モヤモヤ その1)蓮舫の「国籍問題」
色んなことをつらつらと。
最近、考えさせられるニュースが立て続けにあり、
なんだか(時間的に)追いつけていない私です(笑)
気になったニュースその1)
蓮舫の「国籍問題」
・・・・以前から薄々感じていたことなのけれど、
今回のこの蓮舫の件で、世の中には「国籍」について勘違いしているまま話を進めている人がいかに多いか、ということを改めて考えさせられました。
国籍上完全に外国人である人の「帰化」(例⇒米国籍しか持っていない人が日本国籍を取得する。イコール帰化)を、
もともと日本国籍を持った日本人だけれど、日本国籍以外にも他の国の国籍を子供の時から持っている人(例⇒父親がフランス人で、母親が日本人で、子供は日本とフランスの両方の国の国籍を生まれた時から持っている)
の二つのパターンを、「ごっちゃ」に考えている人が多い。
後者の「ハーフ」のパターン(つまり日本国籍を持った日本人だけれど、日本国籍以外にも他の国の国籍を持っている人)の場合は、そもそも「帰化」という言葉を使うのは間違っています。そして、これは前に「法律について(国籍)」というコラムにも書きましたが、法務省のグラフを見てもわかるように、日本を含む複数の国籍を持っている場合(つまり「帰化」ではない)、日本国籍の選択宣言をすれば国籍の選択義務は履行したとみなされ、その後の外国籍(日本国籍ではないほうの国籍)からの離脱に関しては、あくまでも本人の「努力義務」であり、罰則は規定されていません。
なので、そもそも発想からして、目の前にアメリカ生まれで母親がオランダ人、父親が日本人の人が「僕は米国籍、日本国籍とオランダ国籍の3つを持っている」と言ったとき、それを聞いた相手が即座に、そして得意げに「それは違法だ!」とばかりに間違ったウンチクを語ってしまうのはダレトクでもない(誰も得しない)のですね。
しかし、もっとも残念に思うのは、今回の蓮舫さんのケースもそうなのだけれど、
多様なルーツを持った人、特に政治家を「国籍」を建前にして叩く人の多さ。
蓮舫の国籍問題を扱ったニュースのコメント欄の内容の酷さを見ると、多様なルーツを持った立場の者としては目の前が真っ暗になります。
コメント欄に書き込まれている意見イコール世の中全員の意見ではない!・・・と思うしかないですね。。
多様なルーツを持った人が政治という場に足を踏み入れると、「本当はスパイなのではないか」「日本の国益を損ねるのではないか」「そもそもふさわしくないのではないか」という意見が必ずといっていいほど出ますが、今は21世紀、2016年ですよ。ロンドンの市長の両親は元々パキスタンからの移民ですし、米大統領も父親はもともと別の国(ケニア)にルーツがありますし、メルケル首相に関しても、祖父のルーツはポーランドにありますし・・・と例を挙げればキリがないのですが、単刀直入にいうと日本でも様々なルーツを持った人をもっと応援するような雰囲気があったらいいのにな、と思う次第でございます。(そうはいっても、違うところで、日本の良いところはいっぱいありますけどね。ですので、別に日本叩きがしたいわけではないです。)
なおこの問題に関しては、今本人(蓮舫氏)もインタビューに答えていますし、こちらの記事も多様性という意味においておススメです。
さて、そんなことを色々と考えているところに「愛ちゃん結婚」のニュースが入ってきました。もちろん、あの卓球の愛ちゃんです。結婚ということで大変おめでたいです。しかしまたもやビックリしてしまったのは、相手が台湾人ということでさっそくこのように「国籍は変更せず」と「国籍」に触れた記事が多数あること。
愛ちゃんはスポーツ選手だとはいえ、一般的にも女性が外国人男性と結婚すると、即、女性の「国籍の変更の可能性」に触れるこの流れ、非常に不自然に感じます。
でも実はこれに関しては、日本だけではなく、ドイツを含むヨーロッパの人にも一部勘違いしている人がおり、「女性が外国人男性と結婚すると、女性が外国籍になる」と勘違いしている人がまだまだいるのです。
なので日本人男性と結婚したドイツ人女性もしばしば母国(ドイツ)でドイツ人から「じゃ、あなたは、日本国籍になったのね」なんて言われたりします・・・。しかし現在は21世紀の2016年。「外国人の男性と結婚したから、女性にその国の国籍が漏れなくついてくる」国は世界的に見てもかなり少ないです。先進国ではまず「国籍が漏れなくついてくる」ことはありません。
まあそんなこんなで、はあ~~、、、、今は21世紀、2016年なのに。。。。。なんてため息が止まらない次第です。。
さて、ため息バージョンその2)は「なぜオリンピックに出る「ハーフ」の選手は応援するのに、「ミスコン」に出るハーフは応援しないのか・・・?」に続きます。
サンドラ・ヘフェリン
コメント
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蓮舫問題
「ハーフ、日系外国人、帰化者の違いや、血統主義と出生地主義との組み合わせがわかりにくい」イザンベール氏
国籍、人種、移民問題などは、何が問題か問題でないかは、にわかには分からないことが多い。肯定的な意見も否定的な意見も、何れにせよ「簡単に言ってくれるなよ」という印象が強い。10:09 PM 根村恵介 -
根村恵介さん、
コメントいただき、ありがとうございます。
>何れにせよ「簡単に言ってくれるなよ」という印象が強い。
おっしゃるとおりです。蓮舫氏についても、「(台湾籍を抜く)手続きをなぜ確実に&正確にしなかったのか」という意見がありますが、蓮舫氏が父親と一緒にその手続きを行ったたのは、彼女が十代の頃ですよね。未成年です。他のこと(飲酒)などについては「未成年はダメ」と、日本の法律&世論は物凄く厳しいのに、「本人が十代の頃に、親と一緒に行った手続き」について、ちょっとでも記憶の食い違いがあると即責め立てる意地悪さ。本人は当時未成年だし、中国語も読めないしで、そこを責めるのは本当にイジメが入っていると思います。。★サンドラ★2:05 PM サンドラ・ヘフェリン -
北欧人の夫と息子と日本で暮らしています。
愛ちゃんの結婚記事には私も全く同じ反応をしてしまいました。結婚の記事になぜ国籍のことなど付け加える必要があるのか?すごく違和感を覚えました。さて、蓮舫さんの件ですが。
私は政治家としての蓮舫さんには個人的に何の感情も持っていませんが、2カ国のバックグラウンドを持つ一人の人間として置かれた彼女の立場を考えると、マスコミやネットでのバッシングにはとても心を痛めています。
自分たちの無知や偏見を棚に上げて、誹謗中傷を繰り返す人間に対してとても怒りを覚えますし、同時にハーフの子供を持つ一人の親として恐怖や不安も強く感じます。もし息子が将来、国籍のことで周囲の人間に心無いことを言われたらどうしよう…と。また、維新の会は、二重国籍禁止法案なるものを国会に提出しようとまでしているようです。もしこんな法律が通るようなら世も末ですね。国会議員になるには日本国籍を保持していることが要件であって、他国の国籍を放棄したかどうかは問われていないのです。
それに蓮舫さんは生まれながらにして日本人ですし、国籍の選択届は出しているとのことなので選択義務は果たしているわけですよね。何が問題なのでしょう…。正直なところ、この国での子育てには不安が大きいです。子供が大きくなればなるほど2つのルーツを持つことで先入観や偏見を持たれたり、今回の国籍問題のように極めて個人的な事柄について聞かれたり意見を押し付けられたりするのではないだろうか?と、今から暗澹たる気持ちになります。
今は21世紀ですが、日本が精神的に近代化するのはまだまだ遠い未来のようですね…(*_*)
息子が大きくなったときに、どうか今よりも日本が様々なバックグラウンドを持つ人にとっても生きやすい国になっていることを願うばかりです。
10:11 PM sami -
samiさん、
ご自身のご家庭のことも書いてくださって、ありがとうございます。きっと皆さんの参考になると思います!
「愛ちゃん」のことで、国籍の話が出てくるのは本当に「???」ですよね。ちょっと女性蔑視的な気もします。「女は結婚したら、(色んなことに加えて)国籍も変更するんだろ!」的な・・・。お二人に子供ができたら、子供に関しては国籍の問題というか課題が出てくるかもしれませんが、奥さん(愛ちゃん)に関しては日本国籍のままなのに。・・・・こういう、おめでたいニュースの時に「国籍」を即持ち出すなら、蓮舫さんの国籍問題に関してももっと寛容になればいいのに、なんて思っちゃいます。
さて、その蓮舫さんですが、私は今まで色々なハーフの人の話を聞いている以上、「蓮舫氏が未成年の時に父親と一緒に行った手続き」について、叩いている人が多いことに本当に深い闇を感じます。蓮舫氏に限らず、「ハーフ」の人が未成年時に、この手の国籍関連の役所の手続きをする時は「親」に頼らざるを得ない。それを何十年か経った時に、当時の本人の記憶が多少曖昧だったりすることについて、皆さん叩き過ぎだと思います。それはたとえば今40歳の人に「あなたが15歳で、学習塾に入った時に、どういう書類に記入したか、今すぐ答えてみろ!」と言っているようなもの。それはおそらく親が記入しているでしょうし、たとえ子供が同席していても、当時どんな書類に記入して提出したか、パッと言える人のほうが少ないと思います。学習塾という例がちょっと変ですみません。
思うのは蓮舫さんに限らず、この手の役所の手続きをしていた親の死亡によって、色んなことが分からなくなるケースは他のご家庭にもたくさんありますので、そこを(問題の複雑さを知らない)当事者ではない人達(それを世間ともいう…)が叩いているのを見ると理不尽だなと思います。
国籍に関しては、手続きなどを含めて親に頼らざるを得ない、そしてその親が亡くなってしまったら、自分の曖昧な記憶を頼るしかない場合も多く、そのような立場におかれている「ハーフ」の人達も多いので、そういった現状を(そういった苦労のない)人達が叩いているのを見ていると複雑な気持ちにさせられますよね。。★サンドラ★2:34 PM サンドラ・ヘフェリン -
1985年の国籍法改正も関連してるし(それ以前は父親の国籍のみ)、台湾籍は日本で正式にどう扱われているのかもあるので、今回の件はかなり難解で、適切な解説は読んだ事ありません。当事者にもややこしい国籍法なので、ニュースのコメントやテレビのコメンテーターで価値のある発言してる人はほぼ皆無でしょう。
11:12 PM simon -
simonさん、
コメントありがとう!たしかに。
今回のケースは(日本国籍以外の)もう一つのほうの国が「台湾」だというまた特殊なケースですよね。
テレビにも出てましたけど、個人的には五十部紀英弁護士の説明が説得力あると思っています。役所関連のことは色々と難しい面もありますし、(手続き当時)未成年だった蓮舫氏を世間が責めるのは違う気がします。★サンドラ★2:06 PM サンドラ・ヘフェリン -
そもそも近代国家とその下にくる国籍というものの概念が成立したのは
ウェストファリア条約の1648年ともフランス革命の1989年ともいわれますが
どのみち200年から400年程度の歴史しかなく
国を超えた人の流れが活発になる歴史はさらに短く100年くらいでしょうかこうなると無国籍をなくすだけで漸く精一杯で
二重国籍の発生に対しては国際社会でも完全に対処しえていない現状は
無理もないところと思います
スポーツ、政治、サイエンスとそれぞれの分野で…これにくわえ台湾のような国交のない国となると尚更複雑でしょう
数学的、論理的な解決方法を見出すにはまだ暫く時間がかかるのかもしれません2:26 AM ドクターK -
ドクターKさん、
同感です。
それにこれだけ国際化している世の中で、「日本国籍以外の国籍を持っている人」に対してこれだけ世間の風当たりが強い件、そのことのほうが深刻な問題だと思います。たとえば大人が子供に「他の国の人や、自分とは違う立場の人にも優しくしましょうね」と教育したところで、大人自身が「日本国籍以外の国籍を持っている人」をあれだけ叩くようでは、それこそ矛盾しています。まるで子供に「いじめとは、こういうものだ!」と見せているみたい。。★サンドラ★2:10 PM サンドラ・ヘフェリン -
蓮舫さんのニュースを読みながら、これだけ日本のために政治活動してきた人をスパイかもって疑う!?日本国籍のみ持っている政治家でもスパイになる可能性はあるわけで。
しかし、他国の二重国籍政治家でも、やはり一方を放棄した方たちもいるようですね。
結婚すると男性側に合わせるという風潮は、国籍だけでなく、ファミリーネームや宗教も。
日本では、外国籍の人と結婚すると、夫婦別姓が選択できるという特権(だと私は思っている)がありますね。2:09 PM JM -
JMさん、
コメントありがとうございます。
本当に他国にもルーツがある政治家に対して、スパイなのではないか…?と疑う風潮、なんとかしてほしいものです。第二次世界大戦中ではないし、今は2016年ですし、発展途上国兼独裁国家のような思考はやめていただきたいものです。。★サンドラ★2:14 PM サンドラ・ヘフェリン -
ただの嫉妬だと思います。
日本人は建前の「なんでも平等」教育を受けてきています。なので複数の国籍を持っている人を「ズルい」と思う人がとても多いと感じます。今回の国籍問題だけではありません。他の人より抜きん出ると、必ずこうやって叩いて引きずり落とそうとする日本人は多いです。全て「平等教育」からくる弊害だと思います。
個人的には国籍問題よりも、たとえ外国籍しか持っていないとしても日本のために働いてくれる人を応援すべきだと思うのですが。
こんなくだらないことで物事の本質を見失い、国益を損なっても良いのか、なんと日本人は幼いのか、とガッカリします。正直国籍なんてどうだって良いことだと思います。8:28 PM MJ -
MJさん、
コメントありがとうございます!
>日本人は建前の「なんでも平等」教育を受けてきています。なので複数の国籍を持っている人を「ズルい」と思う人がとても多いと感じます。
↑そういった感情が「叩く」ことにつながっているのは否めませんね。。悲しいことです。★サンドラ★2:17 PM サンドラ・ヘフェリン -
若干ミスリードが入っているように感じたのでコメントさせていただきます。
まず、蓮舫さんの今回のニュースは二つの問題点があるように感じます。
一つは日本の二重国籍に関するルールと多くの国民の認識が違うこと。
もう一つは政府要職者の二重国籍問題。
前者は確かに日本の価値観の押しつけや無知な報道にあきれますが、後者は何も日本が遅れてるとか日本が排他的だからおこることではありません。名の知れた方を並べて「ほら、海外はルーツに寛容だよ」っとまとめるのはあまりに安易です。そもそもあげている方と今回の蓮舫さんの状況はかなり違います。
私は何も日本が悪くないというつもりはありませんが、ヨーロッパのいくつかの国の政府要職の考えがそのまま世界のスタンダードではないことを知らないで、蓮舫さんの問題を個人の国籍の話にしてしまうのはとても危いことです。
我が子も現在国籍を二つ持っていますが、国籍問題では日本よりもう一つの方が書類やら制限やらが多いのに、その国の他民族国家のイメージからか、間違ったアドバイスやお門違いな哀れみ(日本は外国人に冷たくて大変ね…など)をよくされます。ヨーロッパ系北米系のハーフの子持ち日本人ママの集まりに出て日本叩きがひどすぎて途中退席したこともあります。なぜこれを言うかというと、サンドラさんはハーフの子持ちママにも人気で読者も多いので、こういったミスリードを生みやすい内容はもう少し説明を足していただきたく感じました。
もちろん、私自身大ファンですし、日本、ドイツを愛するサンドラさんの真意は読みとれているつもりですが、何かと日本叩きの例にサンドラさんの言葉を悪用する方も多くいますから。11:09 PM ハナ -
ハナさん、
いつも読んでくださっていて、ありがとうございます。
ハナさんも書かれているように、
>一つは日本の二重国籍に関するルールと多くの国民の認識が違うこと。
もう一つは政府要職者の二重国籍問題。
という問題点がありますね。日本の国籍に関するルール(法律)と世間一般の「国籍」というものに対する認識にはかなりの差があるように感じます。
おっしゃる通り政治家や公務員の国籍問題に関しては、海外の国々にも厳しい規定がありますが、それはその都度専門の知識を持った方が対処しています。つまりその国の「世論」が外国籍を持っている人に対して(今の日本のように)その人個人を叩く、ということは少なくとも中央ヨーロッパの国々や北欧の国々ではあり得ないことなのではないでしょうか。
蓮舫氏の台湾籍の問題が「ただの事務手続き」だとは言いませんが、この手の国籍の問題は取得時も脱離時も「事務手続き」の部分が大きく、その手続きが国によっても違い、そのあたりの複雑さが今回に関していえば日本の一般社会に知られていないため簡単に叩く人が多い気がします。ヨーロッパの場合ですと、「役所と奮闘する個人」に対して世間はもっと同情的ですよ。
世界の政治家に関しては規定により大統領にはなれないもののシュワルツネッガー(カリフォルニア州知事)もいましたし、フジモリ元大統領(ペルーと日本)、あとはロンドンの前市長のボリス・ジョンソン氏もイギリスとアメリカの重国籍です。
そしてこれは政治家や公務員の話ではなく、一般の人の国籍に関してですが、日本に関しては世論と法律の間にあまりの温度差があるため、誰かが「僕はアメリカ国籍と日本国籍を・・・・」と言った時点で周りが反論したり、顔色が変わったりということがあるのだと思います。★サンドラ★10:33 AM サンドラ・ヘフェリン -
蓮舫氏が、男性議員だったら、欧米・白人系のハーフだったら、反応はどうだったろうかと考えてしまいます。
蓮舫氏の件は
・元から蓮舫氏が嫌いで叩ければ理由は何でも良い人
・外国籍が許せない純血主義者
・国籍法を勘違いして違法だと思っている人
・ルーツ問題はどうでもいいが、説明・対応がブレている点を政治家の資質として批判している人ここら辺がごっちゃになって意見が飛び交っているのでややこしくなっている印象です。
上2つは端的に論外。
国籍法はほとんどの日本人には関係ないので無知や勘違いは仕方がないけど、マスメディアが「問題!疑惑!」と煽る前に、まず冷静に国籍法の内容と運用を事実・実情をきっちり報道しなかったのは悲しいですね。例えば、それこそペルーのフジモリ元大統領も二重国籍で、政府も公式に認めていましたし。
あとは、「国籍の件自体は問題にしてないしむしろ擁護するけど、対応の仕方はまずかった」って人は、別の問題ですね。ただし、そもそも自らのルーツを説明させられる事自体が、社会として問題があるとは思いますが。蓮舫氏がハーフ・台湾系であることはお名前からも明らかな上で、
トップ当選を繰り返し今まで国会議員を務めてきた、という事実があるので国籍批判の意見ばかりがマジョリティではない、と思いたい所です。
それこそオバマ大統領でもバックグラウンドを問題視する声自体は存在していましたし、排外主義が欧米各国で吹き荒れている様に、そういう考えの人が存在すること自体はいつの時代もどこの国でもあるものでしょう。
問題は、マスメディアや政治家など責任ある立場で社会を代表する役割の人々がどう論じるかって所ですが・・・内閣情報調査室が特定秘密保護法に際して「留学・海外勤務経験者は秘密漏えいする恐れ」なんて言っているのを見ると・・・
http://www.huffingtonpost.jp/2014/12/07/special-secrecy-law_n_6285698.html?utm_hp_ref=tw3:27 PM ドイツ人ハーフ -
ドイツ人ハーフさん、
情報とリンクなど色々ありがとうございます!
書かれていた以下の点
>
・元から蓮舫氏が嫌いで叩ければ理由は何でも良い人
・外国籍が許せない純血主義者
・国籍法を勘違いして違法だと思っている人
・ルーツ問題はどうでもいいが、説明・対応がブレている点を政治家の資質として批判している人
が世間で「ごっちゃ」になって考えられていた感、ありますよね。これを機に法務省のグラフが一般知識として一般の人にもっと知られるようになるといいな、と思います。自分の中の(国籍にまつわる)「価値観」のみで、人を叩くのはちょっと・・・。蓮舫さんに限らないことですが、最近なにか「事件」が起きると、その「内容」を掘り下げればいいのに、けっきょく「個人叩き」に終始してしまっていることを残念に思います(例→レイプや示談について掘り下げればいいのに、高畑淳子を取り上げたり叩いたり、今回の件も、国籍に関することをもっともっと掘り下げてもいいのに、蓮舫叩きがメインの印象)。でも先ほど見たら、蓮舫氏の支持率は下がっていないみたいなので、今回のことは「処理済み」として引き続き活躍されるのだと思います。★サンドラ★11:08 AM サンドラ・ヘフェリン -
国籍って、自分の心の一部でもあるんですよね。
それを簡単に切り離すなんてできないと思うんだけどなあ……と、かつて友人(日本人・日本国籍のみ)にこぼしたところ
「証明がないといけないものなの? 国籍捨てたって自分がそうだと思ってればいいんじゃない?」と言われてしまって……どう説明すればいいんでしょうね、こういうの。
私は血統こそ純ジャパですが、外国で生まれてからの数年間を切り離すようなことがどうしてもできない。10:38 PM 生野 -
生野さん、
コメントありがとうございます。
そのご友人は残念ながら、他人事だから簡単に言っているだけかと思います。しょせん、人間、自分が経験しなかったこと、またはこれからもおそらく経験しないであろうことに関しては、物事を簡単に考えがちですからね。多くの場合、それが本人の無意識であるところがまたタチが悪いわけですが。★サンドラ★10:40 AM サンドラ・ヘフェリン -
サンドラさん、この問題を取り上げて下さってありがとうございます。
蓮舫氏の件は、歴史的に複雑な台湾も絡んでいて更に日本人に分かりづらくなっているとも思います。
私事ですが、我が子は日中(大陸)ハーフ、日本生まれ日本パスポートです。が、中国国籍法において
1、両親のどちらかが中国人で、他国の永住許可を持っていない場合
2、更に子供が生まれてから30ヶ月以上外国で過ごしていない場合「中国国籍を保有している」とみなされます。
しかし、我が子はすでに外国パスポート所有で、二重国籍を完全に認めていない中国においては、パスポートを発行することも、父親の籍に入れることも出来ません。
でも、現在は中国で国籍放棄の手続きをしていないので「二重国籍」状態です。ハーフの子供においては、それぞれの国との国籍法の違いがあり、また法律が各国お互いに考慮して作ってあるわけでは無いので、いろんなとこでズレや矛盾が生じてきます。
ただ、直面した本人にしかそれは分からないし、逆に考えると今まで目を向けてなかった日本社会がちょっと遅れてるのかなと思います。前にダルビッシュ選手の国籍選択の件とか報道されてましたけど、これだけ国際結婚が増えてきた昨今もうちょっと皆さんの理解が欲しいところですね。
11:27 AM ヤンヤン -
すみません、そして補足ですが「国籍放棄」の手続きも各国それぞれあると思いますが、世間一般の皆さんが思っているような(じゃあ国籍放棄すればいいじゃん的な)「書類一枚提出して終わり」のような簡単な手続きでは無いというのも強調しておきたいです(>_<)
中国においては、現在手続き完了まで約1年ほど時間がかかると言われています。11:32 AM ヤンヤン