ちょっと気になる

2014.9.8

いま「週刊新潮」(いま発売中の`14.9.11号)を読んでるけど、

ちょっと気になる記事が。

124ページの、「柔道『男子団体』に金!“ハーフ猛者“新時代」という記事なんだけど。

ちょっと気になるのは、以下の書き方。

以下、記事の抜粋:

>柔道でハーフは珍しい印象があるが、「柔道は国技で特別などという狭い視野はもはや全日本柔道連盟にない。豪快に勝ちロンドン五輪の無念を晴らすことが第一です。」(柔道担当記者)

という点。これでは、まるで、「柔道はもう特別な国技ではない。もし特別な国技であったらば、『ハーフ』は入れない(いれない)。今は「勝つ」ことが第一目標だから『ハーフ』も大歓迎。」というふうに読めてしまうのだが、これは私の勘違いでしょうか?

本来ならば、「特別な国技」であっても、日本人であるハーフを入れる(いれる)のは「当たり前」だと思うのだが。上記のような、「勝つのが第一だから、『ハーフ』を入れる」という考え方に違和感をおぼえます。

ちょっと、「女性政策」と似てるかな。「女性無し」で散々男性だけでやってきて、ちょっと上手くいかなくなると、「女性ならではの活躍に期待」とかやっちゃう(一部の)年配の男性の方々。

深読みし過ぎかもしれないけれど、記事を見て、ふだんはウエルカムではないのに、困ったら、(勝ちたいから)登場していいですよ、みたいな発想に違和感をおぼえた次第です。

でも!柔道で『ハーフ』も活躍していることは喜ばしいこと!

記事にもありましたが、

ヌンイラ華蓮(かれん)

出口クリスタ

七戸龍(しちのへりゅう)

ベイカー茉秋(ましゅう)

・・・こんなにいるんですね^^

おばあさんみたいな発言だけど、そういう時代になったのは嬉しい限りです。

サンドラ・ヘフェリン

★追記★

以下もご覧くださいませ。

文化の違いを楽しんじゃおう!そして日本の「素敵」も発見しちゃおう!

コメント

  • 最近はスポーツ選手にもハーフが増えましたね。
    そうは言っても私もサンドラさんと同じように思ってました。今までは「日本人オンリー」でもやってこれた?のが、力の差が出てきたのもあるのか、ハーフでも帰化した選手でも入れないと勝てなくなってきたから、ある意味「仕方なく」入れた、という雰囲気。
    これ、過疎化が始まった日本の自治体でもそうなのではないか、という気がしてしまいます。今までは田舎で「日本人オンリー」でやってこれたけど、若い人たちが都市部に出て戻らなくなり、高齢化と過疎化が進んだから、若い外国人が来てくれないと困る、みたいな。

    話がずれてしまいそうで申し訳ないのですが、私が中学生で留学した時も、「両親が日本人で日本国籍もあるのなら、どうして日本の学校に通い続けられないの!?いじめくらい我慢しろ!それくらいで学校を辞めるのは根性がない!逃げている!」と言われた時代でした。今はその考え方が180℃変わってしまい、留学をしているというだけで「すご~い!」「よく頑張っているね!」になってしまいます。今でも半分以上は留学先になじめない、成績が伸びないで留学を途中であきらめる人たちが多いのに、です。言い方は悪いのですが、昔と違ってアメリカ、カナダ、ヨーロッパなどの先進国は、大抵エージェントがお膳立てをしてくれるのにもかかわらず、留学しただけで「凄い」のは正直、納得が行きません。私が留学した時代はお膳立てをしてくれるエージェントもほとんど存在しなかったし、あっても凄く高額で、利用できなかったのです。だから願書もすべて学生の自分が書きましたし、ビザの書類も自分で調べなくてはいけませんでした。
    あまり関係ないようなことを長々と書いてしまいましたが、教育や仕事の現場での語学の部分にしても「日本人だと語学にも異文化理解にも弱いから、とりあえず留学生や語学に強いハーフを入れないと間に合わない!」という考えが見えてしまうんです。でなければ20年以上経った現在、価値観がこんなにひっくり返ることってあり得ないと思うからです。
    スポーツにしても、教育や仕事にしても、日本人オンリーでは機能するのが難しくなったから「仕方なく」入れている、という雰囲気がすごくあるので、私としては興ざめして、あまのじゃくになってしまうのですね。

    1:29 PM Jannat
    • Jannatさん、
       
      コメントありがとうございます。Jannatさんの「日本の地方都市の過疎化」との比較、的を射ていると思いました。外国人や「ハーフ」がやってくることに、もちろん純ジャパの日本人側に「メリット」があっても良いのですが、あまりにも、その純ジャパ日本人側だけの「メリット」ばかりを強調して言われてしまうと、じゃあ外国人やハーフたち「本人」のことはどうでもいいの?って思ってしまいますね。
       
      「本当は純ジャパ日本人だけでやりたいけど、今は勝てないから、ハーフに入ってもらってがんばってもらう」という考え方はその典型だと思います。これって逆に言うと「我々純ジャパ日本人だけで勝てるようになったら、ハーフなんかにはお世話にならない」という意味にも聞こえてしまうんですよね。それが怖いなって思ったんです。★サンドラ★

      12:05 PM サンドラ・ヘフェリン
  • そういえばつい最近、とあるサポーターが試合中に外国人選手に向かってバナナを振りかざす差別行為をしたことが問題になっていましたよね。
    http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014090301002083.html
    柔道やサッカーに限らず、スポーツの世界は閉鎖的なのでしょうか。
    皆が楽しむスポーツなのに、こういう問題がまだまだあって残念としかいいようがありません。

    9:21 PM Maria
    • Mariaさん、
       
      悲しいことですよね。スポーツは「勝つ」のが目標なのは当たり前だけど、勝つこと「のみ」を追求して、人格の面で問題がある(差別的な考え方を当たり前のようにする、など)ようではやはりダメですよね。★サンドラ★

      12:12 PM サンドラ・ヘフェリン
  • スポーツ業界の矛盾にはいつも首を横にしか振らない私です。

    というのは! 例の一つに過ぎませんが、

    ドイツのサッカーチーム、見てださい!

    ドイツ国籍を持っていれば、「人種」は問わないんです。
    ポーランドじん、黒人ハーフ、本当にインターナショナル。
    (ハーフとしてはウェルカムな現実ですが、ナショナルスポーツって言う眼鏡を通して見ると、納得できないんです。笑)

    スイスのサッカーチームも似たような物みたいで。

    そんな中で、日本のサッカーチームに欧米、欧州にのプレイヤーを買い入れたら勝てるわな、見たいな事を思ってしまうんですよ。 苦笑

    国民がそれを受け入れるかどうかは別で、スポーツって、最終的には勝てば良いみたいな。。。

    でも、ドイツって本当にオープンですよね。
    ベルリンの市長がホモであろうと、ナショナルサッカーチームが半分外国人の血を引いていても、ドイツで生まれりゃードイツ人。

    日本で生まれりゃー日本人! って言う時代もいつか。。。?

    10:19 PM れい
    • れいさん、
       
      コメントありがとうございます。
       
      さて、れいさんが書かれていた「ドイツで生まれりゃドイツ人」というのは間違いです。ドイツで生まれたからといってドイツの国籍はもらえませんが、確かにドイツのサッカーチームには色んな国にルーツを持ったドイツ人(ドイツ国籍の人々)がいるのは確かですよね。私は見ていて気持ちがいいです。国の代表チームがこのように「多様性」を認めることで、社会にも良い影響を与えると思います。だって、口先で、いくら「多様性」と言っていても、その国の代表チームに「ハーフ」がいるだけで場合によっては(今回の柔道のように)色々言われてしまうようでは、「多様性」とは遠いところにいると思うのです。★サンドラ★

      1:13 PM サンドラ・ヘフェリン
  • 柔道関係者と仕事でお付き合いしていたことがあり、2009年前後からハーフの有力選手が少しずつ出てきて、世界選手権の日本代表になったりしていましたが、柔道の連盟関係者はおそらくナイーブな感じで「今は勝つことを優先してるからハーフはウエルカムだ」と考えているように感じます。

    彼ら(女性はなかなか意思決定できる職務への登用が少ない業界なので……)は良い意味でも悪い意味でも純粋に「柔道=日本の国技=日本は金メダル以外は獲ってはいけない=金メダルが獲れるならばハーフもウェルカム」と考えていると思います。

    基本的に、素朴で気の良い人たちも多く、決してそのキャラクターを批判しているわけではなく事実を述べているだけなのですが、本当、ナイーブに思想が硬直化されているところがあるように感じていました。

    なお、「柔道は国技か?」「相撲は国技か?」みたいな話もありますが、日本にはオフィシャルな「国技」は存在しないです。
    日本相撲協会は国技館という名前の競技場を作って「相撲は国技」と言っていますが、国は「国技=相撲」と認めているわけではなく、公式の挨拶などでは「国技と呼ばれる相撲」というような言い方を貫いています。

    ただ、国技を「日本で生まれ育ったスポーツ」という意味でラフに考えるならば、相撲を国技と呼んでも、柔道を国技と呼んでも、剣道などを国技と呼んでも、良いように思います。

    8:40 PM 格闘技好き
    • 格闘技好きさん、
       
      コメントありがとうございます!レスが遅くなって、すみませんでした。現場からの声、うれしです。柔道の連盟関係者が「金メダルが獲れるならばハーフもウェルカム」と考えているというのは、「『条件付き』でハーフを受け入れている」というふうにどうしても私なんかは読んでしまうので、ちょっとそこが残念ですね。ハーフも日本人(日本国籍)なので、本来ならば「『条件付き』で、『外部の人』を入れてあげる」という考え方はそぐわない、とやっぱり思ってしまいます。格闘技好きさんが書かれているように、連盟は素朴で気の良い方々なのでしょうが、ちょっとそこはやっぱり気になりますよね。そして、まさかとは思いますが、もしも「本当は我々純ジャパの日本人だけでやりたいけど、オマエら(ハーフ)を入れてやったんだから、せいぜい結果を出してくれよ」みたいな考え方があるなら、いくら勝ち負けがモノを言うスポーツであっても、差別的だなあと思うわけです。まあでも実際にハーフを受け入れているのは確かですから、そこは応援したいです!
       
      格闘技好きさん、「国技」に関する説明もありがとうございました!とてもわかりやすかったし、勉強になりました。これからも、よろしくお願いします★サンドラ★

      1:28 PM サンドラ・ヘフェリン
  • >柔道でハーフは珍しい印象があるが、「柔道は国技で特別などという狭い視野はもはや全日本柔道連盟にない。豪快に勝ちロンドン五輪の無念を晴らすことが第一です。」(柔道担当記者)

    いまやJUDO愛好家は日本よりも海外のほうが圧倒的に多い、という現実があり、フランスはじめ愛好家の多い国では競技中の事故に対する対策がバッチリとられているのでスポーツをする上での環境は日本より進んでるともいえます。これはいまや常識となりつつあるのでは?日本では中途半端な形で学校で武道の必修化が進んで、部活などでの死亡事故や重度障害事故などがある現実(フランスではある時期を境に対策が採られて事故ゼロだそうです)を憂いている日本の保護者は少なくないと思います。

    この記事では、「やっぱり日本では青い目だったり高いお鼻の西洋人風の顔立ち、体格の人が和風ないでたちだと注目を集めてしまう現実があるものの、」と一般の人々の意識も表現しつつ、

    「しかし、いまや柔道は世界中の人たちが愛好するJUDOとなったので、日本人らしい外見などに間違ったこだわり方をして門前払いするようなことはしない。スポーツとして、競技仲間と大会の勝利を目指す」という過去の偏見に対する反省と、これから世界的視野にたったスポーツとして変わってゆきますよ・・・という気持ちがこめられたコメント、に読み取れます。

    「狭い視野」という言葉でばっさりとこれまでのあり方を否定している判断が読み取れますので。これは全否定と取れると思いますよ。

    10:48 AM YOKO
    • YOKOさん、
       
      コメントありがとうございます!なるほど、そういう読み方も確かにできますよね。勉強になりました。ただし、個人的には雑誌の編集部と記者がそのような見解であるならば、そこを今回YOKOさんが書いてくださったように、記事にもうちょっとハッキリ書いてほしかった、というのはありますね。★サンドラ★

      1:20 PM サンドラ・ヘフェリン
  • うれしい話じゃないですか。
    先日は酒井高徳選手が先発出場しましたし、陸上ではヘンプヒル恵選手という方も活躍しています。

    4:13 PM ワトソン
    • ワトソンさん、
       
      私もそう思います。いい話ですよね^^★サンドラ★

      1:16 PM サンドラ・ヘフェリン

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