「重国籍を認める国が増加」9月30日(日)付の東京新聞

2018.10.1

昨日9月30日(日)付の「東京新聞」。

最後のほうでカラーで大きく【国籍】のことが取り上げられていました!

タイトルは「重国籍を認める国が増加」です。

新聞を買えなかった方のために、こちらに写真を載せますね。

≪記事全体≫

222

≪以下、順番に読んでいって下さい≫

Tokyo Shimbun22

333

Tokyo Shimbun44

Tokyo Shimbun55

【重国籍】というものについて他国の状況や法律を紹介しながら、分かりやすく説明しています。

「番外編」として記事の中でドイツの元サッカー選手のエジルの発言「勝てばドイツ人、負ければ移民」も紹介されています。

でも興味深いのはやはり重国籍に関する以下のポイント。

1)
記事の左側の部分に「(日本では)実質的には重国籍は数十万人→形骸化」と書かれていますが、そこには実質上「ハーフの人々」が多く含まれているのですね。

2)
欧州では「国際結婚から生まれた子供」に関しては重国籍を認めていることも書かれています。これもいわば「ハーフ」の話です。

記事中に書かれている「大人になったら父の国籍か母の国籍のどちらかを選択するよう義務づける日本のような国は、民主国家では珍しい。」そして「国が一方的に本人の意思に反して国籍を剥奪することは人権侵害にあたると考える国が増えている。」という点も広く日本で知れ渡ってほしいです!

そしてそして最後に書かれている「日本でも、外国に帰化した日本人の国籍自動喪失を定める国籍法11条違憲訴訟が現在、争われている」というのは、まさに今度の10月9日(火)の野川等さんらによる国籍法11条1項違憲訴訟(成人二重国籍を認めてほしいとする訴訟)の第二回口頭弁論のことです!

これからも【重国籍】に良い意味で注目が集まりますように。

そして彼女の意図するところではないかもしれませんが、大坂なおみ効果(?)もあり、ハーフの人の【国籍】について、本当に当事者の立場に立って興味を持ってくれる人がニッポンで増えることを祈ってます。

サンドラ・ヘフェリン

コメント

  • 周りに重国籍の人、父系の血統でしか日本国籍を得られなかった人がいるのでコメントします。

    赤の他人である人に、自分のルーツを認めてもらう必要があるのでしょうか?本人と家族が決めればいいだけと思います。他者からのアイデンティティの固定に強く反対します。

    3:06 PM えれな
  • 追記。某日本在住のドイツ人ライターや、日本人ライターにインタビューされた日本在住のドイツ人はどちらも、日本でアパートを借りる事がどれほど大変かを語っていました。

    知人の某大学教授もドイツでは外国人でも問題なく家を借りられるといっていましたが、実際は違います。

    ドイツ語が流暢ではない、流暢であってもアクセントがある、服装や顔立ち、立ち居振る舞いが伝統的なドイツ人のそれで無い人は、やはり不利になる事が多いです。

    私が言いたいのは、以上の三人が全て白人男性であることなのです。
    それまでは自分の中の偏見に気づいていないからだけだと思っていたのですが、家を借りる事はあまりにも簡単にできることなので、そこに障壁を感じる人の存在を信じることができないからなのではと思い至りました。

    長年ドイツに住んでいても、所謂移民の人々の場合、あまり条件の良い場所に住んでいません。ほかのヨーロッパの国に比べて、職種にもよりますが、、、、職場では融合が進んでいる方だとは思いますが、住む場所ははっきりと分かれています。私が分かるのはフランクフルトとベルリンだけですが、大都市程そうだと私は感じます。

    3:08 PM えれな
  • はじめまして。

    ドイツ人と結婚して海外在住の日本人女性です。子供たちが日独両方の血を受け継いでいますのでサンドラさんのお書きになるものを興味深く拝読しています。

    子供が国籍を選択しなければならない年齢に差し掛かりここ数年ほど国籍についていろいろ調べています。ネットのあちらこちらでサンドラさんや私のように日本人の親を持つ子供たちに重国籍を認めてもらいたい人たちに遭遇し心強く感じるのですが、そういう声が合わさって政治家たちに働きかけられるほどの大きな運動になっていないことが不思議なのと同時にもどかしく感じています。

    友人知人には国際結婚をしている人が多いのですが聞いても曖昧な返事が多いです。国籍を選ぶことが形骸化しているせいなのか、海外組の場合将来子供たちが日本に帰る可能性が低いと思っているのか。。。。

    23歳で国籍を選ばなかった人が罰せられた例はないにしても、重国籍になっている人たちが将来堂々と胸を張って生きていけるように、数十万人いるという人たちが団結すれば、法律を変えることも不可能ではないと考えるのですが。

    少子化対策に大臣を任命するよりもこの問題を解決して毎年多数の「日本人」が日本国籍を諦めるのを阻止する方が先ではないでしょうか。

    3:06 PM みしーた
  • 親からの財産を相続するのは子どもの権利です。
    私は国籍もそれと同様だと考えます。それを第三者に認めてもらったり、禁止されるのも変な話です。
    日本国籍を選ばなければ、スパイ、二重国籍者を犯罪者予備軍のように扱う人が多い国をどうやって愛することが出来るのか。

    重国籍として胸を張って生きられなければ、一部の人がいう国家への敬意や忠誠も得られず、返って日本という国家に反感を感じる人が増えると思います。

    2:04 AM えれな
  • 日本国籍を離脱する人がいるのは勿体ないですよね。それもこの時代ですから余計。数的にもそうですが、優秀な人材…皆は何とも思わないのかと思います。
    離脱者と喪失者はそれぞれ毎年約千人程いるみたいです。取得者と帰化者の方が五倍程いるみたいですが、全体の人口は減っていますね。
    それで外国人を沢山入れようって言うんですからね…。
    父方の国籍しか取れない時代があったとか、一体何考えてたんでしょう。恐ろしいレベルですね。これが数十年前って。
    今はこんな時代ですし、一世紀以上前から外国に出ているのに。
    血筋も思想も国籍では変わらないのでは。そういう問題か?って思っていました。
    公人となるとまた別ですが…。

    8:17 AM アイル
  • 古い記事だけどコメントします。
    サンドラさんのコラムのコメントを見て、残念だけどハーフの中にもその親御さんの中にも、とある民族へ強い偏見や差別意識を持ってる人、外国人も権利が欲しければ帰化すればいいじゃん、日本国籍を選択すればいいじゃんと言ってる人もいます。
    ハーフも同じ人間なので、いじめや差別の加害者になることもあるんだなと言うこと、色々な人に認識して欲しいです。

    9:16 PM リナ
  • このような内容が記事になるなんて、夢のようです。

    こんな人もいるんだなって、思ってもらえそうです。

    多重国籍がどのような理由があって批判を受けても、身内、両親からの文化は引き継いていますし、

    どちらの国籍も選択できないのが事実です。。
    【物覚えがついてからずっと2つの氏名を抱えて生きているので、私はひとつの体にふたりいる感覚でいますし、それが私だと思っています】

    多重国籍がいてほしくない教育施設・職場には、多重国籍お断りとすればよいのではないでしょうか。

    多重国籍が理由で嫌な目でずっとみられたり、嫌がらせを受け続けるより、入学・入社する前に拒否されたほうがまだマシです。

    6:18 PM E

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