英語で返事は生意気?!~母親の言い分~(バイリンガル教育の盲点Part2)

2011.11.11

先日、家の中のバイリンガル教育も簡単ではない、子供が外国語を話す事で例えばおじいちゃんとおばあちゃんとの人間関係が難しくなったりする、と書いたが、実はおじいちゃんおばあちゃんまでいかなくても、「パパとママ」の段階で既に問題になる事も多い。

ウチの場合、父親(ドイツ人)は日本語がほとんどできなかったのだけれど、それでも父親は子供(私)と母親(日本人)が日本語を話すのに大賛成だった。父親は子供にバイリンガルになってほしい、という気持ちが強かったみたい。でも、実際には家庭の中の会話スタイルとして、子供×母親が日本語で話し、母親×父親はドイツ語で話をし、そして子供×父親はドイツ語で話す、という会話スタイルが「不自然」であることは否めない。

そして、見過ごされがちだが、やっぱり家庭の中でも言葉ができない人は会話に入れなくて寂しい。(ウチの父親も認めたがらなかったけど寂しかったと思う。)

実際、近所に住んでいた日独家庭で、ドイツ人の父親が「僕は日本語がわからないから、僕の前で日本語話すのはやめてくれ」と奥さん(日本人)と3人の子供(ハーフ)に言ったケースもあるし、様々だ。そこの家庭では日本語教育は、パパが居ない時だけ子供とママは日本語を話す、そして土曜日の日本語補習校で日本語を話す、というふうにしていた。

その父親の気持ちもわからないではない。子供の「バイリンガルの将来」にかけるのか、それとも「今の家庭の中での居心地のよさ」にかけるのか。それぞれだと思う。どちらも否定できない。

それよりも、私が問題視しているのは、「子供に英語で返事されて生意気!!!」と怒る母親がいること(笑)

日本人の母親の場合、自分が子供に日本語で何か言っているのに、子供に「英語」で返事されるとカチンと来る事が多いみたい。英語で口答えなんて生意気!!って。でもちょっと待って。住んでいる場所が英語圏なら、子供は現地の言葉で話したまでだし、それほど目くじら立てることでもないのかもしれない。英語圏ではなくても、例えばドイツに住んでアメリカンスクールに通っている子の場合、母親に英語で何かを言ってしまうこともあるだろう。

これは非常に興味深い話で、怒りの本当の理由は子供の態度ではなく、母親自身のコンプレックスにあったりする。いわゆる英語コンプレックスというやつですね。英語に憧れるし、子供に活躍して欲しいから子供に英語を習わせインターナショナルスクールに入れる。でも同時に自分が英語ができないのがコンプレックスでもある。そんな時、子供とちょっと気持ちの面ですれちがいがあった時に、子供に英語で「●△※▽~!」と言われると、「英語で口答えだなんて生意気!」と親は相当カチンとくるみたい。

ドイツにいた頃、「うちの子はドイツ語で返してきて生意気!」という発言もよく日本人の母親から聞いた。でも、ドイツに住んでいたらドイツ語は現地の言葉だし、子供は現地校に行っているわけだし、ポロっと出ちゃったからといって別に生意気ではないと思うんだけど。これもドイツ語ができないお母さんのコンプレックスなのかもしれません。

でも、こうやって見てみると「生意気!!」とされている言葉は英語やドイツ語、フランス語など、欧米の言葉だっていうのが気になるな。

マレー語で返されて生意気。タカログ語で返されて生意気。パンジャブ語で返されて生意気。

・・・・というのは聞いた事がない。

問題は、欧米コンプレックスを持った親が子供に欧米の言葉を習わせ、同時に自分のコンプレックスを克服できないでいると、こういう「ウチの子はドイツ語・英語・フランス語で話して生意気」問題が出てくる。

そう考えると語学教育は、少なくとも子供に欧米圏の言葉を習わせる場合は、親も自分の気持ちと向き合ういい機会なのかもしれない。

さて、バイリンガル教育の問題点を取り上げるクリティカルなコラムが続いたので、バイリンガルのポジティブ版は こちら をご覧ください。

皆さんのご見解もぜひ教えてください。

※追記:

このコラムを読むと、もしかしたら、「サンドラさんは自分も欧米の血をひいているのに『欧米コンプレックス』について語るのは矛盾しているのではないか?」と思うかもしれません。私自身も、欧米の血をひく私が『欧米コンプレックス』について語ることについて複雑な気持ちもあります。言いにくいことですし、矛盾するような事ではあるけれども、自分も周りも考えるきっかけになったらいいな、と思いあえて書かせていただきました。

                       サンドラ・ヘフェリン

コメント

  • 「生意気」。。。って、普通に会話をしている時?それとも、喧嘩中に「言い返し」をする時?

    5:02 PM AF
    • AFさん
      普通に会話をしている時と言い合いやケンカ中に言い返しをする時の両方ですね。子供が何気に発した「英語・ドイツ語・フランス語」を親が『生意気!!』と感じてしまうことがありますが、子供のほうでも確信犯がいないとは限りません(笑)お母さんの苦手な英語で言ってしまえ!!的な。ただ、なんていうのかな、そういう「親の立場」、特に「日本人の親の立場」の視線から語ったものは数も結構あるけれど、「ハーフの子供の視点」または「海外育ちの日本人の子供の視点」から語ったものは数がそう多くないので、私はどうしても、このテーマの場合は「子供の立場」に立って書こうと思っています。子供の視点ですね。意外と見過ごされがちだと思うから。★サンドラ★

      2:54 PM サンドラ・ヘフェリン
  • うちの所もそうだよ パパ(ドイツ人)ママ(日本人)。 むかーしむかしは日本語しか分からなかったので家族会話の時は日本語だったけれど、学校に通い始めてからは パパとはドイツ語 ママとは日本語にしています。私もママから 互いに話す時はドイツ語禁止といわれました。理由はただ一つ。近くに日本語を話してくれる人がいないので、どうしても子供だけには日本語で話してほしいということです。自分の言葉を使えないのはつらいのは普通。たまに日本語でわからない言葉があればドイツ語でいうけれど、ママもドイツ語が全くわからない訳じゃないからそういう場合は別にかまわないみたい。

    5:18 PM 高原小百合
    • 高原小百合さん
      なるほど。
      家庭の中での言葉は『何語を子供に教えたいか』以外に、『親が何語を話せるか』(←親がその言葉をできなければ子供にも教える事ができない)、『親が子供と何語で話したいか、または何語で話すのが一番自然か』という点も大きいですよね。
      ちなみに私が小さい頃、お母さん(日本人)はドイツ語はできたのですが、文法や発音など多少間違っているところもあって本人はそれもあり、子供(私)と日本語で話すようにしたいみたいです。母親から間違ったドイツ語を覚えるよりも正確な日本語を覚えてもらったほうが良い、というのが母の当時の考えでした。★サンドラ★

      9:26 AM サンドラ
  • あ~、確かにベンガル語で言い返して「生意気」は私も聞いたことがありません。
    バングラデシュでも「英語で言い返すなんて生意気!」と言う親がいると聞きます。バングラデシュの場合はもっと現実的で、英語が主流になりつつあるので、子供をEnglish Medium Schoolに通わせる親が増えているものの、親世代は英語教育をしっかり受けてこなかったため、コンプレックスを感じることがあるそうです。
    欧米の言葉ができないからってどうしてそこまでコンプレックスを感じるのでしょうか?やっぱりかっこいいからとか?どこの国にもいいところ、悪いところがあるので、欧米の中にも財政赤字を抱える国はたくさんあるし、理想通りの生活ができるわけでもないのにな~、と思ってしまいます。
    個人的な意見ですけど、語学はツールに過ぎないと思っています。あくまでも自分の言いたいことを伝える手段なのであって、子供のほうが発音もきれいだし、現地の子供と同じ。自分はいつまでたっても現地に溶け込めない、と思う必要はないと思います。親と子供は別人格だし、欧米で育って現地の学校へ行っていれば、欧米人になります。
    子供は現地の言葉を親よりも早く覚えて、現地の人になるのは当たり前であって、「生意気」というわけではないですよ。育った環境がそうさせる。それだけのことだと思います。
    パパそっくりなうちの娘も、今はパパとママよりも日本人。どんな言語を流ちょうに話しても、「生意気」だとは思いません。逆に私よりも英語と日本語が(どっちも中途半端にならないように)上手になってくれたほうがいいです。

    8:37 PM Jannat
    • Jannatさん
      おもしろい!バングラデシュの親でも「うちの子は英語で言い返すなんて生意気!」と怒る親がいるんですね(笑)すごく興味深いです!
      Jannatさんは実際に子供の頃に欧米に住んだ経験があるから、欧米を身近に感じ、だからこそ現実的に「どこの国にもいいところ、悪いところがあるので、欧米の中にも財政赤字を抱える国はたくさんあるし、理想通りの生活ができるわけでもないのにな~、と思ってしまいます。」という結論に至るのでしょうね。現実を見るって色んな意味でとても大事だと思います。現実って見たくても見れない(幻想が強過ぎて)、見えない場合もありますからね。

      >親と子供は別人格だし、欧米で育って現地の学校へ行っていれば、欧米人になります。

      ↑私もそう思います。子供は「学校」という「社会」に入るので、良くも悪くも「現地の色に染まりやすい」。欧米の学校に放り込めば欧米人ぽくなりますよね。それに対し、母親の場合は専業主婦だったりすると、子供と違い、社会にポーンと放り出されるわけではないので、現地の国の人との交流が意外に少なかったり、同じ出身地同士でかたまってしまう場合もあるようです。そう考えると、そういった意味での親⇔子の「差」が、親には「生意気」とうつるのかもしれませんね。

      そうそう、一つ気になったのですが、このコラムを読むと、もしかしたら、「サンドラさんは自分も欧米の血をひいているのに『欧米コンプレックス』について語るのは矛盾しているのではないか?」と思うかもしれません。私自身も、欧米の血をひく私が『欧米コンプレックス』について語ることについて複雑な気持ちもあります。たしかに言いにくいことですし、矛盾するような事ではあるけれども、自分も周りも考えるきっかけになったらいいな、と思いあえて書かせていただきました。★サンドラ★

      9:42 AM サンドラ・ヘフェリン
  • ドイツ人と国際結婚したママ友によると
    ドイツ語だと生意気に聞こえるが
    日本語だと幼く聞こえるので可愛いのだそうです。
    ドイツ語や英語だと年齢相応なので
    生意気な発言ができるけれど
    日本語は、そこまで、できない、、
    よって、ドイツ語や英語だと余計に
    生意気に聞こえる
    と言うような状況も結構あるんじゃないでしょうか。

    それから、主要西欧語の国では
    そこに住む外国人が、現地語を学ぶべき&
    現地語ができないと批判されがちな反面,
    主要言語以外の土地では
    現地語ができなくて当然と
    全く期待されないのも、
    影響しているとも思います。

    それにしても「○○語だと生意気」という感覚も
    面白いですね。
    以前、サンドラさんがブログっていた例の
    タクシー運転手さんも、サンドラさん達を
    「生意気」と感じていたのかも知れません。

    3:33 AM ゼッタ
    • ゼッタさん
      ドイツ語だと生意気に聞こえるんですね(笑)ドイツ語は、聞いていて、「かわいく聞こえる」「いやされる」言語ではないとぶっちゃけ私も思います(笑)発音的にね。
      「●●語だと生意気」ってUnterbewußtsein(すみません、ドイツ語。潜在意識や亜意識という意味)にある場合も少なくないですね。不思議ですよね。★サンドラ★

      10:01 AM サンドラ・ヘフェリン
  • 国際結婚の親の家庭内での言葉の三角関係の話、興味深く読みました。誰かが疎外感をもってしまったら問題でしょうが、サンドラさんの場合はご両親の深い思慮があって比較的容易にバイリンガルになったのですね。家庭内で幾つかの言葉の組み合わせがあるのは確かに「不自然」であるかも知れませんが、逆によい面として、子供小さいうちから複数の言語に接する機会が、うちの家族は国際的だと実感させ、更に大きくなって言語への興味を抱かせることにつながるのではないでしょうか。子供に兄弟・姉妹がいる場合にはもっと複雑な言語関係があり得るような気がするのですが、どうなのでしょう。例えば、両親の言葉とは別の現地語を現地の学校で叩き込まれたとき(サンドラさんはドイツでアメリカンスクールに通う子供の例を書いていますが)、兄弟間ではその言葉で話すというようなこともあるのでしょうか。その辺り知りたいところです。

       子供に外国語で口答えされ、生意気だと感じる日本人の母親が少なからずいることを知りました。サンドラさんは、母親の外国語へのコンプレックスが原因と分析しています。僕はこの状況を経験することがないので、勝手な想像をするのですが、このような母親の皆さんは、その外国語が分からないわけではなく子供の口答えの「内容」に生意気だと怒っているということはないでしょうか。英語でもドイツ語でも、論理立てて相手に対して非常に直接的に物事を言うのだと思います。曖昧な表現や婉曲表現の多い日本語に慣れている母親にとって、子供から面と向かってズケズケと英語やドイツ語で言われるその語調や中味が気にくわないというケースもあるかと推測するのですが...。

       いずれにしても(コンプレックスがあるにしろ、内容が気に障るにしろ)子供が英語や現地語を、反論や口答えができるまでマスターしたら、母親としては喜ぶべきだと思う次第です。

    11:48 PM JUN
    • JUNさん

      あはは「言葉の三角関係」という言葉、いいですね!

      兄弟同士の会話も語学を習う上で一役かいますね。兄弟同士で話す言語については、子供が幼い頃は親が決める場合もありますし、『ちゃんぽん』の場合もありますし、またJUNさんが書かれているような「両親の言葉とは別の現地語を現地の学校で習っている兄弟」の場合は、その現地語での会話になる事もあるようです。

      JUNさんがご指摘の通り、親が子供の外国語を生意気だと感じてしまうのは、単に言語のみの問題ではなく、子供の話している「内容」が生意気だということもあるでしょうね(笑)あとは、会話スタイルの問題もあると思っています。国によって、そして言葉によって「会話スタイル」が違います。日本語だったら、立場が上の人が「何々をしましょう。」と言い、それを聞いた立場の下の人が「はーい!」と素直に言う事で会話が成り立ちますが、それに比べると例えばドイツ語の場合、「何々をしましょう。」で、答えが”Ja!” または、”Jawohl!”ではちょっと違和感を感じるんですよね。”Jawohl!”は軍隊をイメージしてしまいますし、”Ja!” だけでもちょっと物足りない(笑)そうすると、”Ja!” に付け加えてもう一言ほしいところですが(”Ja,kein Problem!”みたいに。)、そうすると完全に対等な関係になってしまって、いわゆる上下関係ではなくなってしまうところにも、日本人の大人は「生意気さ」を感じてしまうのかもしれません。

      以前面白い体験をしました。ある年配の日本人がかなり年下のロシア人(日本語堪能)に仕事で色々指示を出していたのですが、そのロシア人は「はい。」の後にも色々と日本語と付け加えるわけです。「はい。わかりました。なんとかかんとか・・・・(自分の意見)。」というふうに。それを聞いた年配の日本人が「君はいつも一言多い。『はい、わかりました。』でいいんだ!!!『はい、わかりました』で!!!!」と怒っていました。これも、文化の「差」だと思いましたね。★サンドラ★

      10:42 AM サンドラ・ヘフェリン
  •  コメント欄を読ませていただいて、いつも感心します。これほどまでに会話にこだわり、言葉にこだわっているひとたちがいるんだってことを。全ての日本の家庭の代弁はできませんが、うちは共働きで家族の会話は少なかったですねぇ。なので、親に必死に何かを伝える時に、「ことば」という選択肢はありませんでした。今使っている言語は、「テレビ語」と呼んでいます。ゲーム機が普及して、離散してしまう家族も多いと聞きます。多くを望むときりがありませんが、わたしは家族で話ができるって幸せそのもののような気がします。そたとえれが何語でかわされたとしても。

    9:38 PM asariya38
  • 私は日本の大学で比較言語学を主専攻にしたんだけど、ゼミに「日本を中心に西高東低」というスラングがあって(天気予報でよく使われる日本列島の気圧配置にこじつけた言葉だけど)、日本語以外の言語を、西洋語(主に西ヨーロッパ起源の欧米の言語)と東洋語(主にアジアやアフリカ起源の言語)に分けて、西洋語は日本語より高く、東洋語は日本語より低く見る、というのが日本における根強い言語的偏見の傾向だということ。日本語は物事の中心に考えて、西洋語はそれより上だと憧れたりやっかみを抱いたり、一方東洋語は軽んじてたいして注目しなかったり、ということだとすると、かなり言い得て妙、という表現だと思う(笑)日本では言語にかかわらず文化や人種にもそういう偏見の傾向はかなり根強いと思う、いまは当時よりマシかもしれないが、その傾向は依然消えてない気がするし、姿を変えて潜在的にいろいろなところに存在してる気がする。私の被害者妄想かなあ?

    11:24 PM N☆
  • 母親も人間だから、つい「カチン」ときちゃうことがあるんですよね。わざと外国語で口答えされたから、つい言っちゃったのかな・・

    その気持ち、判らなくもないけど、子供にバイリンガル以上を希望するのなら、親もその言葉が判る程度になっておいたほうがいいと思ってますし、例えばドイツで育つと、子供はドイツ的な考え方や会話を身につけると覚悟を決めておいたほうがいいかも(笑)
    うちの子供達、会話がとってもドイツ的で親が議論で負けますもの。
    確かに余計な単語を学んでいない日本語の方が、発言が可愛い(笑)。

    あと、親が英語が出来ないから、子供に英語幼児教育をさせるのなら、まず親が英語を勉強したらいいのではないか、とも。
    自分が出来なかった願いを子供に叶えさせるのは、ちょっと違うんじゃないかな。

    3:30 PM ゆうき
  • ゆうきさんの書いてるように、親が英語を勉強したらいいのではないか・・って言う意見に賛成!
    お互い通じなくってどうして結婚が出来るのかな?
    教育問題、日常の問題、政治経済の話とか夫婦でしないの??
    私は米軍基地で仕事をして居た時期があるけど、ハーフの子供が母親を馬鹿にしていた場面を難度も見ています。
    ママは英語もわかんないんだよね・・とか。
    両親も国際結婚の場合は、お互いに語学を子供と一緒に学んで行くべきでは無いでしょうか? 
    自分の子供を生意気と言う前に、自分の語学力の無さを恥じたほうが良いと思います。
    だから、国際結婚している人は英語も出来ないくせに結婚してる馬鹿な女とか、いわれるケースもあるんだと思いますが?
    話がそれてしまってごめんなさい。
    この件に関してはいつも疑問なんです。
    会話が出来ない結婚って何? 子供が居ないならまだしも、子供が居て、愛だけでは教育できないと思います。

    9:59 AM みえ
  • 大分昔のコラムを読ませて頂きましたが興味深かったのでコメントしました。
    言語と言語が持つメンタリティーは切り離せないものだと思います。欧米の主要言語は年齢の上下を問わず対等に議論する、悪く言えば「相手を言い負かす」文化を背景に持っており、日本語は儒教の影響もあり年齢等の上下関係を配慮した会話の進め方が主流になると思います。よって相手を言い負かしたい場面では英語やドイツ語での方が言語的に議論しやすいのだと思います。私も子供時代は外ではドイツ語やフランス語、家庭内では日本語で過ごしたので、言語を変えると言動、人格まで変わったような気になった自分を思い出しました。大人になるに従い持論や自我がしっかりと確立してゆくので言語を変えても自分のメンタリティーの方が強くなりそのような事は無くなるのでしょうが。

    12:48 AM エンテ
  • 一年前のコラムにコメントさせていただきますが。。。

    みなさん、国際結婚したら日本人でない側に日本語を勉強してもらうことも、できたらいいですよね。なんだか、日本人側が外国語を勉強することが当たり前みたいな雰囲気で、話が進んでいるような気がしますが。。。両国両言語お互い様ですよね。

    子供に対してのメッセージとしても、たとえば片側がもうひとつの言葉ができないことが劣等感の対象となってしまうなんて、それだけで言語や文化に順位をつけることが当然、という教育になってしまいますよね。限られた例だとは思いますが、米軍基地で国際結婚して、「英語もできない」なんていわれる日本女性がいるなんて悲しいです。だんなさんの日本語はどうなんでしょう。

    日本人側が海外在住だったらまあ現地語を学ぶのはあたりまえかもしれませんが、できればお互い学び合い、両文化の理解を深めたいですよね。

    うちは現在アメリカ在住(以前日本)、アメリカ人の夫とハーフ3歳娘との三人ですが、最近娘の英語と夫の日本語が両方上達してきて、コミュニケーションがかなり改善されました。以前は娘が日本語、夫が英語、私が通訳ということも多かったです。これからまた変化していくのであろうと思います。夫の日本語はまだまだですが、その努力は娘にも見えていて、家庭の言語、そして(英語に加えて)日本語とは大事なものという認識があるように思えます。時間やお金のかかる、大掛かりな人生プロジェクトですよね。

    5:35 PM あや

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