どこそこ「出身」
先日、ある人との雑談の中で「私はイギリス生まれなんですよ」と話したら
「あ、じゃ、サンドラさんはイギリス出身なんですね!」と言われた。
後日、その人が作成してくれた私のプロフィールに目を通すと、「サンドラ・ヘフェリン。イギリス出身。」となっているではないか。
そこで考えてしまった。私、イギリス出身?
・・・・いや~、、、、どう考えても違うでしょ。
私の場合、確かにイギリスで生まれたけど、でも記憶はないし、そんなに長くイギリスに住んでいなかったので、私が「イギリス出身」というのは違うと思うのだ。
ドイツ出身?・・・これのほうが、しっくり来る。育った場所だからね。
日本出身?・・・これも、しっくり。長い事日本に住んでいるし国籍もあるし、お母さん日本人だしね。
それにしても、この日本で言う「出身地」とか「出身」という言葉、ややこしいですね。
「出身」って、日本だと一般的に「どこ」の事を指すのかな?
パスポートの本籍地の場所?
それなら、私の出身地は「千葉県」ということになる。
でもやはり子供時代や、青春時代の密な時間を、一番長く過ごした場所、
それは南ドイツのミュンヘンなので、出身は「ドイツ」または「ミュンヘン」が一番妥当だと私は思うのだ。
でもですね、日本国籍ですし、日本に住んで15年ぐらいになりますし、日本語も母国語だし、私は私が「日本出身」だとも思うのですよね。。。
この私の定説を語ると、反論されることが多いんですけどね。
現に、私が日本で、初めて人と会うとき
「私は母が日本人で、父がドイツ人なんですよ」
と言うと、
必ず相手に
「あ、じゃサンドラさんはドイツ出身なんですね」
と言われるのである。
「あ、日本出身なんですね」とか「日本のどこのご出身なんですか?」と聞かれたことは皆無である。
つまりは多くの日本人は、日本の血の入った人を見ても、かならず「日本で無いほうの国」を相手の「出身地」にしたがるようなのである。(まあ、そのほうがプロフィール上、面白いと思ってもらえる、とか、プロフィール上で目立つことができるから、という意味もあるのでしょうが。)
このあたり、むずかしいですよね。
まあ、私は最近あまり気にしないようにしていますが、この「ドイツと日本のハーフの人はドイツ人(外国人)だよね?」という発言が、もし「外人の血が入った者は(たとえ日本の血が入っていても)外人である、という発想(というか思い込み)」から来ている発言だとしたら、かなり嫌ですね。
ちなみに日本人・外国人に関係なく、封建的な考え方をする人は、「出身と国籍は父親のものであるはずだ」という思い込みが強いため、「父がドイツ人なんです」となると、もう「子供もドイツ人」と考える傾向があるようです。慣習的なものもあるので仕方ないことなのかもしれないけど、「母親の出身や母親の国籍」を無視した形になるのはなんとも納得いかないですね。
・・・色々書いてしまいましたが、私のような
「イギリスで生まれたけど、そのほかイギリスにとくに縁がなく、
ドイツのミュンヘンで育って、
でも日本にも15年ぐらい住んで、国籍も日本で、母親も日本人で日本語が母国語の人
(そして本籍地は千葉。日本人のおじいちゃん、おばあちゃんは福島県の出身)」
・・・という私のようなヒトは、一般の感覚でいうと、一体どこが「出身」になるのだろう・・・・?いったい、「出身」ってどこを指すのでしょう・・・?
なんて気になります。
なので、辞書で調べてみました。
辞書には、
「出身地・・・その人が生まれた土地。また、育った土地。」
とありました。
つまり、出身「地」においては、生まれた場所でも育った場所でも、どちらでもかまわないようです。
その後、「出身」と辞書で調べてみると、
「出身・・・その土地・身分などの生まれであること。その学校・団体などから出ていること。『九州の出身』『民間の出身の閣僚』『出身校』」とありました。
身分云々は措いておくとして、ここでは「生まれた場所」が重要となってくるようなのですね。
ちなみに、私の育った国・ドイツには本籍地や戸籍という考え方はないので、
ドイツのパスポート(ドイツに限らず、EU諸国のパスポート)には必ず「生まれた場所」の街の名前が記されています。(私の場合は「ロンドン」と記されています。)
ヨーロッパでは(最近日本でもそうなりつつありますが)生まれた街の国と、自分の国籍は必ずしも一致しないので、ヨーロッパ人は「ロンドンで生まれたから」イコール「その人がロンドン出身」という考え方はしません。
ただ、やっぱりヨーロッパのパスポートや書類(←学校の成績表にも生まれた場所が記載されている)には『生まれた場所』が記載されていることが多いので、よく雑談のネタになったりはします。
86年にはチェルノブイリの原発事故がありました。私の知り合いの、あの前後に生まれたドイツ人には「ジャカルタ生まれ」とか「サンパウロ生まれ」がやたら多いです。
聞くと、「本当はドイツで産まれるはずだったんだけど、赤ちゃんへの影響を考えて親が妊娠中に、なるべくチェルノブイリの場所から離れた場所(地球の反対側)に行った」という答えが返ってきます。
もちろん「地球の反対側」に行った人は、もともとその場所(ジャカルタやサンパウロ)に親が赴任するはずだったのが、原発事故が起きたため、会社と交渉して、早めにその場所にお腹の中の子供とともに赴任した、などという話が多く、「ポーンと行ってホテル住まい」の人はあまりいないのですが。
その人が生まれた場所には、各家庭のストーリーや、その時代の背景があるので面白いですね。でも、それが「出身地」かと聞かれると微妙ですね。現に、ジャカルタ生まれのドイツ人もその後インドネシアとは縁がないようですし、サンパウロで生まれた人もその後ブラジルとはとくに縁がないようです。
日本流の「どこそこの出身」という考え方は、生まれた場所と育った場所がだいたいの場合は一緒で、お父さんとお母さんの国籍もそれぞれ同じで、国の移動どころか国内でも移動が少なかった時代の名残なのかもしれませんね。
・・・・こんど、私が「どこ出身?」と聞かれたら・・・?
イギリスは抜かして、
「ドイツで育ちましたが、母は日本人です。私も日本がもう長いですしね。なので、出身は日本とドイツの両方です。」と答えようかと思います。
・・・私のこの「出身」に関する解釈というか答え方・・・まちがっていないですよね?笑
皆さんにとって「自分の出身地」はどこですか?プロフィールに「●●出身」と書かなければいけないとしたら、●●の中にどの国の名前を入れますか?
よければ、お聞かせ下さい^^
サンドラ・ヘフェリン
コメント
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私は生まれも育ちも同じ東京ですが、プロフィールにより詳細に記さなければいけないとしたら、生まれと育ちの市区町村が違うので一応悩みます。
それでも育った場所を「出身」にしてます。
最近は国内でもサンドラさんと似たケースが少なくないですよね!?
私の知人にもしかるべき書類などには「○○県出身」と記されているものの、お父様がいわゆる「転筋族」で色々な場所で子供時代を過ごした人が何人もいます。
お察しかと思いますが周囲から(書いてある)出身地の事をあれこれ言われても、ほとんど記憶になかったり話題がかみ合わないという話もけっこう聞きます。
私はそんな中の一人に、サンドラさんがこのコラムにお書きのような事=「じゃぁ自分が一番なじみのある場所を出身地として書いちゃえばいいじゃないか!?」と投げかけてみたことがあります。
そしたら「いや・ほとんど記憶がなくても『どこで生まれたか』を自分の中ではっきりしておきたいからね!」と言われました。
「なるほど!」とは思いましたし私はそういう経験がないので軽はずみな事は言えないですが、サンドラさんの趣旨は間違ってないと思いますよ。2:08 PM 八木茂明 -
八木茂明さん
真っ先にコメント下さっていてありがとうございます。私からのレスが遅れてすみません。
>最近は国内でもサンドラさんと似たケースが少なくないですよね!?
↑そうですよね。日本国内で移動が多かったり転勤が多かったりした場合も、似たような問題が生じますよね。
「出身」という言い方が、やっぱり曖昧な部分はあると思います。「出身」とするよりも、「生まれた場所」「育った場所」「国籍」を使ったほうがハッキリしますね。もっとも、「育った場所」や「国籍」に関しても複数の街名や国名を記載しなければならない場合もあるので、「複数回答・可」みたいにしてもらったほうが分かりやすいですが(笑)転勤が多い家で育った人などは、「育った場所」に複数の街の名前を書いて、欄からはみ出てしまうかもしれませんね(笑)★サンドラ★3:16 PM サンドラ・ヘフェリン -
私は地元と育ったところが一致してるので、これに関しては悩んだことはありません。生まれたところと育ったところは違うけれど、同じ関東圏なので、細かく言う場合は、「生まれは○○、育ちは××」と付け足すこともありますが、その程度です。
で、出身はどちら?と、けっこうどこでも誰にでも聞かれますが、(人の顔をジロジロ見て、「日本人に見えないんだけど」と言ってくるアメリカ人や他の日本人でない人からのそういうコメントがけっこう頭に来ますが。)いつでも「日本出身」と答えています。人種的な発言(=見かけが非アジア的)だということがわかるように念を押してくる人には、人種的にはミックスだけど、生まれも育ち日本で、母国語も日本語です、と再度念を押し返します。こうやって書いてみると面倒に見えるかもしれないけど、自分の中では一番面倒くさくもなく感じてることかもしれません。
でも、けっこうこの「出身は?」という質問に悩まされた友人・知人は昔から多いので、その気持ちは想像はできます。その点、ほぼ同じ場所で育つことができて恵まれてたな、と思います。
2:42 PM かぐや -
かぐやさん
詳細に書いてくださってありがとうございます!
>人の顔をジロジロ見て、「日本人に見えないんだけど」と言ってくるアメリカ人や他の日本人でない人からのそういうコメントがけっこう頭に来ますが↑
というのを読んでため息が出ました。生まれた場所と育った場所が「日本」、そして日本の血も入っているのを相手に伝えた末に「でもアナタは日本人に見えない!」と言われるのって不愉快ですよね。悪気ないのかもしれないけれど、こっちの気持ちはどうなるのかって話。・・・長くなりました。体験談書いてくださってありがとう!★サンドラ★3:22 PM サンドラ・ヘフェリン -
生まれたのは東京ですが、 やっぱり千葉県出身です。 そこに20年くらい住んで
いましたから。 1年は台湾にいたし一番長く住んだのは、 今住んでる場所です。
私の場合
ちょっと台湾が入っていても、 自分では日本人のつもりなんですが、 日本で大
人をやっていないので、 顔が日本人でもサンドラさんよりも日本人離れした考え
かたをもっているかもしれません。 義理や人情よりも合理的である事を求めてし
まうのは、
住んでる環境もあるけど、 性格なのかもしれない、、、結構冷たいです。私の友達には軍関係やらで、出身地が定かでない人もいっぱいいますが、 こちら
では
軍人の家族だったので、 、、、って言うだけで 事は済みます。うちの辺りだったら顔はドコゾの国の人でも地元出身の人が
いっぱいいますから、 日本程ハーフや外人の問題がない国(私が住んでる地域?
) です。 いつか日本もそうならざるを えないんじゃないかと思いますが、
あとしばらくかかるでしょうね。4:47 PM きいろ -
きいろさん
レスが遅れてすみません。きいろさんの体験を書いてくださってありがとうございます。
今の時代、もしかしたら「一ヶ所」の街で生まれて&育って、両親もそこの人で・・・、っていう人のほうが少ないのかもしれませんね。なにはともあれ、こういった事にもっとオープンになるとよいですね★サンドラ★3:27 PM サンドラ・ヘフェリン -
横浜で生まれ育ち、15歳で父の母国・イギリスに移住して人生のちょうど半分ずつを日本とイギリスで過ごしてきました。
「出身地は?」と聞かれたら必ず横浜・日本。「国籍は?」と聞かれたら「日本と英国」。どちらでも2つの国籍のうち一つが欠けたら私は私ではなくなると思います。
日本人から見れば私は日本国民性の成分がかなり低いみたいで(苦笑)自分でもどちらかって言うと日本人よりかはイギリス人っぽいかなぁと思うんです。多分イギリスで成人した影響なのかと。でもイギリス人から見たらやっぱり日本人の部分も十分あるみたいで、お箸使って料理するとことか、国際スポーツだと必ず日本を応援する事とかww
サンドラさんの解釈は間違って無いと思います。が、同時に人それぞれ違うシチュエーションで解釈も違ってきますよね。But that is part of what makes us an individual.6:11 PM フィオナ -
フィオナさん
返信が遅れてすみません。コメントありがとうございます☆
フィオナさんが書かれていた
>「出身地は?」と聞かれたら必ず横浜・日本。「国籍は?」と聞かれたら「日本と英国」。どちらでも2つの国籍のうち一つが欠けたら私は私ではなくなると思います。
↑これが一番わかりやすい答え方ですよね。でも国籍について、フィオナさんが「日本と英国」と答えると、「え?両方持っていて、いいの?」と聞き返してくる人、いませんか?
・・・これからも、またちょくちょく「ハーフを考えよう」をのぞいてみてくださいね(^_-)-☆よろしくお願いします。★サンドラ★3:32 PM サンドラ・ヘフェリン -
京都生まれの京都育ちなので「京都です」で大抵切り抜けてます。
1:13 AM テッド -
テッドさん
書いていただいてありがとうございます!これからもよろしくお願いします★サンドラ★3:34 PM サンドラ・ヘフェリン -
わたしは母はアメリカ人、でもずっと日本なのですが、子供の頃は父の転勤で国内をあちこちいったので、出身という出身はないです。
今は名古屋にすんでいるのもあり、小6からいた東京出身、と、都会人ぶってますが(笑)
出身地ってのも、定住を前提とした妙なものですね。11:06 AM ei -
eiさん
コメントありがとうございますm(__)m
>今は名古屋にすんでいるのもあり、小6からいた東京出身、と、都会人ぶってますが(笑)
↑笑。
>出身地ってのも、定住を前提とした妙なものですね。
↑本当ですよね!昔のまんまの言い方だけど、今の状況はもう「昔のまんま」ではないんですよね。★サンドラ★3:47 PM サンドラ・ヘフェリン -
秋田生まれ、東京育ち、京都出身の日本人です。
秋田で生まれて(父と母が出会って結婚した場所)父の転勤でまもなく東京へ。10歳の年にやはり父の転勤で京都。親元を出るまで京都で10年あまり過ごしましたが、幼い頃の思い出がないためか出身地という感覚はありません。自分としてはうろ覚えの記憶しかない東京のほうが出身地という気がしています。とはいえ、初対面の人に出身地のことを聞かれたときは京都とこたえています。ちなみに自分としては、特に出身地ネタの話が盛り上がったりとかでないかぎり人に出身地をたずねたりしません。9:24 PM maltcask -
maltcaskさん
コメントありがとうございます!
外国がからまなくても、日本国内の移動でも、話がややこしくなってきますよね。
今は移動が多い世の中なので、「出身は?」と聞かれて、パッと出てくる人達ばかりではないですよね。
maltcaskさん、これからもまた気が向いたら「ハーフを考えよう」をのぞいてみてください(^_-)-☆★サンドラ★3:52 PM サンドラ・ヘフェリン -
こんにちは、サンドラさんお久しぶりです。私のこと覚えていますか?笑
さて、本題ですが、すごく共感です。私も大学入学したてのときに10回くらい自己紹介したときはすごく疲れました…。群馬県で生まれたのですが、自分の国籍との不一致のため説明が長い…しかも相手に変な顔をされるのがまた嫌でした><
相手には悪気はないだろうけど、どうしても私はそういう感じの質問が苦手です(^^;;
ここまで生きてきて自分の出身地を何回変えてきたのだろうかと今思います。10:10 PM Everton -
Evertonさん
それは大変な思いをされましたね。みんながみんな「パッと一言」で出身を答えられる人ばかりではないし、またEvertonさんも書かれているように「出身地を答えても、その地が自分の国籍と一致しなかったりすると、相手は納得しない」という問題が生じてくるんですよね。よくわかります。またいつでもコメント大歓迎です。P.S. もちろん覚えていますよ^^メッセージいただいてどうもありがとうございます!★サンドラ★3:56 PM サンドラ・ヘフェリン -
これまでの人生で6年以上同じ住所に住んだことがありません。生まれたのは日本の某県ですが、母が出産でそこに留まっただけで、住んだことのない場所です。これまでに数か国を移動し日本国内でも何か所かに住んだので、各言語も方言もばらばらに学びました。移動した理由は親やパートナーの転勤のほかに進学や就職、結婚などごく普通の理由ですが、私のようにしょっちゅう移動が続く人ってあまり多くないのでしょうか?地縁血縁にこだわりの強い人からは変わり者扱いされたこともあるし。。。困るのは、私がかつて住んだある街の名前を出すと、そこの出身だと思われてしまったり。逆に、自分ではすっかり住み慣れた街だと思っていても、そこの住人からヨソもの扱いされたり。いまだに故郷や出身地の話は苦手ですが、日本ではなかなか避けて通れませんので「親が〇〇出身です」と言ってそこの仲間に入れてもらう感じです(笑)東京に住んでいて、ここはいちおう「国際都市」で世界や日本の各地から人が集まってるのに、出身地はとにかくしょっちゅう聞かれるから、日本ではハズせないテーマなんでしょうか?
1:03 PM N☆ -
N☆さん
コメントどうもありがとう!
>これまでの人生で6年以上同じ住所に住んだことがありません。
↑こういう経験をしている人からのご意見、貴重です(笑)やっぱり分かってもらえる部分が大きいから^^
>地縁血縁にこだわりの強い人からは変わり者扱いされたこともあるし。。。困るのは、私がかつて住んだある街の名前を出すと、そこの出身だと思われてしまったり。逆に、自分ではすっかり住み慣れた街だと思っていても、そこの住人からヨソもの扱いされたり。
↑複雑ですよね。。。保守的な地域だととくに大変だと想像します。またお話ししましょう~。★サンドラ★4:02 PM サンドラ・ヘフェリン -
私のつれあいは、「岩手県花巻市出身」なのですが、それは本籍がそうなっていて、両親がそこに生まれ育ったからだということが主たる理由みたいです。でも、彼本人は、ほとんど東京で育った人なのです。いつか、近所の人に彼のことを「生まれも育ちも東京なんですよ~」と言ったら(その時点で私はそう思い込んでいた)、あとでものすごく怒られたことがありました。まぁ、東京で出生して、あと地方都市で育ったのに「東京出身」を名乗る人よりはいいか、なんて妙なことを考えましたが、「出身、って何!どうでもいいじゃん」というのは、日本に生まれ育った私にもあります。ヘンテコな言葉ですよね。
これに「国籍」が加わると、相当ややこしくて厄介な問題になるのだろうと思います。みんなで「出身」問題をいろいろな場で話すことによって、だんだん「出身がどこか、とか質問するのはバカみたい!」となるのが一番かな、と思います。11:36 PM こゆり -
こゆりさん
コメントありがとうございます!レスが遅れてすみません。
>いつか、近所の人に彼のことを「生まれも育ちも東京なんですよ~」と言ったら(その時点で私はそう思い込んでいた)、あとでものすごく怒られたことがありました。まぁ、東京で出生して、あと地方都市で育ったのに「東京出身」を名乗る人よりはいいか、なんて妙なことを考えましたが、「出身、って何!どうでもいいじゃん」というのは、日本に生まれ育った私にもあります。ヘンテコな言葉ですよね。
↑それは大変でしたね。本人が、どこの地に一番「こだわりをもっている」かですよね。けど、本人の「こだわり」や「事実」と周りの(その人に対する)「イメージ」が一致しないと、また会話の流れが、ややこしくなる、というか・・・。たとえば、日本×アメリカのハーフで白人寄りの容姿をしている人の場合は、柴又生まれ柴又育ちであっても、「出身は?」と聞かれて、本人が「柴又!」と答えても、周りは納得しないと思われます。理由は、「柴又」は白人のイメージではない、と感じる人が多いから。
・・・ハーフに限らず「出身」の話に関しては、純ジャパの方たち(=ハーフでない日本人)も面倒くさいなあ、と感じている人がたくさんいらっしゃるのではないかと想像します。★サンドラ★4:36 PM サンドラ・ヘフェリン -
サンドラさんのおっしゃる通り、「どこの出身?」という発想は、生まれた場所と育った場所が大体は一緒で、お父さんとお母さんの国籍も同じで、国や地方の移動もあまりないという意識が背後にあるものだと思います。日本では今でもそういう人が多いのではないでしょうか。ヨーロッパのように陸続きで、人の行き来が盛ん(=国境があまり意識されない)生活スタイルとは少し事情が違うのでしょうね。私は、父親が日本人、母親はロシア人で、モスクワ生まれですが、出身はどこと聞かれたら、以前は「日本では東京、、、」、(「えっ?」)、「ロシアでは、モスクワ」と答えていました。最近では、その場の状況で、「東京です」と答えることもありますね。いずれにしても、ちょっと厄介です。
2:53 PM たまき -
たまきさん
コメントありがとうございます^^「出身は日本だと東京、ロシアだとモスクワ」っていう答え方、いいですね。それ、もらいました!ルーツが元々二つの国にあるのだから、答えも一ヶ所でなく、こういう答え方が実は一番自然なのかもしれません。また色々お話聞かせてください。★サンドラ★4:43 PM サンドラ・ヘフェリン -
サンドラさん、こんにちは!
初めてコメントします。
私は生まれも育ちも東京で、言語は日本語です。
美容院など行って初めて会った人に「どことのハーフなの?」と聞かれて「アメリカと日本」と答えると、すかさず「何歳のときに日本に引っ越してきたの?」となります。笑
必ず「アメリカ生まれ」という発想になるんですよね~。今まで考えたことがなかったけど、なるほど!と思いました。3:30 AM けい -
けいさん
コメントありがとうございます!うれしいです。
>美容院など行って初めて会った人に「どことのハーフなの?」と聞かれて「アメリカと日本」と答えると、すかさず「何歳のときに日本に引っ越してきたの?」となります。笑
必ず「アメリカ生まれ」という発想になるんですよね~。
↑これ、とてもわかります(苦笑)私もいわば生まれながらの日本人、元々日本人なのですが、「いつ、帰化したんですか?」と聞かれます。あと、「いつ日本に引っ越してきたの?」とも。この「いつ日本に引っ越してきたの?」という質問に関しては、私の場合は実際に20代になってから日本に引越ししてきたので、私の場合はあまり頭には来ないんですけどね。ただ、会話の中で「いつドイツに帰るの?」って話になると、少し寂しいです(笑)
ちなみに、「美容室での質問」に関しては、以前コラムをアップしましたので、よければこちらをご覧下さい。これからもどうぞよろしくお願い致します。★サンドラ★4:49 PM サンドラ・ヘフェリン -
私も出身地が分かりにくいらしく、結構聞かれますね。人によったら日本人に見えないことがあるみたいで、「どこから来たの?」とまるで外国人にするみたいな質問をする人も ^^;
私には出身地、たるものがないですね~。生まれてから小学校を卒業するまでと、社会人になってからは日本だけど、10代の人格形成がされやすい時期には欧州とアメリカでした。だからかも知れませんが、日本が自分の「ホーム」だという実感がありません。私は日本人!私は○○人!という揺るぎないアイデンティティもないのです。
一部の人達は「じゃあ、Jannatは日系アメリカ人か、欧州出身の日系になっちゃえばいい!Jannatみたいなタイプの人はいくらでもいるから!」とか「日本に戸籍があるなら日本人じゃん!」と言ってくる人もいます。だけど私自身は、日本人だとも思っていませんが、日系アメリカ人とも日系ヨーロッパ人だとも思っていません。型にはめられたくないのが本当かも知れませんが、日本の文化の中だけで育ってきたのではないので、○○人と当てはめること自体、違うと思っているし、国籍だって「必要だから持っている」というのが本当です。不謹慎な言い方ですが、ボーダーレスの時代が来れば(いつ来るのかな??)、さっさと手放すと思います。8:10 PM Jannat -
おまえらハーフて日本人のこと「純ジャパ」て呼んでるのw
なんか心の奥底では「私たちハーフのほうが純ジャパwの連中より優れてる」とか思ってんじゃねえの3:14 PM syuriken -
syurikenさん
「おまえら」ではなく、「あなたたち」または「皆さん」と書いてくださいね。今後は「おまえ」と書かれた内容のメッセージは一切承認しません。
世の中には、両親が両方とも日本人の「日本人」、そして両親の片方が日本人でもう片方は外国人のハーフの「日本人」がいます。
このホームページ「ハーフを考えよう」や私の著書の中では、書いている内容をわかりやすくするために、「ハーフでない日本人(つまりはお父さんもお母さんも日本人である日本人)」の事を「純ジャパ」、そして、「片方の親が日本人、もう片方の親が外国人」の人のことを「ハーフ」と書かせていただいております。ご説明まで。
※皆様へ。「純ジャパ」という言い方以外にも色んな言い方があるかと思います。「純日本人」など。なお、「ハーフ」に関しても、「ダブル」「ミックス」・・・などなど色んな言い方があるかと思います。詳しくはこちらをご覧くださいませ。★サンドラ★3:18 PM サンドラ・ヘフェリン -
こんにちは。純日本人ですが、かれこれ10年以上海外で暮らしています。
日本で言う「出身」は大人になるまでの期間を過ごした土地、つまり「故郷」と呼べる場所を指すのだと思います。サンドラさんもご存知かとは思いますが、日本では里帰り出産という習慣があるように、日本国内とは言え生まれた場所と育った場所が同じではない人は割と多いように思います。私自身も母親が四国出身だったので四国で生まれましたが、育ったのは関西なので「出身は?」と聞かれると迷わず「関西です」と答えます。感覚としては Woher kommen Sie? とほとんど同じように使うのだと思ってるんですが、どうでしょう?
そして私が考えるにはサンドラさんはドイツ出身だとおもいます。出身地はやはり「大人になるまでの成長期間を過ごした土地」だと思うので、サンドラさんはれっきとした日本人でいらっしゃるし、大人になってからは日本で長年過ごされたのでしょうが「日本出身」と聞くと「それは違うような?」って思います。自分ではこれが一般的な純日本人の感覚だと思っているのですが、確かめたわけではないので本当のところはわかりませんが...。
でも「イギリス生まれ」と書かずに「イギリス出身」と書いたその雑談相手は、ちょっと早とちりしてしまったんだと思います。
これからも面白いコラム、楽しみにしています。
10:08 PM Shoko A -
サンドラさん、はじめまして!
コラムを興味深く拝見させていただきました。
わたしは中国人の父と&日本+タイのハーフの母の間のクオーターで、大学まで日本、大人になってから中国に来ました。
国籍は日本で、名前も日本名ですが、中国では夫婦別姓、子供は父親の姓を名乗る習慣があるので、周りの中国人には「父親が中国人なんだから、あなたも中国人でしょ?」、「どうして中国人なのに日本名を使うの?」とよく聞かれます。
ちなみにある中国人の友だちは「木村カエラは日本人じゃない、イギリス人だ」と断言しています。彼女のお父様がイギリス人だからだそうです^_^もちろんすべての中国人が同じ考えではないでしょうが、どこで生まれ育っても、「父親が●●人なら子供も●●人」という考え方が根強いみたいです。こういう伝統があるから、海外に渡って何代経っても、華僑としてまとまってコミュニティを保っているのかもしれません。
わたし個人に関して言えば、自分のアイデンティティに関してあまり悩んだことはないです。わたしの出身地は生まれ育った「東京」、国籍は「日本」、「中国人or日本人なの?」と聞かれたら、「華人系日本人です」と答えると(母方の祖母もタイ華人)、周りも納得してます。
サンドラさんのコラムを拝見して、同じハーフでも、アジア系同士のハーフと、欧米&日本のハーフでは置かれている状況、周囲からの視線が違うことがわかって、いろいろと勉強になりました。
11:10 PM yumi -
日付を確認したら去年のコラムだったのですね。
ずいぶん前の記事にコメントしてしまってすみません…11:12 PM yumi