面白い記事!(外国人について)

2014.1.20

面白い記事を見つけました!

石原壮一郎さんの記事

「外国人差別が好きな人」のソフトなやり込め方

です。

それにしても書き方、センスあるなあ。

外国人や差別というのは書くのが非常に難しいテーマでして、

私のような(半分)当事者が書くと、どうも説教臭くなってしまったりするのですね。

でも、この記事は軽いタッチで実はすごい深いことを伝えていて、さすがというか脱帽です。

個人的にコラムの中で、気に入ったのが、

オリンピック誘致にひっかけた「お・も・て・な・し」の部分。

石原さんは「労働に見合った賃金をちゃんと払うのが、日本が誇る『おもてなし』の心であり・・・」と書かれています。

つい先日も、<隠匿容疑>実習生の給料着服…受け入れ団体元理事長を逮捕という事件があったばかりですし、例えばこの『外国人研修制度』(外国人技能実習制度)に関しては『研修』とは名ばかりである事が少なくありません。この制度、実際には雇い主が好き放題に決して裕福ではない国から来た人を搾取する形になってしまっている事が以前から問題視されていますよね。

なので、外国人の生活や生命に直にかかわってくる賃金のような問題を(軽んじる事をせず)重要視する事が実は一番の「おもてなし」である気がします。

そして、石原さんの書かれていた「外国からわざわざ日本に働きに来たいと、たくさんの人に言ってもらえるうちが花です。こっちは制度を決めるお役人じゃないんですから、ややこしい問題ほどシンプルに考えて大らかに受け止めるのが大人の美学です。」にも同感です。

でも、一番共感したのは、

「大切なのは、先に日本に住んでいることを威張っても仕方ないというスタンスを示すこと。」という部分!実際に、日本の、いや、世界の多くのトラブルは、こういった悪い意味でのプライド(我々地元の人が『先』にいたのだから、『後』から来たヨソ者(たとえばガイジン)は「それらしくしてろ」といったスタンス)が原因である事も少なくないのではないでしょうか。

色々書いてしまいました・・・。とても楽しみながら読める記事です。みなさんもぜひ読んでみてくださいね。

サンドラ・ヘフェリン

追記: ところで今日こんな発言(マドンナの発言)が問題になっていました。ダメですねえ、マドンナさん!

 

コメント

  • 新種のガイジン(笑)排除か?
    実に面白い。

    6:28 PM Maria
    • Mariaさん、
       
       
      面白いですよね(笑)100年前に来た「外国人」が、1年前に来た「外国人」を追い出したいっていう心理。こういう心理、人間の中に「あるもの」なのだろうけど、自分で意識するだけでだいぶ違うと思う。★サンドラ★

      12:07 PM サンドラ・ヘフェリン
  • こういう差別的な発言をするタイプの人達とは例外なくいいお友達になれなかったし、上司ならば徹底的に距離を置いてしまいます。私のことを色眼鏡でしか見ることができない人達も同じです。口に出しては言わないけれど、心の中は差別意識で渦巻いている人達も同様です。
    外国人労働者は「安月給でも文句を言わない人達」ではありません。これだけ人材の移動が激しくなっているのですから、「日本は最悪」「日本の会社で働くな」という評判が広まれば、「誰も来たくない国」になるのは目に見えていると思うんですけどね。
    個人的には「人間、み~んなバックグラウンドが違うんだ」と軽く考えればいいと思うんですけどね~。そうすれば知らなかったことが分かると思うんですが。もちろん、日本で生活できる給料はちゃんと支払うべきです。そうでないと最終的には日本人にもしわ寄せが来るのが目に見えていますから。

    11:03 PM Jannat
    • Jannatさん、
       
       
      そうなんですよね、クチコミって、そういう場でももちろんあって、「日本に来て、賃金の面で酷い面に遭わされた」外国人がいれば、その人は「今」は日本で我慢しているかもしれないけど、当然やがて国に帰ったり、時間が経てば、仲間や色んな人に、その「日本での(酷い)体験」を語るんですよね。だから結果的に、そういう酷い目に遭う外国人が増えれば、それは日本にとって非常に残念で良くないこと。なぜなら、そうでない日本人や、外国人をキチンと同等に扱う日本人もたくさんいるわけだから。酷い扱いっていうのは怖くて、決して、「その場で終わり」ではなく、後々までその会社やその国のイメージを悪くするものですよね。
       
      なにはともあれ、オリンピックも来ることですし、良い方向にいくといいですよね。★サンドラ★

      12:13 PM サンドラ・ヘフェリン
  • 思い出しました。反論が出ることも承知していますが、雇い主ばかりが一方的に悪いばかりではない例もあります。
    聞いた話ですが、私の地元の工場の外国人の派遣社員で、子供がいないシングルなのに、会社にちょっと来たくないな、と思ったら「子供が病気になったので」と突発的に3日休む。その後また出社して、次の週も同じことの繰り返し。別の外国人派遣社員は子供のときから日本に住んでいるのに、親から義務教育を受けさせてもらえず(当時は外国人の子供の教育は義務ではないと考えられていました)、母国語も日本語も不十分。一般常識すら身についていないという感じの人でした。そしてそこの工場の外国人派遣社員で一番多かったのが、「来年国に帰るから」と言いながらだらだらと居続けているため、仕事をしっかり覚える、やりとげる気持ちもない人達。
    もちろん、日本にいる外国人が全てこうではありません。まじめに働いている外国人もたくさんいます。日本に限ったことでもありません。でもこれは外国人に対して免疫ができていて偏見も少ない私だから分かることであって、雇用する側からすればもしかすると、こんなにたくさんの外国人を雇ったことがないばかりか、身近に外国人がいない環境が当たり前で、免疫ゼロの状態だったかも知れない。だからと言って「外国人は働かない」と一括りにするのはいいとは思いませんが、働く外国人も「日本はよくも悪くも移民だらけの国ではないんだ。自分の国と同じように働いてはいけないんだ」と肝に銘じて、最低限定時、週5日、はできるだけ休まずに働く、無断欠勤はNG(特に工場)、体調不良で休むときは電話を入れる、など、社員としてのけじめは守るべき。
    そして日本に住んでいるからには「もう帰るから」「日本のここが嫌、あそこが嫌」という類の愚痴をほかの外国人や日本人に言うべきではないと思います。全ての人がその人個人のこと、としてみてくれるとは限りません。一部の不真面目?な外国人がいるばかりに、日本が好きで真面目に働いている外国人にもしわ寄せが来てしまう。
    不当な雇用、解雇は許されるべきではありません。だけどルールを守らない働き方も許さるわけがありません。日本に限ったことではありませんが、移民で構成されていない日本では外国人は一緒くたにされてしまう。雇用者の肩を持つわけではないけれど、そういう自覚が一部の外国人には足りないのではないか。働いてもらう必要があるなら、お互いの違いを分かった上で、思いやりを持って一緒にはたらく。今は会社でもそういう努力をする必要がある。そう思ってしまいます。

    2:14 PM Jannat
    • Jannatさん、
       
      書かれていること、よくわかります。たとえば工場で「仕事をサボる外国人」に数多く会ってしまった日本人は、当然「まったく外国人ってのは・・・」と思ってしまうでしょうね。とくに自分の人生において「初めて」会った外国人がそうであったら、より、そう思ってしまうと思います。
       
      ただ、この「工場の仕事をサボる外国人」に関しては、やはり格差社会のあらわれでもありますね。「工場で仕事をサボる外国人」には、Jannatさんも上に書かれていたように、義務教育をキチンと受けさせてもらえなかった人も少なくない。そして、彼らが義務教育を受けられなかった「理由」は、本人の努力不足「以外」のところにも原因があるんですよね。国(日本)が、外国人の子供の教育をどうでもいい(⇒子供達の親には安い賃金で働いてほしいけど、労働者の「子供」の教育には無関心。現に義務教育は日本における外国の子供にとって義務ではなかった)と思っていたり、親も子供の教育に力を入れていなかったり。ずいぶん前ですが、外国籍(西洋文化圏の国出身)で名古屋に住んでいた夫婦が80年代に困っていました。「子供を日本の(地元名古屋の)小学校に入れたいのだけれど、日本側に対応できない&ダメだと言われた」と。
       
      ・・・・話が長くなりましたが、そういう「義務教育を受けてこなかった人」が大きくなると、一部がJannatさんが書いていたような勤務態度の人になってしまう可能性もある。そうすると、日本人の中で「外国人」に対するイメージが、とても悪くなる。もう悪循環ですね、これ。もう、どこから解決したらよいのか・・・。
       
      Jannatさん、こういうテーマについて、いつも真剣に考えてくださって、ありがとうございます!★サンドラ★

      12:35 PM サンドラ・ヘフェリン
  • 初めまして。
    純日本人(かな?)の方でもこの様な考えを持った方がいるんですね。
    この様な考えがさらにジワジワ広がってゆけばいいと思います。

    2:00 AM サイトウ
    • サイトウさん、
       
      私も石原壮一郎さんの記事を読んでうれしくなりました。ほんとうに「じわじわと」こういう雰囲気が広まっていけばいいですね。私もできることからやろうと思います。これからもよろしくお願いいたします。★サンドラ★

      12:17 PM サンドラ・ヘフェリン
  • Jannatさんのコメントの中で「親に義務教育を受けさせてもらえなかった」という方がいらっしゃったことを目にし、そういう方々がいるということを初めて知り心が痛みました。そこで文科省の「外国人の子どもの不就学実態調査」の結果にGoogle経由で当たってみたのですが、そこで、「お金がない」「いじめられる・友達ができない」「日本語がわからない」「兄弟の世話」というような、調査結果中であがっている中で子供としては如何ともしがたい理由での不就学は、不就学の全体中で44.5パーセントに上ります。その方ももしかすると、この44.5パーセントの一人だったのかもしれません。移民として底辺から始めていかなければならない方々にとっては、日本人にとっては空気のごとく簡単に手に入る義務教育のようなものでも、なかなかままならないことがあるということを実感しました。日本人と外国人の関係、何か負の連鎖になっているようなところはないでしょうか。日本人がまだ外国人を十分に受け入れきっていないところから、外国人も、彼らの本来の価値を生かしきれていないと思うのです。日本もこれから少子高齢化社会が進むのですから、働ける人間はみんな一緒くたに「人的資源」と考えるべきです。私の住むオランダでも少子高齢化が進んでいますが、そのオランダでも、少子高齢化のテーマで日本についての特集が組まれることがあったくらいです。日本の状況はさらに厳しいので、日本の対応を見ていれば、オランダにとって参考になるという理由です。その特集では、やはり移民受け入れが有力な「鍵」の一つだろうと指摘されておりました。

    6:29 AM Ken
  • はじめまして、以前よりサンドラさんのコラムを愛読しております。
    昨年日独ハーフの母親になりまして中部地方の田舎での子育てに正直不安が非常にあるのですが、子供を何としてでも守る覚悟だけは持っています。

    さて、外国人労働者に関してですが私は雇用する国側が明確な規定を最初に決めてしまう必要があると思います。
    賛否両論ありますがシンガポールでは外国人単純労働者には厳しい規則がたくさんありますね。
    単なる労働者なので女性は妊娠したら即国外退去、
    外国人労働者の子供にシンガポール国籍を取らせない為なんだとか。
    Janetさんが書いていらっしゃるような勤務態度であれば、恐らく速攻で解雇、国外退去処分なのではないでしょうか。

    日本では今まで言語能力や身元などが怪しくても安価な労働力として
    彼らの家族や未来を考えずに受け入れてきているために、
    無用な差別感情を与えてしまっているんじゃないかなぁと思っています。
    難しい問題が起こる時は物事が良くなるチャンスでもあるので、
    感情論ではなく冷静かつ理論的に議論が尽くされるといいな。

    5:40 PM Aki
  • サンドラさん、お返事ありがとうございます。日本国籍であれば義務教育は当たり前で、受けさせないということは考えられません。
    外国籍の親は働きにだけ来て、家族を連れてきて永住することは想定に入れられなかったのでしょうか?人間は機械ではないので、初めの段階で、外国籍労働者の子供を受け入れるのか、もし受け入れるのなら母国語も日本語もできる先生を確保できるのか、将来日本で働いてくれる人材に育ってくれるようにできるのか、そこまで考えるべきではなかったのでしょうか。

    「すぐに帰る人」だけ欲しい、と言うのは、今の日本でははっきり言って難しいのではないかと思います。工場を回せるだけの技術を身に付けた人が、すぐにいなくなってしまう職場は混乱するでしょう。ただでさえ少子化なのに、それに輪をかけて工場で働いてくれる日本人も確実に減っていると言います。

    教育、というと、学校へ行って勉強することだけが強調されがちですが、学校と言うのは集団生活の秩序を学ぶところでもあると思うんです。それがなければ大人になって働き始めた時に、どうして時間通り会社に行くのか、最低週5日働く必要があるのはどうしてかとか、無断欠勤はなぜ迷惑なのか、生活していく以外に働く理由は何かとか、そういうことが理解できないと思うんです。だから勤務態度がいい加減になって、他の社員にしわ寄せが来るし、自分達がどうして会社のお荷物になっているのか、どうしても理解できないのでしょう。サンドラさんが言うように、これも教育格差として後々に現れるのですね。そう考えると、外国人に免疫がない私の両親が、外国人を嫌ってしまうのも分かる気がします。

    それでも今はだいぶ様変わりしたほうで、私のお父さんが娘の出生届を出した時には、旦那さんが外国人と分かっても何も言われず受理されました。学校からも、学校へ通わせるよう、お知らせも届きました。旦那さんの友達の外国籍の子供達にも学校からの通知が来たらしく、その子供達はきちんと学校に通っているし、親も子供の教育に力を入れています。

    子供の教育の権利は、マララさんではないけれど、後々の人格形成にすっごく影響します。教育とは知識を身に付ける権利。大人の都合で絶対に奪ってはいけないと思います。

    1:03 AM Jannat

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