【Black lives matter】 と【日本】Part3 日本で生活する黒人が経験したこと

2020.6.17

日本で生活する黒人の声として、前の記事にオコエ瑠偉選手のツイートを載せました。

今回は、ザッと思い出せる日本での黒人差別にまつわるエピソードをご紹介します。私は日本に来て20年なので、だいぶ前のものもありますが、全て自分の周りの黒人の友達・知人・元仕事仲間などのエピソードです。

・母親が日本人の「黒人ハーフ」の男性がガソリンスタンドでアルバイトしようとしたら、「黒人だと、お客さんが怖がっちゃうから難しい」と断られた

・日本の文部科学省の奨学金で来日し、日本の名門大学を優秀な成績で卒業したアフリカ某国の黒人の男性が、他の留学生(同じく文部科学省の奨学金で来日)の白人の就職が次々と決まるなか、自分だけどこの会社からも内定をもらえなかった

・上記の黒人の男性は「内定が決まらないからといって『少しの間だけ』などと六本木の飲食店などで働いてしまうと、黒人である自分は一生その六本木の夜の街から抜け出せない可能性が高いので、六本木には一切近づかない」と公言していた。その後、かなりの苦労の末、努力が実ってある機構への就職に成功

・東京にあるアフリカ某国の大使館の職員(黒人)数名が、同じく黒人である上司の引っ越しを手伝う際に、段ボールを手に家と車を行ったり来たりしていたら、近所の人に「段ボールを手に抱えたまま行ったり来たりしている怪しい黒人が複数いる」と警察に通報されてしまった

・東京に住む黒人のアメリカ人男性が、娘へのクリスマスプレゼント用にとサイズの大きな人形を箱に入れて持っていたら、職務質問され、かなりの時間束縛されてしまい、クリスマスに間に合わなかった。(娘にクリスマスに人形をあげることが叶わなかった)

・日本人の母親×黒人の父親を持つ「ハーフ」の人の中には「日本人のおじいちゃんとおばあちゃんに存在を認めてもらえない」人が一定数いる。日本側のおじいさんおばあさんが「黒人なんかと一緒になる娘とは縁を切る!」と断言したケースは少なくない。「黒人と結婚した娘」を認めていないため、「黒人である孫」も認めていない。存在を恥ずかしいものとして思われている場合もあるため、地方に住む自らの祖父母の家の近くには行けない黒人ハーフもいる。ちなみに、あの大坂なおみさんの日本人のおじいさん(一時期よくメディアに出ていました)も、娘(大坂なおみの母親)や孫(大坂なおみ)と長年音信不通だった

次に続きます。

サンドラ・ヘフェリン

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