国際結婚&子供のバイリンガル教育

2017.1.23

さいきんドイツを含むヨーロッパの難民に関するニュースによく触れる機会があり、

こういった生死にかかわる難民の話について読んだり聞いたりしているうちに、

「ハーフ」の問題がなんだかちっぽけに思えてきた数か月でした。

でも。

だからといって「ハーフ」にまつわる色んな「あるある」や抱える問題を過小評価するわけではありません。

グローバル化する世の中、自然な流れで国際結婚も増えてきているわけで、

ハーフの人達の数も増えてきています。

そんな中でハーグ条約関連のことなど「子供」にまつわる様々な問題が発生しており、この点については後日また触れますが・・・・

先ほど「発言小町」を読んでいたら!

こんなトピがありました。

発言小町「子供の日本語教育失敗」

相談者はアメリカに住む日本人女性。ご主人はアメリカ人で、(ハーフの)お子さんが二人いるとのことですが、かいつまんでいうと、このアメリカ人のご主人は「日本語を学ぶための日本語補習校に通わせる必要なんかない!」という、どこかで聞いたような自論の持ち主なのでした。

「どこかで聞いたような」というのは実はアメリカに限らず、ドイツを含むヨーロッパでも、このような話はちょくちょくあるから。

「海外に住みながら日本語を子供に教えよう!」と(日本人の)お母さんが意気込んでいても、

旦那さんである欧米人のほうは

最初は同意していても、そのうち「週末に子供を学校(日本語補習校)へ送り迎えするのが面倒くさくなった」り

「週末は本当はスキーやスノボに行きたいのに、土曜日に子供の日本語補習校があるから、スキーやスノボのおでかけができない」

というような理由から、途中から日本語教育や日本語補習校へ通うことについて、いい顔をしなくなる男性(父親)が意外と多い。要は「面倒くさい」んですね。

日本語が分からない男性の場合は、そもそも子供のバイリンガル教育のためとはいえ、「家の中で自分に分からない言語(それは日本語)で母親と子供が話していることが不愉快!嫌だ!」という人もいますし。

まあもしかしたら、「子供の将来や教育のためなら親が色々我慢」が当たり前である「東洋的な考え」VS「バケーションが大事」とする「欧米的な考え方」とのぶつかりあいなのかな、という気もします。お稽古事に関しても、東洋人のほうが子供に投資しますし、いわゆる「教育ママ」もヨーロッパ系よりも、やっぱり東洋系が多い印象。

「東洋的な教育ママ」として代表的なのはやはり何年か前に本「タイガー・マザー」を書いたAmy Chua(エイミー・チュア)でしょうか。

この本、私も読みましたが、子供の将来や英才教育のためなら親も子も「今、努力や我慢」をするのがベースで、これをやれる欧米人はなかなかいないかと思います(笑)

まあ先ほどご紹介した発言小町のトピに関しては、「女は俺に迷惑にならない範囲で子育てしてろよ!」的な悪い意味でのマッチョさを感じます。

それにしても、このご時世(トランプの「ご時世」・・・)ですし、

在米の国際結婚カップルにおいて、どうせアメリカ・ファーストなのだから、英語ができればよくて日本語なんてどうでもいい!!!なんていう人が増えないことを祈るばかりです。・・・って、余計なお世話なんですけどね。ごめんなさい。でも「ハーフ」としてはやっぱり気になります。

また色々書きますね。

寒いですが、よい一日を。

サンドラ・ヘフェリン

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