「外国籍」の人の感覚って、どんなだろう?—「国籍」がテーマの往復書簡(木下理仁さん×サンドラ・ヘフェリン)第三回
いま木下理仁さんと往復書簡をやらせていただいています。
前回の私からの手紙に木下さんから返事をいただきました。
こちらです。
ところで日本では「どこそこ出身」という言い方をよくしますが、生まれた国と育った国が違う私にとって、これはけっこう厄介な問題なのでした。
木下さんもまた「生まれた場所」と「育った場所」が違うことを手紙に書かれています。子供の頃、親の仕事の関係で転校が多く、日本各地の色んな場所に住んだため、「出身地」を問われるとやっぱりちょっと困るそうです。そしてご自身の出身地について「ぼくの場合は、10代前半の多感な時期を過ごし、いまも大事な友達がいる大分がそうなんじゃないかと考えるようになりました。」と書かれています。
そんなわけで、「出身」のこと、「国籍」のこと、二人で真剣に考えています。次回の私からの返事には「ハーフの視点から見た国籍の話」をじっくり書きたいと思っています。楽しみにしていてくださいね。
令和3年10月6日
サンドラ・ヘフェリン