ニュースから。「ハーグ条約:初の国外返還 日本人母の5歳児、ドイツへ」

2014.11.13

日本人の女性とドイツ人の男性の間に生まれた5歳のハーフの子が、

「ハーグ条約」によって、

ドイツに戻されたみたいですね。時間が経つと読めなくなってしまうので、一番下(※)に記事をコピペで貼り付けます。

元々は親子3人でドイツで生活をしていたのが、母親が6月に子供を連れて(父親に無断で)日本に来たため、ドイツに取り残された父親が8月にドイツ政を通じて子の返還を求めた、という流れ。

このニュースを見ていて思うのは、国際結婚の場合、「女性が男性の住んでいる国に行って住む」というケースが逆よりも圧倒的に多いけど、「最初に住む国」を実は女性側も慎重に検討したほうがいいのかもしれない、ということ。というのは子供を生んでから、夫の同意のないまま子供を連れて国外に出るとアウトになってしまうので。。(たとえ、それが母親にとっては母国であっても。)

でも以下(※)のニュースに関しては、5歳児がドイツに返還される際に母親もドイツに同行しているみたいだし、裁判をせずに話し合いにより返還されたとのこと。

このハーグ条約は、家庭内の話に、いわば「政府が口を出す」ということで、日本ではこの条約自体に違和感を持っている人もいるようですが、まずは子供の幸せが第一ですね。そしてその幸せのためにはやっぱりハーグ条約は一躍かっているのだと信じたいです。

※以下、記事のコピペ↓

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ハーグ条約:初の国外返還 日本人母の5歳児、ドイツへ

毎日新聞 2014年11月12日 東京夕刊

 国境を越えて連れ去られた子の扱いを取り決めたハーグ条約に基づき、日本人の母親と日本で暮らしていた5歳児が先月、外国に戻されていたことが、外務省への取材で分かった。日本で4月に条約が発効して以降、子が外国から日本に返還されたケースは3件あったが、日本にいる子が海外へ返還されたのは初めて。【伊藤一郎】

 同省ハーグ条約室によると、この5歳児は父親がドイツ人で、日本とドイツの両方の国籍を持つ。親子はドイツで生活していたが、母親が今年6月、父親に無断で子を日本に連れ帰った。

 取り残された父親は8月下旬、ドイツ政府にハーグ条約に基づいて子の返還を求めた。

 ドイツ政府から日本の外務省に援助要請があったため、外務省が国内の母親に接触して交渉。話し合いを経て母親が子の返還に同意し、10月中旬、子は母親に連れられドイツへ戻されたという。

 ハーグ条約は、子を元いた国に返還するかどうかは連れ去られた側の申し立てによる裁判で決めるとするが、両国の政府の仲介で話し合いにより解決することも認めている。今回は、裁判によらないで返還された。

 条約に基づく子の返還を巡っては、日本人夫婦の父親が5月、母親と共に英国に渡った7歳児の返還を求めて英国政府に直接援助を申請。英国の裁判所の命令で子が7月に日本に戻されたケースが初適用だった。

 その後、やはり日本人夫婦の母親が3歳児を無断で米国に連れ出し、日本に残された父親が日本の外務省を通じて返還の援助を申請。話し合いを経て母親が9月下旬、日本に連れ帰った。

 また、米国人の父親が日本人の母親に無断で8歳児をスイスに連れ出し、母親が日本の外務省を通じて子の返還を要請したケースでは、スイスの裁判所が返還命令を出し、9月下旬に子が日本に戻された。

 同省によると4月以降、日本の外務省に「子の返還」を求める援助申請は23件あり、日本にいる子の返還申請は14件、海外にいる子の返還申請は9件。

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 ■ことば

 ◇ハーグ条約

 正式名称は「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約」。一方の親が了解なしに子供を国外に連れ出した場合、もう一方の親の返還要求に基づき子供を元の国に戻す義務を規定している。主に国際結婚で破綻したケースが想定されているが、同じ国籍の夫婦にも適用される。日本では今年4月に発効し、7月には日本人の子の返還命令が初めて出された。加盟国は93カ国。

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サンドラ・ヘフェリン

コメント

  • うちの場合は子供のことや家族のことは常に話し合っていますので、無断で国外へ娘を連れて行く、というのは考えにくいです。
    それでも世間にはDVや犯罪など、ハーグ条約で子供を連れ戻されるのが非常にまずいケースもあると思うので、やはり何でもかんでもハーグ条約を適用していいのか、考えてしまいます。そこまで行かなくても、子供が留学先になじんでいて、本国に帰りたがらないケースもあると思います。そういう場合は連れ戻していいのかどうか、と思ってしまうのです。

    1:30 PM Jannat
    • Jannatさん、
       
      真っ先にコメントありがとうございます。そうですよね、裏では色んな問題が絡み合っているのだと思います。難しい問題ですよね。
       
      DVに関しては、外国で外国人の夫によるDVがあるなら、女性は「子供を連れて日本に帰る」ではなく、「元々いる国の裁判所で闘う」ことが女性に求められるわけですが、言葉などの問題でそれがむずかしい場合もあったり精神的にまいっている場合もあるみたいです。なので、ひとことでは言い切れない難しさがありますね。★サンドラ★

      3:10 PM サンドラ・ヘフェリン
  • 今朝、読売新聞で読みました。
    日本と外国(主に欧米)では、離婚した両親の子供に対する考え方が違うため、こういう問題はあとを絶たないと思います。
    なんだかんだ言って、両親の意志ももちろん大切にしつつ、より子供の意志が尊重されたらいいと思います。

    6:42 PM Maria
    • Mariaさん、
       
      コメントありがとうございます。日本国内で日本人の夫婦が離婚した場合、離婚後も「共同親権」を持つという発想が日本にはないので、ハーグ条約と矛盾しているところが出てきてしまいますよね。ハーグ条約は、親が別れた後や離婚した後も子供が両方の親とかかわれることにも一躍かっていますので。
       
      最近は、親の離婚後も子供が両方の親とつなたりを保っている子供もいるみたいですけど、まだまだ少ない印象ですね。「離婚」がイコール「片方の親と連絡を絶つこと」を意味しているケースも日本はまだ多いですね。子供が20歳になって成人してからでないと、別れたほうの親に会えなかったりと、欧州の感覚から見ると、子供にとってかなりハードですね、日本の「離婚」は。このように今のところ、ハーグ条約⇔日本国内の離婚の考え方の間にはまだ矛盾があるので、長期的には日本も共同親権を導入するなどして法律も変えていくのかな?と期待しています。
       
      ハーグ条約、また何かありましたら、ご投稿していただいてもいいですし、私もハーグ条約関連のニュース、これからも見るようにします~★サンドラ★

      3:32 PM サンドラ・ヘフェリン
  • うちはたぶん母親と一緒にいてもらうと思うな。
    正直、日本に連れて帰っても息子が日本に慣れられると思わないし
    醜い父親といるだけで、彼の顔が醜いとか日本語ができないのは
    おかしいと攻撃されて切ない思いするくらいなら、母親の国が
    いくらヨーロッパ最低国でもみんなに暖かく迎えられてるから
    一緒にいたらいいんじゃないかなと思うよ。

    9:48 AM dadadadaisuke
  •  私の周りにも、欧州で結婚し子供が生まれた後で離婚した日本人女性が何人かいます。私は、その内の何人かを個人的に知っているのですが、中でもある1人の女性の離婚争議を第三者としてずっと見て来ています。

     サンドラさんは、日本では「離婚=子供は片方の親としかコンタクトを保たない」というケースが多いとおっしゃっています。その件について、ちょっと思うことがあります(なるべく短く書きます!)。

     日本人女性に限ったことではないと思いますが、自国を離れて結婚し子供を生んだ女性の中には、慣れない国で生活するに当たり、自分の子供がとても大きな心の支えになっていることがあると思います。どうかすると、自分と子供を切り離して考えられない位の人もいるように見受けられます。

     さてそのような女性が、夫との関係が崩れ離婚するに至った場合、「自分にとって辛い家庭環境は、子供にとっても辛いことは言うまでもない」と思い込むことはある程度自然なことでしょう。離婚は夫婦間の関係が崩壊した結果であり、父親と子供の間の関係とは別物であることが見えなくなってしまうのだと思います。

     実際に、先に述べました私の知人の場合、「子供が一番大切」とは言いながらも、子供たちが父親の所で楽しい経験をすると、私やその他の第三者には「あら捜し」としか見えないような厳しい批判を浴びせかけます。そして、「法律が許すならすぐにでも子供を日本に連れて帰りたい」と何度も言っています。自分にとっては「帰る」かも知れませんが、日本国外で育った子供たちにとっては、日本は未知の国であることには全く考えが及ばなくなっているのです。

     私はここで知人を非難しているわけではありません。普段はどれほど理性・知性のある人でも、自分が離婚の当事者になった場合、視界が狭まる上に考えが偏ってしまうこと、そしてそのことに自分は全く気付かなくなってしまうことがあるという例です。だからこそ、法律(ハーグ条約)のような、感情や精神状態に左右されない物差しが必要になってくるのでしょうね。

    9:41 PM SKM
    • SKMさん、
       
      とても分かりやすく書いて下さってありがとうございます。SKMさんも書かれている通り、離婚後の問題は非常にむずかしいものですよね。そしてSKMさんも書かれているように、だからこそ「気持ち」や「感情」に左右されないハーグ条約の存在が必要だと私も思っています。なので今は色々と問題も多いかもしれないけれど、長期で見れば今年日本がハーグ条約に加盟したことは良い事に違いありません。
       
      「女性(奥さん。たとえば日本人)が男性(旦那さん。たとえばアメリカ人)のいる国へついていき、子供をもうけて、夫婦関係が破綻した場合」に、母親としては「子供を連れて日本に帰りたい!」と思うのは感情レベルでは私もすごく想像できるし理解できているつもりです。でもSKMさんも書かれている通り、「日本」は子供にとっては未知の国だったりすることもあるんですよね。そして言葉が分からない場合、そしてハーフなわけですから、例えばイキナリ離婚後日本へ連れていかれ、日本の学校に入れられた場合、「いじめ」だって心配です。小学生や中学生ぐらいの年齢の子たちが「母子家庭の子で、外国からイキナリやってきて、日本語がおかしく、見た目も日本人じゃない子。態度も偉そうな子(←欧米で育つ子が日本で育つ子と比べ自己主張が激しく「偉そう」と周りの日本人に思われる事実は否めないと思います)」をスンナリ受け入れるか、といったら、残念だけど多くの場合は違うのです。想像を絶するイジメに発展する事だってある。そういう事まで親は本当は考えないといけないんですよね。
       
      もちろん、夫婦関係が上手くいっていた時から、子供とかかわるのが主に母親である場合、離婚後も子供が母親と共に時間を過ごし母親の精神状態が良い事が子供にとってベストだという考えもわかりますのですが、これが「母親のベストな精神状態のために子供を連れて日本へ帰国」となると、それは違うということですよね。まさにハーグ条約はそこに「待った!」をかけているわけですし。それにしても、ほんとうに難しい問題です。SKMさん、ご投稿ありがとうございます!★サンドラ★

      10:07 AM サンドラ・ヘフェリン
  • サンドラさん、こんにちは。
    このハーグ条約の件、実は身近に感じられることがありました。私はイタリア人の夫とイタリアに住んでいます。今年の夏、子供たちが夏休みに入ったのに合わせて、夫をイタリアにおいて日本に帰りました。もちろん、夫の同意のもとにです。
    飛行機の乗り換えでミュンヘンの空港を利用しましたが、パスポートコントロールの際に係官に「この子たちの父親はあなたと一緒に日本に行くことを知っているのですか」と聞かれました。もちろん知っていることを伝え、帰りの航空券も提示したため何の問題もありませんでしたが、「次回からは、子供たちが母親とヨーロッパから出ることを許可するという旨の父親の署名入りの手紙も提示してください」と言われましたよ。
    この時、これが噂のハーグ条約ね、と思ったのです。
    しかしですね、両親が離婚したときにどちらの親と一緒に住みたいかという子供の意思はこのハーグ条約では全く聞き入れられないわけですよね。それもどうかな、とは思いますがね。

    5:46 PM Jun
  •  Junさんが

    両親が離婚したときにどちらの親と一緒に住みたいかという子供の意思はこのハーグ条約では全く聞き入れられないわけですよね。

    とおっしゃっています。この点について、少し思うところがあります。

     親は自分の都合や感情よりも子供のことを大切にするはずですから、その前提に立てば、離婚を前にした2人の親の間での話し合いには、子供の意志は反映されているはずです。そうでないとしたら、それは2人のうちのどちらか、または両者が子供の意見を考慮していないのが原因だろうと思います。

     一個の人間としての親と一個の人間としての子供のバランスを冷静に考えられなくなったとき、「理性を欠いた変化」より「デフォルトの保持」を優先するために法律が存在するのだと思います。

     ハーグ条約のような法律に頼るのは、関係者の間でどうしても合意が成り立たない場合の最後の手段ですから、できれば互いに譲り合いながらどうにか妥協点を見つけようとするのが最良の方法なのでしょうね。

    10:29 PM SKM

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