幸せの偏差値
日本に住んでいる日本×フランスのハーフとか、日本×オランダのハーフとか、日本×ドイツのハーフ。
なんというか、私も含めてですが・・・・「悩めるハーフ」が多いです(笑)
たとえば、ずっと日本に住んできて、今も日本に住んでいて、これからも日本に住むとしても、たとえば日本×オランダのハーフの場合、「もしも、日本ではなく、オランダで育っていたら、私の人生、どんな感じだったんだろう?もしも今、オランダに住んでいたら、どうなんだろう?どういう人生なんだろう?」なんて色々と想像してしまい、「あったかもれない可能性」を時には美化し、もんもんと悩むこともあったりします。
ところが色んな国のハーフの人達と付き合っていく中で、このような思考は、もしかしたら「先進国特有の悩みなのかな…?」と思うようになりました。
と言いますのは、日本×イラクのハーフとか、日本×シリアのハーフとか、日本×フィリピンのハーフなど、日本×発展途上国のハーフからは「もし、日本でなく、もう一方の国(←イラク、シリアなど)に住んでいたら・・・」などという悩みを聞くことは少ないのです。もちろん発展途上国といっても、国によってもまた色々と違うのと、家族が現地の富裕層出身なのか否かによっても考え方やとらえ方はまた変わってくるのですが、そうはいっても、内戦をしている国や、危険な集団(ISのことです)によって国をのっとられそうになっている国の場合、ハーフやその親も「日本に住めてよかった!」という気持ちがやっぱり強いですね。
そして日本に住んで幸せそうに見えるのは、後者の人達です。幸せの偏差値が非常に高いのですね。(※1)
日本に住んでいる日本×先進国のハーフは冒頭の通り、どうしても、「もし日本ではなく、もう一方の国に住んでいたら・・・」と想像を膨らませることもあるため、どうしても「迷い」が生じ、満足度というか幸せの偏差値がちょっと低くなっている印象です。もちろん人にもよりますけどね。
日本×先進国のハーフには、たとえば「日本と、オランダ、どっちの国に住もうかな?」と選択肢がある分、必ず「選択の苦しみ」がついてまわります。ドイツ語に “Wer die Wahl hat, hat die Qual.”(和訳「選択肢のある者には選択の苦しみがある。」←要は上に書いた「選択の苦しみ」ですね)という言い回しがあるように、「選択肢がある」ということは恵まれているようで、実は悩みのタネでもあったりするのですね。
それにしても、選択肢が増える(例えば日本にも住めるしドイツにも住める)ほどに悩むなんて、人間って本当にワガママですねえ。
実はこれ、「ハーフ」というテーマに限らず、私が最近ごくたまに出演しているバラエティー番組の現場でも似たようなことを感じます。ご存知の通り、外タレ(外国人タレント)が多く出演する番組では「日本の水は綺麗!日本では水道水が飲める!」というようなテーマが扱われます。すると、セネガルやウズベキスタン等の発展途上国出身の人は素直に「すごい~!」と「水道水が飲める日本に対して尊敬の意が持てる」のですが、私のようなひねくれたドイツ人は「ドイツだって水道水ぐらい飲めるわよ~。」な~んて感じの悪いことを思っちゃったりするわけです。
よく考えてみるとこれも変な話で、私サンドラ自身はドイツの水道水が綺麗であることに何の貢献もしていませんので、こんな思考になるのも変なんですけどね・・・。こういう思考こそ、思い上がりと言うのかもしれません(>_<)(※2もご覧ください)
それと同時に日本とドイツという、両方とも、国として経済的に大変恵まれた国の恩恵をなんだかんだ受けていることに私ももっと感謝しないと・・・と思うのでした。
今回の話、日本に住んでいるハーフにおいては、「日本×先進国のハーフ」よりも「日本×発展途上国のハーフ」のほうが素直だし日本における満足度が高い、というお話でした。それと同時に「日本×先進国のハーフ」はワガママという話でもありますね、はい^^;
なんだか、とても言いにくいことを書いてしまった気がします。
もちろん「人による」部分も大きいですし、あくまでも私が観察してきた中で感じた「傾向」ですが。
みなさんのご意見もよろしければ聞かせてくださいね。
サンドラ・ヘフェリン
※1もちろん、その人達にも母国が内戦がゆえの、もっと深刻な悩みはあったりするのですが・・・
※2日本×先進国(例えばドイツ、オランダ、フランス)とのハーフの場合、その国の治安・技術・教育・福祉・女性政策などの事を考えた時に、日本のほうが優れている部分も多い反面、どうしてもフランスのほうが日本よりも優れている部分、オランダのほうが日本より優れている部分、ドイツのほうが日本より優れている部分も確実に「ある」ため、それらの部分に目がいき「ドイツのほうが日本より●●が良い」などと発言しては感じの悪い人になってしまう傾向もあります(ドキッ^^;)
コメント
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娘はまだ7歳で、パパの国、バングラデシュにまだ行ったことがないので比べようもありません。でも行ったことのある私はやっぱり比べてしまいます。毎回あまのじゃくな私は、バングラデシュが後進国であるという事実もお構いなしに、やっぱり日本と比べてしまいます。なので、周囲から見たら相当な変わり者かも?しれません。
向こうだったら親戚が多いから、親戚全員で子供の面倒を見ます。子育ても日本ほど大変じゃないのです。老後もしかりで、親戚が多いから子供に多重介護をさせなくて済む?わけです。最近はパパも子育てに積極的に参加するし、都市部では女性の社会進出が日本以上に進んでいます(だから向こうで虐げられている女性を見たことがなかったのです)。男の子でも中学生以上になったら料理をやらされると聞きました。
最近では教育に関しても、英語で授業(ベンガル語とバングラデシュの歴史はベンガル語)をするEnglish medium schoolが、都市部を中心に増えました。優秀な学生であれば奨学金をもらえます。
もちろん、バングラデシュだって不便なところもあります。ラッシュの殺人的な渋滞、日本よりも治安が悪い(といっても私にとっては物凄く安全な国^^;)、役所なのにわいろを要求されたこともあって喧嘩をしないと何もしてくれなかった(数年前ですが)、日本人=お金持ち、英語が下手と思われる、現地に溶け込まないとナメられる、水道水が飲めない、日本では考えられない病気にかかったことがある、数年前までは下水道の整備がいまいちだった、など、挙げればキリがないです。それでも、義理の両親や親戚がみんな親切なのと、バングラデシュにはいいところがたくさんあると思っています。
なので、バングラデシュハーフの娘がいるのに、幸せの偏差値は先進国ハーフ並み?になってしまっています。^^;;1:28 PM Jannat -
Jannatさん、
コメントくださってありがとうございます!今回の、私が書いたこのコラム、とらえ方によってはムッとする人もいるのではないかと思います。でもJannatさんはいつも冷静にご自身の経験と考えを書いて下さって感謝ですm(__)m
さて、子育てや老後、女性の社会進出、英語教育など、どの分野においてもJannatさんから見たらバングラデッシュがとても居心地良いのですね。私の勝手な想像ですが、もしかしたらバングラデッシュの田舎ではなく都会(たとえばダッカとか)の話ですか。
>なので、バングラデシュハーフの娘がいるのに、幸せの偏差値は先進国ハーフ並み?になってしまっています。^^;;
↑わかりやすく書いて下さってありがとうございます(^_-)-☆これからもどうぞよろしくお願いします★サンドラ★3:34 PM サンドラ・ヘフェリン -
日本×発展途上国のMixあるいはハーフと接した印象で言えば、日本に住むのは合理的判断であって、当人の満足度はまた別物だと思う。日本×先進国ハーフのようにbetterな選択は許されておらず、詰まるところ日本1択なので、「日本に住んでよかった」と思わざるを得ないのではないだろうか。我が家はスリランカmixだが、フィリピンmixバングラmixたちと話す限り、彼らは日本に住むことの幸運さを理解しつつも、発展途上国から来た母親や父親を通して見える故郷に思いを寄せている。決して、「日本にいられてラッキー」な気持ちだけではない。彼らが日本に「いられる」ことに対して、恩着せがましく、あるいは遠まわしに表現する日本人にうんざりもしている。
「もし、もうひとつの国にいたら」と揺れる思いは、どんなmixハーフでも同じだと思う。たとえ日本にずっとい続けるにしても。
3:57 PM ガンガーラ田津美 -
ガンガーラ田津美さん、
コメントありがとうございます。違う視点からの投稿、興味深いです。
そして、
>「もし、もうひとつの国にいたら」と揺れる思いは、どんなmixハーフでも同じだと思う。たとえ日本にずっとい続けるにしても。
↑に納得しました!★サンドラ★11:35 AM サンドラ・ヘフェリン -
サンドラさんこんにちは。私は日本で生まれ育ったアメリカと日本の「ハーフ」です。現在日本の大学に通う4年生です。
初めて記事を読ませていただきましたが、すごく素晴らしいポイントを指摘してくれたと思います。ありがとうございます。この記事を読んで私が思い出したのは、アメリカの大学の社会学の授業を通して学んだ、白人主義という概念というものでした。
この概念は、どこにいても大多数の人種であるから、迫害や差別を受けることがないということで、パワーや成功をおさめることができる概念です。これが生まれたときから当たり前だと思ってしまうから、自分の恵みや特権が見えなくなってしまうのです。私がハーフであることで、日本人に対してイライラしてしまうのがこれと似てると思ったのです。ハーフだからって周りからレッテルを貼られるようなつらい経験を多々してきました。これはmixやbiracialの私たちなら誰でも一度は体験したことがあることですよね。よく私は怒るんです。なんでちょっとみんなと見た目が「違ったり」顔つきが「普通の」日本人より派手だからって差別的な目線で見られなきゃいけなんだ、って。あとは、固定概念とかについてもよくイライラします。「ハーフはみんなかわいい!」「細い!」「髪の毛くるくるでかわいい!」とか、、。事実、最近の雑誌やタレントは本当にハーフの方が多いです。なんだか「ハーフ」でいることが流行になってしまっているんですよね。
でもこの悩みとかいらだちってすごく先進国にいる自分ならではの、いわゆる「贅沢」な悩みだな、と痛感してしまいました。先進国において私は過去にどれだけのprivilege を受けてきたか。日本にいれば、流暢な日本語と英語を話すので大学もすんなりいいところに入れる。見た目も明るく派手だから人からすぐに話かけられたり、友達を作ることがまったく苦ではない。アメリカでも、英語を流暢に話せ、アメリカ人のように振る舞えるからまったく差別的なことは(さほど)されない。仲間だと思われることが難しくない。二重国籍が持てる特権。職業を選ぶことができる特権。人生を自分で好きなように決めることができる特権。これが当たり前だったからこそ見えていなかった愚かな自分。
今年、移民問題について学ぶためにメキシコへボランティアに行きましたが、アメリカ国籍を持っているのも関わらず、英語が話せないとか、最低賃金の仕事を持っているからって政府や警察から迫害を受けたりしているんです。アメリカ国籍もってるのに、、、。
うん。本当に私は恵まれているし、ハーフっていう理由で人にうらやましがられることにイライラしている。贅沢な悩みです。もちろん、うらやましがられるのはすごく嬉しいし、感謝していますよ!
でも、ハーフだから私はつらい経験をいっぱいしてきて、それを知らないでなにもかも華やかなだと思ってる日本人。その反面、常日頃、私とあなたの「違い」について指摘してくる日本人。人種が違うことを指摘するのって結構立派なracistな発言だと思うのですが、、、そして、おもしろいのは彼らは完全に「違い」を指摘すればするほど私たちハーフを褒めてると思い込んでるんですよね。。。毎回このような記事とか自分のことを書いていると思うのですが、日本人は人種(race)に対する教育が足りなすぎると思うんですよね。でも私はこれからだと思いますし、オリンピックが日本にくることも考えて今できることって私の世代や若い世代に伝えることだと思うんですよね!語ること、教えること、議論すること!
すごく長くなってしまいましたが、要するに自身の恵まれた環境であったり特権を感謝する機会を与えてくれてありがとうございます!ということが言いたかったのです。
ありがとうございます!サンドラさん!4:52 PM Megumi -
Megumiさん、
興味深い投稿をどうもありがとうございます!コメントに書かれていた白人主義や白人至上主義の話、とても考えさせられましたし、私も過去のあるエピソードを思い出しました。
それは昔1999に私が日本で外国人の討論番組に出演した際の興味深いやりとりです。その時のテーマが、「アメリカ人(正確には日本に帰化した白人の元アメリカ人)とドイツ人が北海道の小樽の温泉を人種差別で訴えた」という話でした。温泉側が「外国人はお断り」としていたので、これが人種差別にあたるとして、冒頭のアメリカ人とドイツ人は小樽の温泉を訴えたのです。そのことについて番組内で外国人同士で討論をしました。今思い出しても、興味深かったのは、アフリカはベナンのゾマホンさんの発言。彼曰く、「これは面白いですね。白人は世界で殆ど差別された経験が無いから、少しでも差別されると、そして一回でも差別されると、すぐにそうやって騒いで訴えて大騒ぎする。私のような黒人が差別されるたびごとに騒いでいたら、もう本当にキリがないですよ」という話でした。ハッとさせられたし、たしかにその通りだと思いました。確かに差別と闘うことは良い事だけれど、それは「差別と闘うための土台がある(つまり今まで差別されてこなかった)」という事でもあるのですよね。ゾマホンさんも言っていたように、黒人であれば、理不尽な経験はもうそれはたくさんし過ぎているので、そんなことで訴える気にはならない、とのこと。続けてゾマホンさんが言っていたのは「日本の一部のお店には『外国人お断り』という貼り紙がしてあるけど(←1999年当時の話)、アメリカの大学にはどこにも『黒人お断り』という貼り紙のしてある大学はありません。でも(一部の)大学の中をのぞいてみてください。そこには黒人はおらず白人ばかりです。」と。
この討論に参加していたインド人も「イギリスには犬とインド人はお断りのパブがいくらでもある。インド人はそんなことには慣れている。イチイチ大騒ぎしない。自分が散々ひとを差別をし、一度でも差別をされる側になると大騒ぎする人(白人)はみっともない」とのことで、これもとても考えさせられたのです。
長くなってしまいましたが、そういったことも含めて、自分が立っている立場、または立たせてもらっている立場を今一度確認して、感謝の気持ちを持つようにしないと。。。と思いました。
Megumiさん、ご自身のことを書いてくださって、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします★サンドラ★10:43 AM サンドラ・ヘフェリン -
日本に住んだ事のない子供達の母ですが、 日本に住んでいたら、 子供達もだけど母も大変だったかな? と思う事は多いです。こちらにいる日本人にさえ、 「何でアメリカ人と結婚するの?」 と冷たい目で見られた事もあります。 だって、日本人そんなにいないし、たまたま知り合って結婚まで考えた相手が現地の人だったんだもん、、、って思ったけど、 今の自分を知っていたら、 「ズボラだから日本の旦那さんには、 我慢出来ない奥さんになったろうな」 とも思ったと思います。
私の場合アメリカ内でも、いろんな人種の人達がいる所に住んでいるので、 子供の顔が白人や黒人じゃなくても、 それで苦労した事もないし、 他にも 多くのアジア人がいるので、 うちの子供達は珍しくもなく、人種による差別は受けた事がないと思います。 あっても話題になる程の事じゃなかったです。
だから、 住めば都ってのもあるけど、 日本に住まなかった事は、 我が家にとっては正解でした。 日本に住んだ事のある主人は最初から、 「僕は日本では言葉の壁もあって 良い仕事が出来ないから、 日本人と結婚するにしても、 アメリカで出会ってここに住むことが 苦痛でない人にしよう」 と心に決めていたそうです。 それは賢い選択だったと思っています。 結婚だけでも大変なのに、 外国にお嫁に行くのは、 苦労が増えますからね。
もう15年程日本に帰っていませんが、 それでも平気な奥さんだった事は彼にとってはラッキーだったかと思います。 私の知り合いの奥さん達は、 夏になると、 日本に何週間も里帰りして、 旦那様が寂しい思いをする人が結構います。 日本人の奥さんをもらった人の税金みたいなもんでしょうか(笑) うちの場合実家も両親もなくなってしまったので、 彼にとっては楽だったと思います。
5:05 PM きいろ -
きいろさん、
コメントありがとうございます!日本にいたら、こんな感じになっていたかな?ときいろさんも想像するんですね^^
>結婚だけでも大変なのに、 外国にお嫁に行くのは、 苦労が増えますからね。
↑さいきんのハーグ条約、そしてハーグ条約で扱われているケースを見ると、本当にきいろさんの書かれている通りだと感じます。
>もう15年程日本に帰っていませんが、 それでも平気な奥さんだった事は彼にとってはラッキーだったかと思います。 私の知り合いの奥さん達は、 夏になると、 日本に何週間も里帰りして、 旦那様が寂しい思いをする人が結構います。 日本人の奥さんをもらった人の税金みたいなもんでしょうか(笑)
↑きいろさんの「日本人の奥さんをもらった人の税金みたいなもんでしょうか」に笑ってしまいました^^たしかに考えてみたら旦那さん側からしてみれば税金のようなものですよね。★サンドラ★11:39 AM サンドラ・ヘフェリン -
私は日本人の両親を持つ日本人ですが、このお話を読んで、友達のお兄ちゃんの話を思い出しました。
友達のパパはアメリカ人、ママは韓国人です。友達(妹)は西洋風の顔立ちですが、お兄ちゃんはしっかり韓国人の顔だそうです。
彼らは(多分)生まれた時からずっとアメリカで生活して今に至っています。
お兄ちゃんは現在、韓国の方と結婚し、韓国に住んでいるそうです。
それには理由があり、過去に韓国人(アジア人の顔立ち)であることでいじめられ、苦労したからだそうです。
ハーフなりの悩みなのか、アジア人としての悩みなのか(しかし彼はアメリカ人として育ったはず)…
韓国に住んだことはなかったのに、韓国を選んだ…
先進国x先進国(と言っていい国ですよね?)だけど、若い(若過ぎる)頃の経験が、彼に選択肢を一つにさせた…と思うと、そんなパターンもあるんだな、と思いました。余談ですが、私は関西育ちです。15歳になる時に関東に越してきました。関西と関東はカルチャー・言葉の差が大きく、それはショックを受け、毎日泣いて過ごしました。(両親は関東の人です)
もう関西に戻ることはないと分かっていたのでなおさらでしたが、当時「もし私が関西で暮らせていたなら」と思うことも度々でした。
それは成人してもしばらくありました。帰国子女の人やハーフの人と私は話が合うことが多い気がするのですが、この程度(関西と関東)の経験でも、似たことを感じた経験が「話が合う」という状態にさせてくれているのかもしれません。^^
9:27 PM むにゅ -
むにゅさん、
ご投稿ありがとうございます!むにゅさんのように、国内(関西⇔関東)でも「もし・・・」と考えたり迷いが生じるのですから、それが日本⇔外国となると更に色々と想像や妄想をしてしまい、さらに迷うんですよね^^
韓国とアメリカのハーフの話も興味深く読ませていただきました。お兄さんにとっては、それが自分にとってベストな決断だったのだと思います。ちなみにウチの弟も日本的な顔立ちで、ドイツ語のほうが得意&ドイツ育ちですが、大人になってから日本に引越しをして今も日本に住んでおります。ほんとうに色々ですね~!これからもコラムを書いていきますので、またよければちょくちょくのぞいてみて下さいね。こちらのコラムも書いてみました。★サンドラ★11:08 AM サンドラ・ヘフェリン -
色々なケースがあると思うのですが、私の場合は人生のほぼ半分を日本とアメリカで過ごせてしまった為に「あちらに住んでたら…」と言う悩み無しで育ってしまいました。
16歳までは日本しか知りませんでしたが、インターナショナルスクールに通っていたのもあって「アメリカで育ってたら…」と思う事は一度もありませんでした。アメリカに20年以上住み、その後に帰国してからもやっぱり日本で住む方が良いと言う考えに変わりは無く、アメリカでの生活はやはり難しいと言う結論のままです。
私の場合はアメリカで比較的嫌な目にあってるのもあると思いますが、やはり育った環境ってのは強いのでは無いかと思います。
夢の中に出てくる風景はやはり子供の頃に慣れ親しんだ土地の場合が多いですし、そこはきっと変わらないのだろうなと思います。ただ、人によってその様にふるさととの繋がりが必要では無く・重要でも無い人も居ますね。恐らく育った国が今はグチャグチャになっていてもその様な記憶は大切なものであって、合理的・理論的な比較が難しいケースもあると思います。
11:13 PM テッド -
テッドさん、
コメントありがとうございます!
>ただ、人によってその様にふるさととの繋がりが必要では無く・重要でも無い人も居ますね。恐らく育った国が今はグチャグチャになっていてもその様な記憶は大切なものであって、合理的・理論的な比較が難しいケースもあると思います。
↑こちらですが同感です。今、母国が内戦や戦争またはその他の理由でメチャメチャになっている状態でも、かつての母国のきれいな記憶は誰にも消せないですし、国によってはかつての美しさと今のメチャクチャな状態の落差ぶりが更に辛いのだと想像します。
日本に住む日本×先進国のハーフに関しては、「壁にぶち当たる」時にどうしても「もしも、もう一方の国にいたら・・・」と想像してしまうことがありますね。こういう話をすると、(一部の)純ジャパが「誰でも壁にはブチ当たるものだ。考え方が甘い!!」と説教することが少なくないのですが、たとえば日本の中学校で周りが全員純ジャパの中、一人ハーフがイジメられたら、その子が「もしもアメリカにいたら・・・」などと想像するのは自然だし、更にまた日本の例で言うと、たとえばハーフがブラック企業に勤めてしまって精神的にまいってしまった場合、「ドイツだったら、こんなブラックな会社、ないのに。。。」と思ってしまうのもある意味自然な流れかと思います。もちろん何でも逃げればいいってものでもないけど、長い(?)人生の中、こういう思考が勝ってしまう時期だってあるし、あっていいって思うのです。ハーフとしては。★サンドラ★11:16 AM サンドラ・ヘフェリン -
上記のコメントで言及されている「1999年の討論番組」とは、「ここがヘンだよ日本人」(TBS)ですね。私は、その番組をオンタイムで見ていました。内容も強く印象に残っています。
小樽の銭湯で、日本に帰化した白人系の元アメリカ人とその子供たちが入場を拒否された出来事が討論のテーマでした。論点は2つあって、①「外国人お断り」の掲示自体が人種差別であり、平等をうたった日本国憲法違反である、ということと、②仮に「外国人お断り」を認めるにしても、入場を断られた元アメリカ人の男性とその子供たちは、全員日本国籍を保持しているのであるから入場資格を有していたわけで、その意味でも入場拒否は不当である、ということでした。
銭湯側がこのような掲示を出した理由は、そもそも小樽港に上陸するロシア漁船の乗組員がこの銭湯を利用するに際し入浴マナーを全く守らないことから他の入浴客に迷惑がかかるため、無作法なロシア人船員を拒否したいが為であって、入場を認めるか拒否するかの基準は、その人が日本国籍を保持しているかどうかではなくて、見た目が日本人らしく見えるかどうかである、とのことでした。
この番組で取り上げられる前から、この問題の存在を知っていた私は、銭湯側の掲示や入場基準には無理があると感じており、「掲示を、『外国人お断り』ではなくて『無作法な方お断り』にすれば、何の問題にもならずに解決するのになあ」と思っておりましたので、私と同じ意見が出るか否かを楽しみに見ておりました。
そうしましたら、サンドラ・ヘフェリンさんから「外国人お断りではなくて、マナーの悪い人お断りにすればよい」との発言があり、テリー伊藤さんからは、「マナーの悪い人お断りにして、日本の銭湯における入浴作法を、イラストに日本語・英語・ロシア語を含む数ヶ国語の説明文を施した掲示を作って張り出し、その上で、ロシア人船員がそれを守らなければ、そのとき初めて退場させ今後の入場を拒否すれば済むこと」との発言がありましたので、大変うれしく思ったものです。
それ以外では、大阪在住のインド人の飲食店経営者の方の発言と、ベナン共和国のゾマホンさんの発言が、強く印象に残っています。
インド人の方の発言は「飲食店の開業許可をもらうために、何回も何回も市役所に通ったが、それはそれは意地悪な対応をされた。しかし、役所というところは世界中どこでもそういうものなので、その点について日本や日本人への不満は無い。それよりも、大阪に10年以上住んでいるが、一度たりとも日本人に差別されたことは無い。今回のテーマで訴えた元アメリカ人も、小樽で差別されて不愉快であったら、大阪に引っ越して来ればよい」というものでした。
ゾマホンさんの発言は、すでに上のコメントで書かれている通りですが、私の記憶で再現すると「今回の小樽の銭湯では外国人お断りと書いて問題になっているが、欧米では、外国人お断りの掲示は一切無いものの、実は白人以外を受け入れないところ(学校、企業、社交クラブ、飲食店、住宅街等)は、たくさんある。その意味では、この小樽の銭湯のケースなどはかわいいもので、むしろ正直でさえある」という内容でした。たしか、オンエアでは、このゾマホンさんの発言が、この日の番組最後の発言でした。
私自身、このインド人の方とゾマホンさんの発言には、大いに感じ入りました。
小樽の銭湯の裁判が最終的にどのような判決になったかは知りませんが、このとき訴えた方々というのは、その全員がそうであるかはわかりませんが、少なくとも一部の人は「建前は人種平等主義者で、本音では白人至上主義」の方々のようで、あちこちで「白人にとってちょっとでも不愉快なことがあると問題にしようとするタイプの市民運動家」であったとのウワサを聞きました。たとえば、この方々の考えでは、公式行事等での「君が代斉唱」も差別であったり、侵略の象徴であったりして、良くないことになるのだそうですが、この方々の何人かの元の国籍であるアメリカ合衆国では、日本人駐在員の子供たち(当然日本国籍)も、学校では、胸に手を当てての「星条旗への誓い」を暗誦することになっているわけです。日本人の子供たちとその保護者たちにとっては、その国でお世話になる以上、当然のこととして、これを受け入れています。白人市民運動家の方々も、アメリカに住んでいたときに、「星条旗への誓いを全生徒に強制するのは差別だ」とか「星条旗の下で多くの国々に軍隊を送り込んだのであるから、この旗は侵略の象徴である」と言えばよかったのにね。
コミックエッセイ「ダーリンは外国人」の作者の夫君は、アメリカ合衆国とEUの二重国籍者で、今ベルリン在住だそうですが、日本にお住まいであった頃は、君が代や靖国神社に対して敵対的な発言や活動をなさっていました。同趣旨のことをUSAで為さればよろしいのにと思いますが、USAでは決して為さらないでしょう。
ことほどさように、日本では、不良白人が跳梁跋扈しております。日本及び日本人は、不良白人にナメられているのです。
最後に、私の「第二次世界大戦に関する歴史認識」を述べますと、あれは「日本による諸外国への侵略戦争」ではなくて、「欧米列強の植民地支配からアジアを解放するための正義の戦争」となります。(従って、中華人民共和国や韓国・北朝鮮からは、感謝されこそすれ文句を言われる筋合いは無いとも思っています)WWⅡに関するドイツの歴史観はよく知りませんが、私見では「ベルサイユ体制への復讐」であろうと推測しており、その開戦動機には一理あると思いますし、この点については、ドイツ人自身も「敗者にも正義はある」と胸を張って主張すべきだと感じています。
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