今、発売中のSPA!「ニッポンの会社はまだ“昭和“だった!」

2014.12.11

こんにちは。

 

只今発売中の週刊誌SPA!に私達の座談会が載っています。

 

テーマは「ニッポンの職場」でして、118ページに以下4人の座談会が載っています。

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トーリャ(ロシア×日本)

サンドラ(ドイツ×日本)

孟(モウ)彤屹(中国)

エドモンド・ダンカン(オーストラリア)

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ニッポンの会社というものについて各自語っております。日本の会社は良いところもたくさんあるんですけどね、悪い意味でビックリすることに関しては座談会のとおりですので、会社たるものに興味のある方は是非今発売中のSPA!をお買い求めくださいませ。

 

さて、ついで(?)ですので、書かせていただくと・・・

 

近年、日本では「ブラック企業」が問題になっていますが、先日、まさに「ブラックだ!」と怒りを感じざるを得ない話を日本在住の、ある外国人から聞きました。その人は日本企業に勤めていたのですが、本来なら夜勤が必要でない職種にもかかわらず、会社が体育会系気質のため真夜中のシフトを何週間も連続で組まれたり、そして朝まで働いた後は寝れるかと思いきや、徹夜明けに朝のミーティング(独裁政権下でよく行われている自分の「至らない点」や「反省点」を読み上げさせられるような形態のミーティング)に強制参加させられたりともうメチャクチャ。この方、非常に優秀な外国人で、日本に夢と希望を持って来たのに、あんまりだな、と思いました。もっとも、ニッポンのブラック企業に就職してしまって辛いのはもちろん外国人だけではなく、日本人も同じように辛いんですけどね。。。つまりは、「日本人にとってのブラック企業は外人にとってもブラック企業だった」というところでしょうか。。

 

ただ、上記に書いた外国人のケースに関しては、その外国人は大学で日本語を猛勉強&本人が優秀であるため、日本語が大変上手で読み書きもできるのですが、やはり日本語を勉強した期間が「3年間」ですので、どうしても表現の仕方などに「日本で生まれ育った人の日本語とは違う点」だってあるわけです。日本語の表現の仕方においては、やはり限度があるわけですね。ブラック企業の困ったところは、そんな弱い点をとことん突いてきてイジメること。本来は、「どんなに優秀で日本語が上手な人でも、日本語を3年間しか勉強していないのであれば、日本語が母語ではないのだから、それを周りが理解した上で本人と接する」のが常識であり健全というものですが、ブラック企業にはそんな健全さが通用するはずもなく。なんと表向きは社内での会話や文書のやり取りが英語である事をウリにしている会社であるにもかかわらず、その外国人には最初から最後まで(彼女が自分から会社を辞めるまで)日本語で話し続けイジメと思われる叱咤激励を繰り返す始末。

 

具体的には「出張先の報告を自身の感想も含めて日本語で書け」という会社側の指示があったそうなのですが、そこを冒頭の外国人が「●月●日の○時○分からの●●先輩とのミーティングに関しては□□□の情報が得られ勉強になりましたが、△時からのミーティングに関しては情報を持っている●●先輩が同席できなかったので、このミーティングに関してはあまり役に立つ情報はありませんでした。しかしその後の、ほにゃらら先輩の話は大変興味深かったです。なぜなら・・・」という日本語の文章をその外国人が書いたところ、「先輩に対して、『役にたつ情報がない』と書くなんて、先輩に対して失礼だ!!!」と罵倒されたそうです。この「役に立たない」という日本語の言い方をしてしまうのは、英語等の欧州の言語を母語とする人達によく見られる話(単に”not helpful”を「役に立たなかった」と直訳しただけの話であり、周りが「先輩に対して失礼だ!」と騒ぐのは間違い)であって、日本語を3年しか勉強していない人にこういうことまで求めちゃうのはイカンなあ、と思うわけです。あ、もちろん注意した人達(先輩の方々)は外国語ができない人達なんだそうな。やっぱりそうなんですよね。外国語を苦労して勉強した経験があれば、「日本語が母語でない人は、日本語が母語である人と比べて、モノの言い方が直接的になってしまう、それは仕方がないことなんだ」ということは分かるものなのです。(実際に、日本人もドイツ語を勉強したり英語を勉強したりすると、英語やドイツ語がかなり直接的な言い方になってしまい、失礼に聞こえることがあります。ドイツ語の例で言うと”Ich komme nicht zu Deiner Party.”(「あなたのパーティーには行きません」)と言ってしまったりね。本当は”Leider kann ich nicht zu Deiner Party kommen. Ich fahre an diesem Tag leider weg.”というのが丁寧な言い方。)

 

・・・・と、ついにドイツ語まで登場してしまいました^^; 完全に「ハーフ」とは関係ない話をたくさん書いてしまいましたが、このへんで。⇒日本人にとってのブラック企業は外国人にとってもブラック企業だという話でした。。。

 

さて、シメは明るく!この「SPA!」の私達の座談会(118ページ)の隣の119ページには、なんと大好きな石原壮一郎さんの手記があるではありませんか!^^うれしくなってしまいました。(それにしても、文具が支給されないブラックな会社に勤めてしまったら、自らがボールペンアンバサダーになってしまいましょう、には笑いました。ボールペンアンバサダー、訳してボールペン大使・・・・・・私も大使になろうかしら?w)

 

・・・っと、ほんとうにこのあたりで終わりにします。

 

皆様もブラックな経験や、それにまつわる怒りや乗り越え方などがありましたら、ぜひコメント欄に書いていってくださいね。

 

今後ともよろしくお願いします。

 

サンドラ・ヘフェリン

 

コメント

  • 幸い、ブラック企業に就職したことはありません。
    私の場合、10代の頃にヨーロッパ、アメリカにいて、英語を話す感覚でしか日本語を話せない、ということを一番理解してくれなかったのは、私の両親だったと思います。お父さんは昭和のひとけたの年の生まれだし、お母さんが育ったのは戦後だったので、無理もないのかも知れませんが。なので昭和の感覚は何となく想像できます。
    ブラック企業を想像するのは難しいのですが、人のあらさがしばかりをして適切な指導をしないのは問題です。労働時間にしても、徹夜の後のミーティングとか、明らかな労基法違反だとしか思えないですね。他にも明らかな労基法違反は出てくるのでしょうね。
    とりあえず、SPA!を読んで見ようと思います。

    10:33 PM Jannat
  • サンドラさんこんにちは。SPA読みました。「昭和だった!」というより「江戸時代?帝国時代?だった!」と言った方がより正確なのではと思いましたが…昭和を丸ごと知っている某国国民は一体どんだけいるのやら?ちなみにサンドラさんのお知り合いの外国人さんが勤務されていたのはプロ野球チームを持っている某IT系企業ですか?それとも某アパレル系企業ですか?英語が社内公用語って所が気にかかったものですから。

    4:19 PM 弓竹龍一

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