「日本国籍なのに、外国籍だと勘違いされる」我々ハーフ 吉野家にみる日本社会の問題とは
5/9にTBSのnews23で「吉野家」について取り上げていました。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、就活中のハーフの学生が日本国籍であるにもかかわらず吉野家に外国籍だと決めつけられた挙げ句、それを理由に説明会への参加を同社からからキャンセルされました。
吉野家は女性の氏名から外国籍だと判断したようです。その後、騒ぎが大きくなり、吉野家は学生にメールと電話で謝罪をしています。
上記の番組はこちらからご覧いただけます。私は3:40あたりから話してます。(吉野家と多様性について)
ところで、応募者が外国籍であるか否かの判断基準について、吉野家は「氏名 住所 学校などの情報から総合的に判断しています」としています(2022年5月9日放送のTBS「news23」より)。
しかし私は「氏名や住所、学校名から応募者が外国籍であるか日本国籍であるかどうかを判断できるはず」という考え方は間違っていると強く思います。
今回問題になった学生さんのように、氏名が外国風であっても日本国籍の人はいますし、日本国籍の人が外国の学校や大学、または日本国内のインターナショナルスクールに通う場合もあります。
会社が応募者の国籍を確認する唯一の方法は「本人に確認すること」です。
会社として「学校名などから総合的に判断する」というのは私のような立場からすると許しがたいことです。
・・・実は私は吉野家の朝ごはんをよく食べます。「お客さん」の立場からして、私は吉野家は好きです。吉野家には多様性について勉強してもらって、つぶれないでほしいし、これからも食べに行きたいと思っています。
日本が「多様」になるまでの過程で、今回のようなことがたびたびあるかと思われますが、諦めないで、多様性を追求していきたいですね。
サンドラ・ヘフェリン