や、
    その影響力を過剰に利用している方など
    様々な親子関係があると思うのですが、
    子どもが10代になって
    親の影響力が最小限(笑)までに激減した時、
    親の「自負心」が「過剰に」強かったため
    子どもが精神的に独立していくのを
    阻止しがちになってしまっているのではないか、、と
    思わざるを得ない例をいくつか、我が身を含め
    かなり身近(笑)で、知っているからです。
    同じ親でも兄弟姉妹でバイリンガル度にも差があるのは
    親の「自負心」の違いも影響しているのかと思うこともあります。

    ちょっと、今回のコラムの主旨からはずれてしまって失礼しました。
    祖父母に関しては
    命令的な口調だったり、人種差別的発言になってしまっている場合は
    確かに、コンプレックスを刺激されているというのもあるのでしょうが
    多くの場合、
    「寂しい」というのが、一番大きい理由のようにも感じます。
    我が家の祖父も(←祖父母世代では、もう祖父しかおりません)
    息子達と私が日本語で話すことに反対することはありませんでしたが
    以前は、電話で話すたびに「家で中国語も教えてやって」と
    夫ではなく私が嘆願(笑)されていましたし、
    義父の前で子ども達に中国語で話すようにすると、
    喜んでいるのが、ひしひしと伝わって来ました(笑)。
    それでは
    また長文になってしまって、失礼しました。
    いつも大変面白いコラムで更新が心の底から楽しみです!
    この話も、いつか、拙ブログで
    取り上げさせて頂いて宜しいでしょうか?

    11:26 PM ゼッタ
    • ゼッタさん

      >特に、幼少期には、学校や友人や地域の影響が少なく
      親の影響が絶大ですので、そのことに関して
      責任を重く感じる方や、
      その影響力を過剰に利用している方など
      様々な親子関係があると思うのですが、

      ↑私や周りのバイリンガルの例を見ていると、たしかに過保護ママ&教育ママが勝ち!という面はあると思います(笑)親が子供に日本語を好きになってもらうために、あの手この手で工夫をしたり、考えたりっていうのは親もその時間と余裕がないとできないから、そういうのに時間を使える過保護ママの勝ち、というか(苦笑)

      >祖父母に関しては
      命令的な口調だったり、人種差別的発言になってしまっている場合は
      確かに、コンプレックスを刺激されているというのもあるのでしょうが
      多くの場合、
      「寂しい」というのが、一番大きい理由のようにも感じます。
      我が家の祖父も(←祖父母世代では、もう祖父しかおりません)
      息子達と私が日本語で話すことに反対することはありませんでしたが
      以前は、電話で話すたびに「家で中国語も教えてやって」と
      夫ではなく私が嘆願(笑)されていましたし、
      義父の前で子ども達に中国語で話すようにすると、
      喜んでいるのが、ひしひしと伝わって来ました(笑)。

      ↑寂しい、という気持ちから来ていると私も思います。寂しさから人種差別的な発言をしてしまうところは、ひねくれている、というか素直じゃない感じがしますが(苦笑)。もしかしたら、世の中の問題発言の多くが「寂しさ」から来ているのかもしれませんね。問題発言の根底には『注目してほしい願望』がありますが、なにがなんでも注目してほしいのは「寂しいから」というのもあるでしょうね。

      このコラム、ゼッタさんのブログで紹介してOKですよ^^★サンドラ★

      12:51 PM サンドラ・ヘフェリン
  • 余談ですが、 台湾に一年くらい住ん事があり、 中国語を朝から晩まで聞きながらたまに日本語のわかる先生と会話したりする入院生活をした事があります。 それで、 中国語は、 門前の小僧習わぬ、、、のように理解出来るようになって、 しまいには、 ちゃんと喋っていた記憶はありますが、 それが 6歳くらいの頃で、 日本に帰ってから全然使う機会が無かったので、 中国語は完全に忘れました。 若ければ良いってもんじゃないですね(笑)

    私は、 20歳の時に渡米して以来、日本語も英語も中途半端レベルだし、 日本人としては、 まだ大人になっていませんが、 それも人生だと思っています。

    娘の友達は、 アメリカ生まれですが両親があまり英語がうまくない
    ベトナム人で、結果、 彼のベトナム語レベルと両親の英語レベルでは
    深い話しが出来ない親子になってしまったと言っていました。
    でも、 それでも良い家族やっています。 夫婦で言葉があまり通じないカップルも何組か知っていますが、 それなりに良い家族を作ってたりしますから、

    中途半端がヨクナイとは思えません。 完全を求めなくても、 幸せは
    手に入るようです。

    Jannatさんの日本語読んでると、 私の日本語よりは、 上のレベルなようですが、それでも中途半端なんでしょうか。日本で生まれ育った 私、 かなりヤバイなー。

    英語よりは日本語のほうが上手いと思ってるんだけど、 どっちも
    中途半端です。 私的には、 スーパーで買いもの出来れば生きて
    いけるからいいじゃん! なんです。

    12:11 PM きいろ
    • きいろさん

      >中国語は、 門前の小僧習わぬ、、、のように理解出来るようになって、 しまいには、 ちゃんと喋っていた記憶はありますが、 それが 6歳くらいの頃で、 日本に帰ってから全然使う機会が無かったので、 中国語は完全に忘れました。 若ければ良いってもんじゃないですね(笑)

      ↑子供は言語を忘れるのも早いですからね。私、小さい時に日本に3ヶ月間行った後、ドイツに戻ってきたら、ドイツ語が話せなくなってたことがありました(笑)日本に行っていた3ヶ月間の間は日本語オンリーで、ドイツ語を使ってなかったから。ドイツに戻って、公園でいつもの友達(ドイツ人)に会ったら、言葉が出てこなくて、それでその友達がウチのお母さんのところまで「日本から戻ってきてから、サンドラがもうお話してくれないけど、なんで???」って聞きにきてくれたらしい(笑)で、ウチの親が焦って二週間ドイツの友達と毎日遊ばせたらドイツ語がまた元通りに戻ったらしい。

      知り合いの4人兄弟は、イギリスに住んでいたのが日本に引越しをし、引越しの時点で、一番上の子が14歳、それから真ん中の子が9歳と7歳、そして末っ子が5歳。結果から言うと、当時14歳の子は英語を忘れませんでしたが(日本に来てからも英語の雑誌を読んだり、と努力をしていたのもありますが、やっぱり14歳でできる言葉というのはそう簡単に忘れない)、9歳、7才と5歳の子は一年もしないうちに英語は全部忘れてしまい、大人になった今も話せません。子供は言葉を覚えるのも&忘れるのも早いですね。言葉を忘れないためには、その言葉に触れる機会を親が積極的に作ってあげなければダメですね。9歳児、7歳児や5歳児では自分でそういう機会をつくることは出来ませんから・・・。

      ⇒ちなみに私はJannatさんの日本語も、きいろさんの日本語も全然問題ないと思います☆^^★サンドラ★

      2:29 PM サンドラ・ヘフェリン
  • 日本語問題ないですか!?ありがとうございます m(__)m
    「どちらも中途半端」というのは能力というより、「自分のものにできていない」と言ったほうが正しい?かも知れません。「母国語」という感覚が全くありません。かと言って英語が母国語かというと、そうでもない。
    「深く考える」となると未だに英語と日本語がごっちゃになるし、言葉を選びながら話すと、考えて話している割に内容がない言い回しになっちゃいます。

    10:42 PM Jannat
  • サンドラさんや他の方のコメント、興味深いですね。

    子育てでは、父母が互いの意見をすり合わせて、方針を統一することが大切なんですが、
    ハーフの場合「言語をどうするか?」も決めて、
    対外的に説明して理解を求める作業が必須だと思ってます。

    サンドラさんの例「祖父母が目の前で・・」、実はよくある話なんですが、前もって父母がちゃんと周囲にバイリンガルの根回しをして、
    理解を得ていたら、防げたかもしれないんですよね。
    そう思っちゃう私は、使命感が強すぎる親なのかもしれません(笑)。

    ドイツって、「実は標準ドイツ語を使っていない人が多い」ですよね。その地方なりの方言が実に多い。
    家庭内のドイツ語と、学校で読み書きするドイツ語が違いすぎたり(笑)。
    ラジオで「あるドイツ人小学生の方言がキツすぎて国語の成績が悪いから、先生が親に{方言ばかり話さないであげて}と頼んだが、親は拒否。子供に普通にしゃべって何が悪い?」という話を聞きました。
    ドイツの学校教育では、バイリンガル(方言と標準語)必須になるんだなあ、と思った一例でした。

    3:40 PM ゆうき
    • ゆうきさん
                                                                レスが遅れちゃってごめんなさい!

                                                               そうなんです、ゆうきさんのおっしゃる通り、子供のバイリンガル教育には家庭内でも親の『根回し』が必要なんです。子供が両方の言葉を話すことを周りの皆が自動的に応援し、わかってくれる・・・・といいのですが、そうスムーズにいかない可能性もあるからこそ親の説明や根回しは必要ですよね。
                                                                                                                         
      >サンドラさんの例「祖父母が目の前で・・」、実はよくある話なんですが、前もって父母がちゃんと周囲にバイリンガルの根回しをして、理解を得ていたら、防げたかもしれないんですよね。
                                                                                                                          
      ↑そうなんですよね。説明しないと分からないこともある。とくにバイリンガル教育については当事者でない限り、周りから見ただけだと分かりにくい部分が多いかもしれませんね。
                                                                                                                           
      >ドイツって、「実は標準ドイツ語を使っていない人が多い」ですよね。その地方なりの方言が実に多い。家庭内のドイツ語と、学校で読み書きするドイツ語が違いすぎたり(笑)。
                                                                                                                              
      ↑これ、わかります(笑)南ドイツのバイエルンの方言のまま、作文に書いて直されてた子とかいました。バイエルンの方言は、一回の否定を二回否定をしたりと独特で大変(笑)
                                                                                                                                
      >ドイツの学校教育では、バイリンガル(方言と標準語)必須になるんだなあ、と思った一例でした。
                                                                                                                              
      ↑笑。バイエルンに関しては方言をもって団結する、という傾向があります・・・日本に来て長く、バイエルンの方言が抜けてしまった私は完全に「北ドイツ人」扱いされてます★サンドラ★

      12:47 PM サンドラ・ヘフェリン
  • え~、9歳で全て忘れるとはビックリ。。。僕自身は8歳の時に英語圏に引越ししたが。。。日本語は忘れなかった。そりゃ家族と日本語で話したり、漫画などをちょこちょこっと読んでいたが。。。興味深い。別に日本語をそんなに勉強等していた訳でもないし。10年程全て英語で全く日本語を読んでいなかった時期もあった。。。それでも、読み方と喋り方は忘れていない。書き方は全て忘れたが、直ぐに習え返せる。人にも違いがあるが。。。何だか不思議だな~。

    5:20 PM AF
    • AFさん
       
      英語を全て忘れてしまった9歳児に関しては、9歳の時に親の離婚が原因でイギリスから日本へ引っ越しをしたため、日本に来てから父親(イギリス人)と交流ができなかったこと、そして日本でも東京ではなく地方のほうだったので、英語を話す人が周りにあまりいなかったことが原因だと思われます。ただ、一番の原因は、離婚のゴタゴタがあったため、離婚後、子供の語学教育、たとえば日本にいながらも子供が英語を習う、というような事にまで手が回らなかったことでしょうね。つまり、パタッと英語は全く使わない生活環境に子供は置かれた。だから完全に忘れてしまったのです。子供達もその年齢だと新しい環境(日本の田舎)に適応するのに精一杯ですし。なかなかむずかしいですね。★サンドラ★

      2:47 PM サンドラ・ヘフェリン
  • 追記。私が留学し始めたのは13歳でしたが、小学生までの読み書き、話すこと、は不思議と忘れませんでした。
    だけど他の日本人留学生で、13歳以上になってから留学した子もいましたが、年齢が上であっても、読み書きをきれいに忘れてしまった子もいました。
    だから意外に年齢って関係ないのかな?と思っちゃいます。

    8:41 PM Jannat
  • こんばんは。ラジオ講座のテキストからこのブログに辿り着きました。色々お聞きしたことが盛りだくさんで興味深いです。私自身、
    北欧諸国で現地の方と結婚し子供を育てた知り合いがいます。数年前にその国の教育・福祉・育児、そしてご自身のことを書いた本を出版されました。その中でバイリンガル教育についても触れられていました。子供が生まれた当初は周囲に日本人がいなかったため、周りにどれだけ沢山デンマーク人がいようと強い意志を持って日本語を貫かれたこと、子供が幼稚園に上がったら日本語とデンマーク語を両立できるのか心配されたこと、日本語補習校に子供たちを通わせたことなどもかかれていました。何より恵まれていたのは日本語を覚えたら長期間日本で過ごし実際に日本語を使う機会があり、帰国後も日本からの訪問者が訪れ日本語を話す、使うというプロセスがあったことがプラスになったそうです。以前はバイリンガルは生まれて両親が各々の言葉で話しかけていると自然に2ヶ国語が身につくと思っていましたが、実用的な語学力は生半可な気持ちでは身につかないことや難しさを思い知らされました。知人のご主人は奥さんが日本語で子供たちに接することを大手を振って賛成してくれたそうです。逆にバイリンガル教育を断念されるケースも読みました。完全に諦めたわけではなく、子供が日本語に興味を持てば幼い頃に身につけた日本語を聞く耳をフル活用して成人からも学ぶ機会はあるというものでした。さらに著者の言葉で印象的だったのは日本人とOOO人のハーフ、ダブルというのを強調し過ぎない方が良いのではないかというものです。日本人の母を持つOOO人、あるいは日本人の母とOOO人の父を持つOOO人あるいは日本人の方がしっくり来るという意見で私もこの考え方になるほどと頷いていました。

    9:12 PM マリ
    • マリさん
       
      NHKラジオ講座から私のホームページに来てくださったとのこと、うれしいです。コメントくださってありがとうございます^^
       
      >知人のご主人は奥さんが日本語で子供たちに接することを大手を振って賛成してくれたそうです。
       
      ↑素晴らしいですね。バイリンガル教育も、ほんとうの意味で応援してくれる人が家族の中にいるといいですよね。
       
      >さらに著者の言葉で印象的だったのは日本人とOOO人のハーフ、ダブルというのを強調し過ぎない方が良いのではないかというものです。日本人の母を持つOOO人、あるいは日本人の母とOOO人の父を持つOOO人あるいは日本人の方がしっくり来るという意見で私もこの考え方になるほどと頷いていました。
       
      ↑なるほど。興味深いです。ただ、私自身に関しては、たとえば「サンドラはドイツ人!」とか「サンドラは日本人!」と決め付けられたり、または「サンドラは一体どっちなの?日本人?それともドイツ人?どちらかに決めなさいよ」と選択を迫られる質問をされますが、それはそもそも質問をする側に「人のアイデンティティーは『1つ』のはず」という思い込みがあるから、そういう質問をするのだと思っています。私自身は「私はドイツ人で同時に日本人。」という認識でいますね。本人がどう感じるか、はその人その人によって違うのでしょうが。
       
      >色々お聞きしたことが盛りだくさんで興味深いです。
       
      ↑ありがとうございます!またお話しましょう~★サンドラ★

      11:56 AM サンドラ・ヘフェリン
  • みなさんの書き込みを興味深く読ませていただきました。
    私今、娘の日本語教育に関してとっても悩んでいるので、聞いてもらってもいいですか?
    私達は英語圏では無いヨーロッパのある首都に住んでいて、もうすぐ8歳になる娘は最近まで通っていた補習校を辞めました。
    私は日本人で夫は現地人です。補習校を辞めた理由は、私が普通の現地人以上に働いていて夜や週末の勤務も多く、補習校の宿題を見る余裕が無いからです。
    夫は日本語ができませんし、娘はまだ一人では宿題の問題を読んで理解できません。そこで私が家に居られる限られた時間の中で宿題をやらせようとすると、娘は抵抗し時間を無駄に使うので、結局最後は私が怒って娘は泣きながら宿題をする、という事になります。このような状態がいつまでも続き、精神的にも肉体的にもかなりのストレスで、続けていたら私が病気になるか娘の性格に問題を来すのではないかと思うようになり、結局補習校を辞めるという選択をしたのです。
    辞めてからは自由な時間が沢山できて、今は娘の好きな習い事だけをさせて、土曜日の午前中は私と一緒に日本語の勉強をするようになりました。
    ところが実際に補習校に行かなくなると、今まで毎週他の子供達と日本語で話す環境にあったのが無くなり、日本語に触れる機会が減ったためか、娘が日本語で話さなくなってきました。
    元々私達は家族3人で現地語で話しており、あえて娘にだけ日本語で話すということはしていませんでした。
    娘には日本語の読み書きはそれほど期待してませんが、会話だけは出来るようになって欲しいと願っています。
    これから先どうやって会話力を落とさないでいけるのか、その方法を探っています。補習校に戻る、もしくは私が娘と日本語のみで会話する、、、それ以外にも方法があると思いますか?
    やはり私が仕事を削ってでも時間を作って補習校に通わせるべきだったのかと後悔しています。
    長文になってしまいましたが、アドバイスよろしくお願いします。

    7:18 AM しろくま

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