私がずっと感じてきたこと。それは、世の中の人達がハーフに対して持っている「イメージ」と、実際にハーフとして生きる「現実」の間には相当なギャップがある、ということ。
世間が抱くハーフのイメージは「ハーフはバイリンガル」、「モデルさんにはハーフが多い」など華やかなものが多いようですが、ハーフの現実は色々大変なことも多かったりします。色々話し合うことで、そのズレというか、ギャップを少しでも埋めていけたらいいな!そんな思いからこのサイトを立ち上げました。テーマ別にコラムも書いてますので、ぜひご覧ください。

NEW【Black lives matter】 と【日本】Part4 大坂なおみさんのこと

2020.6.18

あの大坂なおみさんも黒人差別について、ツイッターで定期的につぶやいています。

そんな彼女に対して、「(大坂さんが)そんなことを言う人だとは思わなかった」「がっかりした」とレスしたり、「日本に黒人差別などない」とイチャモンをつける人もいます。

先日、大坂さんは「日本に黒人差別はありません」と言った人に対して、過去に日本での人種差別を報じた英語の記事を貼り付け、NANIIIIII?!と切り返しました。

こちらがそのツイートです。

このやりとりもそうですが、#BLMにまつわる一連のやりとりを見て、大坂さんは本当に頭がよく、瞬発力があるな、と思いました。

「大坂なおみのことを応援していたのに、黒人差別に対する彼女の発言で、応援できなくなった」なんて、あたかも自分が善人であるかのような言い方をする人は、もともと大坂さんのことをたいして応援していなかったのでしょう。

応援するならその人が抱えている悩みもひっくるめて応援するのが筋ってもんです。

彼女の場合は、アメリカや世界で黒人に向けられる差別行為に悩み怒っているのですから、そこを理解しようとするのが本来は自然かと。

日本の場合は、「軽いテーマには喜んで飛びつくけど、話が深刻になると逃げる」という人々の傾向も見られます。

だから「好きな日本の食べ物はなんですかー?」という呼びかけに対し大坂なおみさんが「おにぎり」「抹茶アイス」「カツ丼」と答えれば皆「大坂なおみは和食が好き!」と喜ぶけれど、

彼女が本当に抱えている悩み(それは多くの国で存在する黒人に対する差別)の話になると、スーッといなくなったり、酷い場合は彼女にイチャモンをつけて攻撃する側に回ったり、という困った現象が見られるのでした。

要するに「私達は明るいあなたが好きだし、明るいあなたに悩みはないはず」と予め決めつけ、そういった前提のもと応援している人が少なくありませんでした。でも他人の悩みに耳を傾けないって残酷なことです。

大坂なおみさんは日本人であると同時に黒人です。そのことを理解しようとしない人が多いというのが残念ながら今の日本だということが、今回の一連の動きで浮き彫りになったのではないでしょうか。

サンドラ・ヘフェリン