タイトルについて
みなさんにタイトルについて念のために説明したいことがございます。
タイトルとはズバリ今日発売の「ドイツ育ちの”ハーフ”は知っている!日本人、ここがステキで、ここがちょっとヘン。」という本のタイトルのことです。
このタイトル、とってもわかりやすいでしょう?
ただし、「パッと見て、わかりやすいな」と思う反面、タイトルで「ハーフ」と「日本人」を区別してしまう懸念も私にはありました。なぜなら、「ハーフ」が増えている今、国籍の面、そして受けてきた教育の面、メンタリティー面においても「日本人であるハーフ」はたくさんいるからです。
出版社から、このタイトル「ドイツ育ちの”ハーフ”は知っている!日本人、ここがステキで、ここがちょっとヘン。」があがってきたとき、もしかしたら「ハーフ」と「日本人」というふうにカギカッコをつけたほうがいいのかな・・・?などと色々考えましたが、タイトルにやたらカギカッコが多いのも表紙がゴチャゴチャしてしまいますし、かえって混乱を招くと思い、冒頭のタイトルになりました。
ちなみに、タイトルの意味を厳密に書くと、以下のようになります。
「海外ドイツでの生活も経験している日本人の母親とドイツ人の父親を持つドイツではドイツ人でありながら日本では日本人であるサンドラの判断による、日本のココがステキでココが変!」
・・・笑。かなり、長いですね、くどいですね(>_<)この「長さ」と「くどさ」を考えると、やっぱり冒頭のタイトルがキャッチーだと感じましたが、
みなさんはいかが思われますでしょうか。
基本的に今回のタイトルに限らない事ですが、コラムなどで文章を書く際も、「わかりやすさ」を重視すると、色んなものを省くため誤解が生じやすい、という難点があります。でも逆に誤解を招かないように詳細にわたり全てを説明すると、「非常にくどい文章になってしまい読みにくい、わかりにくい」という問題が出てきてしまいます。
例えば、コラムの文章に、「ハーフが●●の経験をしました」と書いた時に、もちろん人それぞれなので、全員には当てはまらない事もあるわけです。そのため本当は「ハーフ」という言葉が登場する文章一つ一つに「全員ではありませんが・・・」「人にもよりますが・・・」「そこは、それぞれではありますが・・・」「一部ではありますが・・」と入れたいところですが、それを随時やってしまうと文章が、いやコラム全体が「くどくなってしまう」ことは否めません。
そんなこんなで、私としても色々考えた結果、今回、タイトルにおいても分かりやすさは最も大切な事だと思いました。
「日本人、ここがステキで、ここがちょっとヘン。」、ぜひ読んでみてくださいね☆
これからも、どうぞよろしくお願い致します。
サンドラ・ヘフェリン
P.S. なお、「日本人のここがステキで、ここがヘン!」などと発言すること自体が「上から目線」だという指摘もあるかと思います。それもごもっともだとは思いますが、「ステキ」&「ヘン」の発見の両方に私なりの「愛」をこめて書かせていただきました。その愛が少しでも伝わったらいいな、って思います。
コメント
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「同じ日本人」が当てはまらないように、「同じハーフ」も当てはまりませんよね。外国人の場合だと、「同じ」はもっと当てはまらない!
ハーフと言っても両親がどういう教育をするか、どこに住むかで価値観が全然違ってくるし、それは暗黙の了解じゃないでしょうか。サンドラさんの新しい本、読んでみたいと思います!
12:48 PM Jannat -
Jannatさん、
さっそくありがとうございます。本、ぜひJannatさんに読んでいただけるとうれしいです。
そして、
>それは暗黙の了解じゃないでしょうか。↑というのも、ありがとうございます。なかなか全員には「暗黙の了解」とならないこともありますし、本当は誤解は完全に防ぎたいところですが、文章や読み物自体がクドくなってしまっては、読んでいる人にとっても「この人は前置きが多いけど、いったい何が言いたいんだ・・・?」ってなってしまいますしね。バランスがむずかしいところです。★サンドラ★
3:05 PM サンドラ・ヘフェリン -
いやあ、これはもうマーケティング戦略のことだから、しょうがないと思いますよ。もっとくどくて細かい説明は随時こういうコメントのやり取りでされていったり、またもっと突っ込んだ話を書く機会のあるときにされたり、学者や他の批評家に任せるって手もあるんじゃないでしょうか。全てサンドラさんが網羅しなきゃいけないとは思わない。
それに、とりあえず分かりやすく、手に取りやすい本やコラムや読み物が先に流通されないことにはもっと突っ込んだ話をする機会が誰にも与えられない。・・・ってようなこともサンドラさんはもう全部知ってて、「こうする!」と決められてるような気がしてたんですが、私。笑。
1:49 PM かぐや -
かぐやさん、
さっそくコメントありがとうございます!書かれていた「とりあえず分かりやすく、手に取りやすい本やコラムや読み物が先に流通されないことにはもっと突っ込んだ話をする機会が誰にも与えられない。」っていうのは、まさにそうでして、手に取ってもらってこそ、中身を知っていただけるので、あまりに抽象的なタイトルだとダメなんですよね。
タイトルに関して言えば、たとえば「日本社会と多様性」みたいな優等生的なスタイルが個人的には好みですが、コミックエッセイにつけるタイトルではないと思いますし、やっぱり、こういったものは「わかりやすさ」が勝負ですね。論文ではなく、コミックエッセイですしね(笑)^^
かぐやさんにコメントいただけて励みになりました★サンドラ★
3:01 PM サンドラ・ヘフェリン -
出版おめでとうございます。コラムも拝見しましたが、本の題名の件は難しいですよね・・・。私も1冊だけ本を出していますが、これ、出版社の定番シリーズ本なので、いわゆる「●●の本」みたいなシリーズ共通の題名が付いています(ちょっと大げさな名前)。
でも人によっては、「えっ、あなた、こんなすごい名前を付けたの?」と、まるで私が不謹慎なことをしているかのような、あるいは、私が臆面もなく大げさな宣言をしているかのような、そんな反応をする人もいました(笑)
それで「いやぁ、こんな大げさな名前。私がつけたんじゃなくて、出版社の方々が決めているんですよ」と説明したら、「なぁんだ、そうだったんですね。びっくりしました」って(笑)
またいつか2冊目の書籍にチャレンジしたいな・・・と思っています。私もサンドラさんと同じくハーフなので、そんなテーマで書けるチャンスもあればなぁと。
この度の出版、おめでとうございます!
3:36 PM Samsul -
Samsulさん、
コメントありがとうございます!そしてご自身の経験も書いて下さってありがとうございます。
そうですね、タイトルはキャッチーなほうが良いので、通常は出版社の営業部の人の意見を聞いた上で決められることが多いですし、営業の人はその道のプロですから(実際に本屋さんの戸棚に並んだ時に、どう見えるか、などの点においても、当たり前ですが考慮したうえでタイトルをつけたりカバーのデザインを決めたりしているのですね)。自費出版やよほどの大物でない限り、営業等の面で素人の物書きがタイトルを自分ひとりの意見や価値観で決めるのはほぼ不可能だと思われます。
>またいつか2冊目の書籍にチャレンジしたいな・・・と思っています。私もサンドラさんと同じくハーフなので、そんなテーマで書けるチャンスもあればなぁと。
↑ぜひ出してください、出してください☆応援してます!
これからも宜しくお願い致します★サンドラ★2:40 PM サンドラ・ヘフェリン -
出版おめでとう!タイトルのことは、皆さんも書かれているけど、マーケティングの面で決まることが本当に多いだろうし、著者にしかわからない名付けの経緯があるだろうね。まず手に取って読んでもらうところも大事だし。でも、複数の本が世に出た今は、サンドラさんの新著だから今回も読んでみよう、という人も増えているのかな?と思いますよ。私も、これまでの本も興味深く拝見していますが、今回の本も読むのが楽しみです。また読んでから感想伝えますね。
9:27 AM N☆ -
N☆さん、
コメントありがとう!
そう、タイトルは著者が一人で決められるものではないです。よほどの売れっ子さんや、または自費出版であれば別かもしれませんが。
N☆さんに、本を読むのが楽しみと言ってもらえてうれしいです^^もしよかったら、ぜひ感想もコメント欄に書いていって下さいね。
多くの人に読んでもらいたいなって思ってます★サンドラ★
2:38 PM サンドラ・ヘフェリン -
タイトルはセンセーショナルな方が注目されて売れたりするので、仕方が無いと思います。炎上マーケティングとかもありますし。
7:53 PM テッド -
テッドさん、
タイトル、そうですよね。「まずは手に取っていただけること」が勝負ですからね~。あまりにも、何を言っているのか分からないタイトルだと(つまり抽象的な感じのタイトルだと)商業的に難しいかもしれませんよね。もちろん著者に既に物凄い知名度がある場合はまた別ですけど。★サンドラ★2:37 PM サンドラ・ヘフェリン