欧米の美的感覚

2015.1.11

年末年始バタバタとしており、ご挨拶がかな~り遅くなりましたが・・・

 

みなさま、あけましておめでとうございます。2015年もどうぞよろしくお願いいたします★

 

さて、今年第一弾は「ハーフの容姿」にまつわるアレコレです。

 

ご存知のように、ネットを見ていると、日本人の母親が「ウチの子は欧米人とのハーフなのに、私(日本人)にソックリの日本人っぽい容姿で、全然夫(欧米人)に似てなくて、残念」というような相談があったりします。また、Googleに「ハーフを」と入れると、時と時間帯にもよりますが「ハーフを生みたい」が一番の検索結果として出てきたりします。

 

今年は、なぜ「このような現象」(ハーフを生みたい、そしてハーフを生んだからには顔立ちが欧米的でないと残念という感じ方)があるのかを考えていきたいと思います。

 

ハーフを生みたいなんてハーフの苦労を分かっていない!ハーフが日本人的な容姿だからといって日本人の親に「残念!」と言われてしまうのはハーフとしては遺憾!という話でもあるのですが、そもそも、そういう思考になったのには何らかの理由があるハズですので、そのあたりを探っていこうというわけです。

 

さて、個人が「容姿が欧米っぽくないと残念」と感じる思考の背景には、世界の美的感覚や美容基準が非常に欧米よりだという点が挙げられます。背が高くって、金髪で、胸があって、という、いわゆるバービー人形のような美容規準がなんだかんだいって、世界の「美」をはかる上の基準となっているのではないでしょうか。だからこそ、たとえばインド系の女性がアメリカのミスコンで勝ち抜くと、一部の人からクレームがつくという理不尽な結果になるわけでして。

 

実際に世界のミスコンの審査員にも欧米人が多いですし、そこではなんだかなんだ欧米規準での「美の追求」が世界的に行われていることは否めません。

 

整形手術に関しても、東アジア(たとえば韓国や日本、中国)で、整形の際に「目を大きく」する手術はあっても、逆はあまりないのではないでしょうか。また鼻を「高くする」手術はあっても、逆は(少なくとも東アジアの諸国では)あまりないと思います。つまり、そういうことなのだと思います。

 

日本人には日本人の美しさがある、アフリカ人にはアフリカ人の美しさがある — それは確かにそうなのだけれど、その「体現」が実際にはなかなか難しく、世界の「欧米基準」、つまりは欧米の美的規準に呑まれてしまうことが少なくないのですね。

 

これらを見ると、結果として(一部の)日本人の女性が「せっかくだから『ハーフの赤ちゃん』が生みたい(←子供が欧米人っぽくなるかもしれないから)」、また実際にハーフの赤ちゃんを生んだ後は「せっかくハーフの子供を生んだのだから、子供は欧米っぽい容姿であってほしい」と思うのは「自然」な流れだとも言えるのかもしれません。その母親の考え方がバカだバカだ!ハーフの子供を傷つける!と騒ぐ事もできますが、人の思考には必ず「そういう思考になった背景や歴史がある」と考えるのが自然だと思います。個人のものだと思われる思考にも、そこには「社会からの何らかの影響」が必ずあるわけです。

 

ちなみに、以前ケニアの女性と話していた時に、その女性が「ウチの(ケニアの)家系には黒人のほかにアラブ人やヨーロッパ人もいて、おじいさんはなんと目が青い!」と、「家族に目が青い人がいる」ことを繰り返し何回も強調していましたが、それも、上に書いたことの結果なのだと思います。ケニア人と同席していたドイツ人が「黒人が青い目に憧れて、家族に青い目の白人がいることを何回も強調するのは不自然」だと言っていましたが、では、なぜそのケニア人女性がそのような思考になったかというと、やはり上に書いたようなこと(世界の美の基準や判断基準において欧米が幅を利かせていること。とくにアフリカでは)と無関係ではないと思うのです。アフリカ諸国は長いこと、白人によって植民地にされてしましたから、なおさらそのような思考になっても不思議ではありません。欧米社会で育ってきた私のような人間は、もっとそういったことを謙虚に受け止めなければいけない、と感じました。(謙虚に受け止めなければいけない、というのは、欧米に憧れのようなものを持つ人に対して「あなたは欧米人になりたがって滑稽!」と叫ぶ事ではなく、なぜそのような思考になったのか、その国の歴史を考えてみる、という謙虚な姿勢を持つこと)

 

容姿のみならず「名前」についても似たようなことが言えると思います。タイ人や中国人など「東洋人の容姿」をした人がCindyやSamanthaなどの横文字の名前を名乗ると、「欧米人になりたがっている」と陰口を言う人が(欧米人にも日本人にも)いたりしますが、そもそも何故そういうことになったのかを考えてみる必要があります。私がドイツに住んでいたその昔、知り合いの中国人にKe Gaoという名前の女性がいましたが、ドイツ人的な感覚では非常に発音しにくい名前であるため、名前を聞いた瞬間に「え?Ke?Gao?!!」というような、その中国人本人にとっては非常に不愉快なリアクションを周りの人達(ドイツ人)がする事が少なくなく、その結果、その女性も初対面ではKが頭にくるドイツ語の名前(Katrinのような名前だと思っていただければ)を名乗っていました。中国やタイの名前が欧米人には発音しにくく、混乱を避けるために欧米的なニックネームなどをつけている人(中国人やタイ人)も多いので、そこを「本当は欧米人じゃないのに、欧米の名前なんか名乗っちゃって・・・」みたいに言われてしまうのは、理不尽ですね。

 

・・・っと初回から長くなってしまいました。

 

要約すると、「子供には欧米的な容姿になってほしい!」と思う日本人の母親の思考にしても、Samanthaなどの欧米風の名前を名乗るタイ人にしても、いまいちど、その「背景」について考えてみてもいいんじゃないかな、と思いました。

 

・・・今年2015年もまたいっぱいハーフや、ハーフにまつわる「あるある」について考えていきますので、みなさまどうぞよろしくお願いいたします。よろしければ、以下の投稿欄にご体験やご意見も書いていって下さいね(^^)

 

よろしくお願いいたします。

 

サンドラ・ヘフェリン

コメント

  • 明けましておめでとうございます!今年もどうぞよろしく。

    私なんかも英語名と日本語名があるのですが、これが一般の「国際的感覚」の欧米人にかかると、私が「同化したがってるから、英語名を(勝手に作り上げて名乗ってる」と捉えられがちで非常に不本意です。

    実際は英語圏出身の親が自分の家族になかなか名前を覚えてもらえないのでは、と心配してつけてくれた日本語名を元にした英語名なのですが、私はそんな意図を知らず、単に物心ついたときから英語で話すときの名前、日本語で話すときの名前、というふうにしか認識していませんでした。だから、今でも英語を話してるときに日本語名で呼ばれたり、逆に日本語で話してるときに英語名で呼ばれるのには非常な違和感を持つんです。特に英語訛りで日本語名を呼ばれるのはすごく嫌です〜!

    が、世の中多くのことが「欧米基準」になってしまってる背景があって、それを直そうとしている人たちの必死の努力でもあるわけで、それも分かってはいるので、あまり怒りはしません。いろいろと複雑ですよね〜、本当。

    1:05 PM かぐや
    • かぐやさん、
       
      さっそくコメントありがとうございます!こちらこそ、今年もよろしくお願い致します。
       
      >私なんかも英語名と日本語名があるのですが、これが一般の「国際的感覚」の欧米人にかかると、私が「同化したがってるから、英語名を(勝手に作り上げて名乗ってる」と捉えられがちで非常に不本意です。 
       
      ↑というの、興味深く読ませていただきました。困った問題ですよね、本当に。
       
      それから、
       
      >特に英語訛りで日本語名を呼ばれるのはすごく嫌です〜!
       
      ↑というの、私もドイツ訛りで、日本語の名前を呼ばれるのが子供の頃凄く嫌だったの、覚えてます。「ドイツ語の名前があるんだから、そっちで呼んで!」って子供ながらに思ってました。もちろん、呼んでいるほうに悪気はないのだけれど・・・。色々と複雑ですよね。

      また複雑な話に今年も付き合ってくださいね。よろしくお願いします^^★サンドラ★

      6:01 PM サンドラ・ヘフェリン
  • 欧米の美的感覚はインド、バングラデシュなどにもあります。男女とも、色白で長身、細見で欧米的な美形だと、美しいと言われます。目の色と髪の毛の色が明るいともっといい、とも言われます。なのでインド系アメリカ人のミスアメリカのニーナさんのような色黒美人は、お見合いの相手としてはあまり人気がないようです。(恋愛結婚なら何でもありですが)
    個人的には、インドアジア大陸には、ブラックダイヤモンドのような。インド系にしかいないであろう、美男美女もいるのにな、ここまで欧米的な美を追い求める必要があるのかな?と思ってしまうのです。

    1:26 PM Jannat
    • Jannatさん、
       
      さっそくコメントありがとうございます!いわゆる「色白」がバングラデッシュやインドでは人気がある、という話は前に他の方からも聞いたことがあり、色々と考えさせられました。
       
      >個人的には、インドアジア大陸には、ブラックダイヤモンドのような。インド系にしかいないであろう、美男美女もいるのにな、ここまで欧米的な美を追い求める必要があるのかな?と思ってしまうのです。
       
      ↑同感です!★サンドラ★

      6:04 PM サンドラ・ヘフェリン
  • 美しさとは、確固たる価値観である。バイ、オレ。
    欧米の美意識は、こんなに美に追求した私達の美的感覚が、美しくないわけがない!という自信が他を圧倒した結果に過ぎない。
    俺の価値観は、逆境に立ち向かう精神にある。
    自身はケニヤとのハーフだが、我々の黒い肌は逆境に立ち向かい打ち勝った者の証なのだ。
    現代の価値観で言えば、ハラキリや神風は正気の沙汰ではない。
    人々がそこに畏怖と尊敬を持つのは、そこに確固たる信念があり、常人には不可能な事をやりとげたからである。(老師から真実を聞いてはいるがそこはまた機会があれば。)
    歴史を顧みよ。
    その名、その行為を刻み、今尚、歴史の中で宝石の様に美しく輝く者にはすべからく確固たる信念がある。
    だからオレはこう思う。
    「貴方が、揺るぎなく美しい、カッコイイと思うものはなんですか?何故ですか?」
    それが容姿であるなら、誇りを持ってそう言い切れば良い。

    2:02 PM ザッシュマン
    • ザッシュマンさん、
       
      コメントありがとうございます☆「俺の価値観は、逆境に立ち向かう精神にある。」↑カッコイイですねー!逆境に立ち向かうことは中々むずかしいからこそ、それを成し遂げられた人は尊敬できますよね★サンドラ★

      6:06 PM サンドラ・ヘフェリン
  • 自分と全く異なる容姿の人への憧れは、どこにでもあるとは思いますが、ヨーロッパ系を「美しい」とするのは、いまの世界の美的感覚がそうなってるから、ということでしょう。

    ファッション誌から化粧品まで、すべての情報がヨーロッパから来たもので、それを「日本化」する過程で活用されるのが「ハーフ顔」というコンセプト

    手前味噌ですが2009年に「ハーフ・ブームとハーフ顔」(http://www.kreuzungsstelle.com/column5_10.html )について書いてます。そして、昨年(2014年)、それに関連することを、How to Look Like a `Haafu’: Consumption of the Image of ‘Part-White’ Women in Contemporary Japanと題して発表して来ました。日本で起きていることを、世界的な潮流の中に位置付ける試みです。

    ちなみに、名前ですが、自分の名前は発音しにくいですが、あえて、これで押し通してます。以前、イギリスで語学留学をしたとき、「あなたも中国人の子たちのように英語名をつければ?」と言われたことがあったのですが、そのときは、内心ふざけるな!と思いました。そのようなヨーロッパ中心主義に対してNOを突きつけるのが、自分の役割のようにも思います。

    4:04 PM Hyoue Okamura
    • Hyoue Okamuraさん、

      コメントありがとうございます☆

      >ちなみに、名前ですが、自分の名前は発音しにくいですが、あえて、これで押し通してます。以前、イギリスで語学留学をしたとき、「あなたも中国人の子たちのように英語名をつければ?」と言われたことがあったのですが、そのときは、内心ふざけるな!と思いました。そのようなヨーロッパ中心主義に対してNOを突きつけるのが、自分の役割のようにも思います。

      ↑の部分、そうだそうだ、とうなずきながら読ませていただきました。「ボク/ワタシにとって、聞きなれない名前だから、アナタ、名前を変えたら?」と当たり前のように言うことは時には問題ですよね。★サンドラ★

      4:10 PM サンドラ・ヘフェリン
  • 本当にそうですね。。。
    化粧品、アパレルブランドから通販のカタログなども、欧米人(白人)のモデルさんばっかりで、しばしばイラっとします。「ハーフモデル」っていう枠組みも。日本でモデルに東アジア系を使わないのは、顔じゃなくて服に目がいくように、っていう意味があるって聞いたことはあるのですが、じゃあアフリカ系、インド系とかではないのは何故?

    そもそも美しさの基準って人それぞれで、ミスなんとかとか(ミスターなんとかが圧倒的に少ないことも気になりますが)、世界で最も美しい100人とか、誰かの価値観を押し付けられているようで嫌です。

    「ハーフを生みたい」っていう検索結果、恐ろしいですね。夫と子どもは装飾品ではないです…もし子どもが自分寄りだったら、可愛いと思わないんでしょうか。

    「主流」にのみこまれてはいけないですね。日本人も欧米の文化や基準を崇拝しないで、もっと自分たちに自信を持てば良いのに。美的感覚に限らず、色々なところで日本の短所を指摘する時に「欧米では〜」って表現が用いられるのも気になっています。欧米至上主義みたいなのを助長しているんじゃないかと。

    11:08 PM Erika
    • Erikaさん、

      コメントありがとうございます!たしかに、世の中では主流じゃないから美人でないと思われがちだけど、よく考えたらおかしな話ですよね。

      白人のモデルさんはみんなが「見慣れている」から普通に使われていて、黒人系などのモデルさんは、みんなが見慣れていないから、「特別な時」しか使われない印象です。そういう「普通は白人や日本人を使う」っていう前提も残念ですよね。世界は白人と東洋人だけではないので、もっと多様性を求めて色んな人を前面に出してもいいのに。★サンドラ★

      4:15 PM サンドラ・ヘフェリン
  • はじめまして。
    私自身は日本育ち純血種(?)ですが、在欧で娘が白人系のハーフで興味深く読ませていただきました。
    (とはいえ、夫も欧州系同士のハーフなのでクォーターなんだかハーフなんだかなんて呼ぶのが適切か分かりませんが)

    こちらの日本人は逆に「自分に似て日本人ぽいとうれしい」とよく話してます。どのコミュニティでも同じように話してるかは分かりませんが、サンドラさんのコラムに書かれている日本在住の方は逆のようで面白い現象だな、と思いました。
    私自身、娘は自分の小さい頃にそっくりで、髪も目も黒く、日本に帰省して出かけても周りとの違和感が大きくないので(←このあたり日本人的感覚ですね)うれしい気持ちの方が大きいです。

    こちらに暮らしていて気になるのが東洋人をCMなどに出す場合、そろって切れ長・つり目系が採用されるってところですね。
    欧州からみたらエキゾチックでいい、のかもしれませんが、美的感覚って様々ですね。

    個人的にはカリブ系の女性の容姿がばっちりツボで、児童館や以前行っていたスポーツクラブにいた女性にどうしても目がいってしまいます。独身男性だったら絶対ナンパしてますね。苦笑

    名前に関しては、私は現地で呼んでもらいやすい名前なのでラッキーでしたが、呼びづらい名前の日本人の友人はやっぱりもじったニックネームをつけてます。

    10:36 PM akiko
    • akikoさん、
       
      コラムを読んでいただきありがとうございます★
       
      欧州で暮らされているとのこと。
       
      >こちらに暮らしていて気になるのが東洋人をCMなどに出す場合、そろって切れ長・つり目系が採用されるってところですね。欧州からみたらエキゾチックでいい、のかもしれませんが、美的感覚って様々ですね。
       
      ↑というの興味深いですよね。欧州の人から見た「美人の日本人」、日本人から見た「美人の日本人」ってかなり違うことも多いですよね。
       
      ドイツでも、いわゆるオカッパの黒髪のパッツンヘアに昔風の日本的な顔立ちの人が「美人の東洋人」とされることも多いです。でも最近は「日本人から見て美人な女性」が欧州人から見ても美人だとされることも多くなった印象です。たとえば藤原紀香さんとか米倉涼子さん、江角マキコさんのような背が高くてサバサバしていて堂々とした雰囲気のある人が欧州でも綺麗だとされ、ウケる感じです。
       
      >個人的にはカリブ系の女性の容姿がばっちりツボで、児童館や以前行っていたスポーツクラブにいた女性にどうしても目がいってしまいます。独身男性だったら絶対ナンパしてますね。苦笑
       
      ↑笑。人によって、容姿の好みってやっぱりありますよね。私もありますし。ただ自分の中であまりそれが大きくならないように自制している部分はあるんですけどね。ファッション業界に勤めているわけではないですし何でもかんでも見た目で判断する人にはなりたくないなっていうのもありますし。
       
      それから名前の話も書いて下さってありがとうございます。呼びづらい名前の場合はやっぱりニックネームになりますよね。それなのに時に周囲に「欧米かぶれ!」なんて言われてしまうのは本人からしてみたら酷な話ですよね。。
       
      コメント下さってありがとうございます。またコラム書きますので、ちょくちょくのぞいてみてくださいね★サンドラ★

      3:56 PM サンドラ・ヘフェリン
  • コメント失礼します。
    「ハーフが産みたい」という検索結果は本当に世も末で恐ろしいですね。たとえ冗談だとしても真顔で口に出してはいけないと思います。

    日本の美的基準が白人中心になっているのは本当に否めませんね。広告やCMでも日本のブランド企業でもあるのに関わらず白人モデルをメディアではアホみたいに乱用してますね。。
    例えば「今の旬!おススメスイーツ♪」みたいな思いっきり現代の国内日本人向けに書かれたニュースにも開けば白人モデルの写真ばかり。「え?なんでここに白人??」とひどく違和感を感じます。そして問題なのは何の疑問もなく私たちは見ているのだから余計に恐ろしい(笑)完全に欧米の美的規準に呑みこまれ麻痺してますね。
    そこで非現実感は果たして必要なのか?と常に疑問に思います。

    それと近年の「ハーフブーム信仰」にも違和感があります。理由は白人と日本のハーフに限定されるものがほとんど起用されており、まるで日本人にハーフ、もしくは白人=美人という概念を作り上げていて、日本人が外見で負けているように感じさせている気がしてしょうがないからです。白人>日本人の縮図が自然と出来上がっている様で気持ち悪いですし、この洗脳を続けられたら日本人顔に自信が持てなくなるのは当たり前な気がします。
    私自身3世代前にロシアの祖母がいますが、小さい頃は顔でからかわれ昔は凄く嫌でコンプレックスでしたが、大人になった今では周りから手のひらを変えたように違うと言われ気にしてきた部分が口調で分かる程褒められる様になり複雑です。ここで喜んだら欧米基準に呑まれる事になるのでは?と思うからです。
    日本にいながら日本人であるにもかかわらず「日本人ぽくない」が褒め言葉になるなんてある意味凄いことだと思います(汗)

    それこそ、日本人は生まれながらに敗戦国であるがゆえに白人至上主義を植え付けられた結果が如実に現れているように思えますが^^;

    日本人はもっと日本という国に誇りを持ち、美的感覚を何でも「欧米」にあわせるのではなく生まれ持った素材や個性を大切にするべきだと思う。そして変わってゆくべきことを願います。
    特に女性は自分に自信がないからといって人種のせいに決め付けないでほしい、とも思いますしね。

    と長文の割には的を得ない話になりました。乱文失礼しました!

    4:27 AM momiji
  • 美しさの基準は文化的なものだと思います。

    メディアを持たないエスキモーの集落に一般的に美人とされる白人女性の写真を見せたところ、美しさは全く理解できなかったというのをテレビ番組でやっていたそうです。
    日本も白人が初めて入って来た時は美しさは全く評価されておらず、ただの異物扱いでした。明治期以降はアジア植民地化が目と鼻の先まで迫っていたので、ヨーロッパに対抗しうる軍隊を作るために急激に欧州に似せた国家を作りあげた過程で動きやすい西洋の服装普及に伴いそれを着る白人の容姿を受け入れて行きました。

    初期の日本は目が大きく顔立ちの濃い海洋系民族です、そこへ大陸から細長い目を持つ人達が渡来し技術を伝え、江戸時代までずっと美の中心であり続けました。日本の歴史画に描かれている美男美女は皆目が細いですね。

    これは人種の話ではありませんが、私自身小さい頃美人とか不美人の違いは全くわかりませんでした。メディア、得にテレビによってどういう顔立ちが美人なのかイメージが形成されてきたに過ぎません。
    初めて白人女性を見た時とてもじゃないけど美人だとは思えませんでした。おでこが広すぎるし頭の形が縦長でヘン、上半身が短いのでくびれが少なく脚が棒のようで女らしくない、それだけです。今その人の姿を思い出すと世間的には金髪青目の典型的な白人の容姿で決して醜く分類される人ではありません。

    豊富な広告資金を持ち世界的に配給されている映画やファッションモデルでも、デザイナーやプロデューサーが白人なので起用されるのも大抵白人です。これらによって美の基準が世界的に刷り込まれたのだと思います。

    確かに日本メディアではハーフが人気ですが、特に顔立ちが白人寄りのハーフ芸能人はバラエティ枠は取れてもう映画やドラマの主演で正統派美人枠が取れることはほぼ無いです。少なくとも正統派の美の基準ではないのです。

    ハーフ崇拝にしろ白人崇拝にしろ、これはある種の「権威のすり替え」心理だと思います。
    自分が絶対に敵わない相手がいる場合、自分ではなくどこかから引っ張り出してきた他人を引き合いに出すことで勝利した気になるのです。
    日本の極端に理想化された白人像はすぐ隣にいる自分より優れた人間に「お前なんか普通だ」と言うための負け惜しみに利用されているに過ぎません。
    万国共通でよくある現象だと思いますが、モテない男が外国人の女性と手に入らない周囲の女性を比べて外国の女性は皆綺麗だ、そもそも(自国の)女が俺を選ばないのでなく俺が(自国の)女を選ばないのだ、と自尊心を守るためにすり替えるのです。こういう心理はあらゆる状況であると思います。

    2:30 AM ののの

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